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黒き双子にご注意を
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「別に謝らなくてもいいよ…でもその焦げ茶髪の騎士っぽい紳士…もしかしたら知り合いな気がするかも」
「ええぇぇっー!!本当ですか…?」
まさかの発言を聞いて、俺はそう驚くように声を上げながら秋一さんに問いかけると。
「…君ってさ、ここの地区の生まれじゃないよね?まあ見た目からして第五地区の島国の子だから間違いないと思うけど。ここ第ニ地区は別名赤髪の地区とも言われてるから…赤色じゃない髪の人物はかなり少数なんだよね、だからすぐにわかるし…あとそいう違う髪色の人用のお店とかもあって、多分きっと俺はそいつのことをそこで知り合った気がするな」
「…そんな、お店があったんですね!!俺その…ここら辺しか知らなくて、そいうお店があるなんて知らなかったです」
「そう落ち込まないでよ。まあ、知らないのも当然だと思うよ…だってそこに行くには招待状がないと入れないし、というか持ってないと辿り着けないし…だけどさ、君はラッキーだよね…ちょうどその招待状一枚余ったから捨てようと思ってたんだけど…君にあげるよ。さっきの蜻蛉島のお礼にね」
秋一さんはそう言いながら、俺に一つの封筒を渡してからカクテルロブ・ロイをゴクゴクと飲みほして。
「じゃあ、僕帰るね。アディオス可愛いバーテンダーちゃん」とかなりふざけた感じに言い捨てながら、バーのカウンターにかなり高額の金額を置いてそのまま一瞬で消えるようにバーから出ていってしまったので…。
「あの、待って…こんなにはしないです!!」という俺の焦った言葉は彼には届かず、唯々虚しくバーにだけ響いた。
「…ああもう、今度うちに来てくださった時になんとかしないといけないな…でもああいう面白い人嫌いじゃないな」
俺はそう少し微笑むように笑いながら、秋一さんから渡された封筒を右手で持ってゆっくり綺麗にその中身を開けると…。
なんとそこには、何も書かれていない羊皮紙が一枚だけ入っていて…。
俺はどいう事だろう?とそう思いながら、その紙に人差し指をあてながらなぞると。
突如黒いインクで書かれた文字が、現れはじめて…。
「えっ…待って…なにこれ?魔法??」と思わず俺はそう驚いた声を上げながら、手に持つ紙を離そうとしたが…何故か離すことが出来ず。
「ま、待って…ど、どうなってるの…こんなの怖いよ」と意味もなくそう叫びながら。
次々と現れる、見たことのない文字を唯々怯えるように見つめて。
ーー早くこの怪奇現象が終わらないかなと、思った瞬間。
ある文字が現れて…俺はさらに驚いた。
何故ならそこには、
『浦霞楓(24年4ヶ月)』と、俺が読める文字でそう書いてあったからだ…。
だから俺は、その文字を見た瞬間に背筋が凍りつくような、言い知れぬ気持ち悪さを強く感じてしまい。
「24年4ヶ月って…なんだよ、俺…まだ23歳なのに…どいうこと?というかこんな意味わからないものがないといけない場所って何だよ…ふざけるな!!」と謎の気持ち悪さに錯乱したかのように、そう俺しかいないバーカウンターで叫べば。
「ええぇぇっー!!本当ですか…?」
まさかの発言を聞いて、俺はそう驚くように声を上げながら秋一さんに問いかけると。
「…君ってさ、ここの地区の生まれじゃないよね?まあ見た目からして第五地区の島国の子だから間違いないと思うけど。ここ第ニ地区は別名赤髪の地区とも言われてるから…赤色じゃない髪の人物はかなり少数なんだよね、だからすぐにわかるし…あとそいう違う髪色の人用のお店とかもあって、多分きっと俺はそいつのことをそこで知り合った気がするな」
「…そんな、お店があったんですね!!俺その…ここら辺しか知らなくて、そいうお店があるなんて知らなかったです」
「そう落ち込まないでよ。まあ、知らないのも当然だと思うよ…だってそこに行くには招待状がないと入れないし、というか持ってないと辿り着けないし…だけどさ、君はラッキーだよね…ちょうどその招待状一枚余ったから捨てようと思ってたんだけど…君にあげるよ。さっきの蜻蛉島のお礼にね」
秋一さんはそう言いながら、俺に一つの封筒を渡してからカクテルロブ・ロイをゴクゴクと飲みほして。
「じゃあ、僕帰るね。アディオス可愛いバーテンダーちゃん」とかなりふざけた感じに言い捨てながら、バーのカウンターにかなり高額の金額を置いてそのまま一瞬で消えるようにバーから出ていってしまったので…。
「あの、待って…こんなにはしないです!!」という俺の焦った言葉は彼には届かず、唯々虚しくバーにだけ響いた。
「…ああもう、今度うちに来てくださった時になんとかしないといけないな…でもああいう面白い人嫌いじゃないな」
俺はそう少し微笑むように笑いながら、秋一さんから渡された封筒を右手で持ってゆっくり綺麗にその中身を開けると…。
なんとそこには、何も書かれていない羊皮紙が一枚だけ入っていて…。
俺はどいう事だろう?とそう思いながら、その紙に人差し指をあてながらなぞると。
突如黒いインクで書かれた文字が、現れはじめて…。
「えっ…待って…なにこれ?魔法??」と思わず俺はそう驚いた声を上げながら、手に持つ紙を離そうとしたが…何故か離すことが出来ず。
「ま、待って…ど、どうなってるの…こんなの怖いよ」と意味もなくそう叫びながら。
次々と現れる、見たことのない文字を唯々怯えるように見つめて。
ーー早くこの怪奇現象が終わらないかなと、思った瞬間。
ある文字が現れて…俺はさらに驚いた。
何故ならそこには、
『浦霞楓(24年4ヶ月)』と、俺が読める文字でそう書いてあったからだ…。
だから俺は、その文字を見た瞬間に背筋が凍りつくような、言い知れぬ気持ち悪さを強く感じてしまい。
「24年4ヶ月って…なんだよ、俺…まだ23歳なのに…どいうこと?というかこんな意味わからないものがないといけない場所って何だよ…ふざけるな!!」と謎の気持ち悪さに錯乱したかのように、そう俺しかいないバーカウンターで叫べば。
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