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じぇねしす!
第4話 個人レッスン(聖書に出てくる人物名)
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「聖書に出てくる人物の名前って日本人には馴染みがないよう感じだけど、意外とそうでもない場合もあるの」
『マタイによる福音書』の最初のページを開いて最初の単語を指さすヨシアさん。
「『マタイによる福音書』の最初に出てくるアブラハムという人、ヘブライ語だけどこれが英語読みだとエイブラハムとなるの」
「エイブラハム・リンカーン! アメリカ大統領だった」
「アブラハムの子のダビデは英語だとデイヴィッド。よく聞く名前でしょ」
「デイヴィッド! ネタバレになるから名前を出せないけど、世界的に有名な某探偵小説にデイヴィッドが出てきたよ」
「イエス様は英語ではジーザス」
「オー! ジーザス! よく洋画で言っているやつ」
「イサクは英語だとアイザック」
「アイザック・ニュートン! とかアイザック・アシモフ!」
「ヤコブはジェイコブ。転じてジェームスになったりするわ」
「パッと人物は思い浮かばないけど、よく聞く人名だ」
「『マタイによる福音書』のマタイも英語だとマシューになるわ」
「マシュー・カスバート! 『赤毛のアン』の!」
「福音書だとマタイの他に
マルコ=マーク
ルカ=ルーク
だったりするわ」
「ルーク・スカイウォーカー!」
「イエス様の弟子の使徒の名前も
ペテロ=ピーター
ヨハネ=ジョン
アンデレ=アンドリュー
ピリポ=フィリップ
トマス=トーマス
パウロ=ポール
なんていうのもあるわ」
「ヨハネはジョンなんだ。『ラブライブ! サンシャイン!!』で堕天使ヨハネが出てきたし、佐藤さん、鈴木さん、高橋さんもヨハネだし、てっきり女の子の名前かと思ってた」
「まあ、名前の付け方は時代に依るのかもね」
「ヨハネ、パウロなんて、ジョンとポールだから、ビートルズみたい」
「あと大天使ミカエル様は英語だとマイケルになるの」
「マイク! 天使の名前だったんだ」
「どう? 割と馴染みのある名前でしょ。
クリスチャンは聖書由来の名前を付けたがるのは英語圏の人も同じ」
「そうすると、英語の聖書はピーターやジョンやポールが出てくるんだ」
なんだか聖書がぐっと身近に感じられてきた。
「そういえば、さっき『赤毛のアン』が出てきたけど、物語の冒頭で迎えに行った子が男の子だと思っていたら女の子だったわよね?」
「?」
「あれって、どこで男の子と女の子が入れ替わったのかしら?」
ドキッとした。僕とイブキさんの魂が入れ替わっていることに気がついている?
「『赤毛のアン』の最後〝神は天にあり、世はすべてよし〟とアンがささやいているわね。
ブラウニングの詩なんだけど、あれは世の中のすべてのことは神様の計画の通りに進んでいるということだと思うの。
紆余曲折があって遠回りしているように見えるのも、すべて神様が用意してくれた必要な道筋。
男の子と女の子が入れ替わったのも必要なことだったのね。
そう思わない?」
「そ、そうだね」
サタンによってイブキさんと魂を入れ替えられた僕。
男の子と女の子が入れ替わったのはサタンのせいだと思っていたけど、実は神様の計画の一環?
この入れ替わりの意味が理解できる日が来るのだろうか?
考えても分からない。
まずはこの一週間を乗り切らなければ。
引用:ルーシー・モンゴメリ『赤毛のアン』(新潮文庫)
『マタイによる福音書』の最初のページを開いて最初の単語を指さすヨシアさん。
「『マタイによる福音書』の最初に出てくるアブラハムという人、ヘブライ語だけどこれが英語読みだとエイブラハムとなるの」
「エイブラハム・リンカーン! アメリカ大統領だった」
「アブラハムの子のダビデは英語だとデイヴィッド。よく聞く名前でしょ」
「デイヴィッド! ネタバレになるから名前を出せないけど、世界的に有名な某探偵小説にデイヴィッドが出てきたよ」
「イエス様は英語ではジーザス」
「オー! ジーザス! よく洋画で言っているやつ」
「イサクは英語だとアイザック」
「アイザック・ニュートン! とかアイザック・アシモフ!」
「ヤコブはジェイコブ。転じてジェームスになったりするわ」
「パッと人物は思い浮かばないけど、よく聞く人名だ」
「『マタイによる福音書』のマタイも英語だとマシューになるわ」
「マシュー・カスバート! 『赤毛のアン』の!」
「福音書だとマタイの他に
マルコ=マーク
ルカ=ルーク
だったりするわ」
「ルーク・スカイウォーカー!」
「イエス様の弟子の使徒の名前も
ペテロ=ピーター
ヨハネ=ジョン
アンデレ=アンドリュー
ピリポ=フィリップ
トマス=トーマス
パウロ=ポール
なんていうのもあるわ」
「ヨハネはジョンなんだ。『ラブライブ! サンシャイン!!』で堕天使ヨハネが出てきたし、佐藤さん、鈴木さん、高橋さんもヨハネだし、てっきり女の子の名前かと思ってた」
「まあ、名前の付け方は時代に依るのかもね」
「ヨハネ、パウロなんて、ジョンとポールだから、ビートルズみたい」
「あと大天使ミカエル様は英語だとマイケルになるの」
「マイク! 天使の名前だったんだ」
「どう? 割と馴染みのある名前でしょ。
クリスチャンは聖書由来の名前を付けたがるのは英語圏の人も同じ」
「そうすると、英語の聖書はピーターやジョンやポールが出てくるんだ」
なんだか聖書がぐっと身近に感じられてきた。
「そういえば、さっき『赤毛のアン』が出てきたけど、物語の冒頭で迎えに行った子が男の子だと思っていたら女の子だったわよね?」
「?」
「あれって、どこで男の子と女の子が入れ替わったのかしら?」
ドキッとした。僕とイブキさんの魂が入れ替わっていることに気がついている?
「『赤毛のアン』の最後〝神は天にあり、世はすべてよし〟とアンがささやいているわね。
ブラウニングの詩なんだけど、あれは世の中のすべてのことは神様の計画の通りに進んでいるということだと思うの。
紆余曲折があって遠回りしているように見えるのも、すべて神様が用意してくれた必要な道筋。
男の子と女の子が入れ替わったのも必要なことだったのね。
そう思わない?」
「そ、そうだね」
サタンによってイブキさんと魂を入れ替えられた僕。
男の子と女の子が入れ替わったのはサタンのせいだと思っていたけど、実は神様の計画の一環?
この入れ替わりの意味が理解できる日が来るのだろうか?
考えても分からない。
まずはこの一週間を乗り切らなければ。
引用:ルーシー・モンゴメリ『赤毛のアン』(新潮文庫)
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