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第二話 『悪役令息の妹』の元婚約者に追われている
01-3.
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「今は聞かないでおいてやる」
変えようもない事実について詳しく知りたいと思う心を抑え込み、ブラッドはゆっくりと上半身を起こした。
全身を襲う倦怠感と腰や腹部の痛みがひどい。
眉間に皺が寄る。
寝起きの為か。いつも以上に機嫌が悪そうな顔になってしまうものの、アルバートはそれを穏やかな顔で見守っていた。
「今日から職場に復帰する。文句はねえだろ」
「構わないが。今にも倒れそうな顔をしているが、動けるのか?」
「……バカにするんじゃねえ。鎮痛剤を飲んでなんとかしてみせる」
即答は出来なかった。
身体を動かすことに支障が出そうな痛みだ。
「明日からの復帰でもいいのでは?」
アルバートはブラッドを気遣うように声をかけたものの、それに対して、ブラッドは余計なお世話だと言わんばかりの表情を浮かべた。
「セックスするとこうなるんだが?」
ブラッドは煽るように鼻で笑う。
「気遣うくらいならセックスは休日の前日だけにするぞ」
受け入れる側とは思えない発言だ。
それに対し、アルバートはブラッドの身体を優先する為ならば仕方がないと口にすることは出来ない。
初日だというのにもかかわらず、本能のままに互いを求めあった昨夜のことが頭を過るのだろう。
毎夜、共に過ごすことになる。
それなのに手を出すことを我慢できるとは思えない。
それはブラッドも同じだった。
「我慢できないだろ? 少し前までは童貞だったもんな?」
「……誘っているのか」
「誘ってるわけがねぇーだろ。バカにしてんだよ」
ブラッドは伸びをする。
固くなった身体を解そうとする仕草を眺めるアルバートは息を飲んだ。それから、気まずそうに眼を反らした。
「顔を赤くしてんじゃねえよ。変態」
ブラッドはアルバートの変化を見逃さなかった。
下半身を隠すように掛けられていた布団を剥がしとる。ブラッドの視線は朝から主張をしているアルバートの陰茎に向けられた。
変えようもない事実について詳しく知りたいと思う心を抑え込み、ブラッドはゆっくりと上半身を起こした。
全身を襲う倦怠感と腰や腹部の痛みがひどい。
眉間に皺が寄る。
寝起きの為か。いつも以上に機嫌が悪そうな顔になってしまうものの、アルバートはそれを穏やかな顔で見守っていた。
「今日から職場に復帰する。文句はねえだろ」
「構わないが。今にも倒れそうな顔をしているが、動けるのか?」
「……バカにするんじゃねえ。鎮痛剤を飲んでなんとかしてみせる」
即答は出来なかった。
身体を動かすことに支障が出そうな痛みだ。
「明日からの復帰でもいいのでは?」
アルバートはブラッドを気遣うように声をかけたものの、それに対して、ブラッドは余計なお世話だと言わんばかりの表情を浮かべた。
「セックスするとこうなるんだが?」
ブラッドは煽るように鼻で笑う。
「気遣うくらいならセックスは休日の前日だけにするぞ」
受け入れる側とは思えない発言だ。
それに対し、アルバートはブラッドの身体を優先する為ならば仕方がないと口にすることは出来ない。
初日だというのにもかかわらず、本能のままに互いを求めあった昨夜のことが頭を過るのだろう。
毎夜、共に過ごすことになる。
それなのに手を出すことを我慢できるとは思えない。
それはブラッドも同じだった。
「我慢できないだろ? 少し前までは童貞だったもんな?」
「……誘っているのか」
「誘ってるわけがねぇーだろ。バカにしてんだよ」
ブラッドは伸びをする。
固くなった身体を解そうとする仕草を眺めるアルバートは息を飲んだ。それから、気まずそうに眼を反らした。
「顔を赤くしてんじゃねえよ。変態」
ブラッドはアルバートの変化を見逃さなかった。
下半身を隠すように掛けられていた布団を剥がしとる。ブラッドの視線は朝から主張をしているアルバートの陰茎に向けられた。
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