夜明け前にウィスキーを

面蛸とおる

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支配の騎士と夜空

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隆虎さんはそう強く言い放つように言葉を吐き出しながら、酷く恐ろしい顔を俺に向けてくるので。

俺はあまりの怖さに、身動きが出来ず。


唯々、遠慮など知らぬ侵略者のように俺を襲い、


着込んだ服のボタンを吹き飛ばすような勢いで、

俺の肌に指を進めようとするこの悪魔を、

俺は泣きそうな顔をしながら、見つめることしか出来なかった…。


「はははっ…そう泣くな楓。…別に悪いことをする訳じゃないんだ」


隆虎さんはそう、さっきの態度とは全く違うような態度で俺の目頭を優しく数回なでながら。

俺のおでこに口づけを、一つおとし…。


どこか嬉しそうでありながら、どこか悲しい声で、


「どうして、君はここに居るんだろうね。君みたいな子が、こんな場所にいなければよかったのに」と呟くので。


俺はその言葉聞いて、胸にナイフを刺されたかのような痛みを感じ、

思わず目に大粒の涙を浮かべて。


「隆虎さんっ…」と泣きながら、そう返すと。


隆虎さんは何も言わずに、俺の唇に深い口づけをおとしてくるので…。


俺は息をつく暇すらない、激しい感情に溢れたこのキスを、

あまり言うことが聞かない腕で押し退けようと、一生懸命もがいてみたが…。


結局、人智を超えたようなオーラをまとう隆虎さんには勝てず。

意識が遠のきそうな頃合いで、

ようやくこの侵略的な、口づけは終わった。


「…案外保つんだ、てっきりここまで、意識を保てるとは思ってなかったから。人間の癖によくやるじゃねぇか」


「っ…はぁっ…人間だって、やれる時はっ…やれるんです!! 隆虎さん!!」


「ああ、そう。成る程ね、まあ、これぐらいで気絶されてたら、

これからもっと君で楽しめないし。俺的にはすげぇー嬉しいから、0.1ミリほど楓君に感謝するよ、

ありがとうな」


隆虎さんはそう悪魔のように言い捨てながら、俺の服を全て脱がし…。


むき出しになった俺の肌を、何もかも全て見えているような動きで。

俺の胸にある突起物に指を這わせ、傷めつけるかのようでどこか優しい、

愛のある愛撫を、始めてくるので。


俺は背筋にゾクゾクと、甘く痺れるかのような電撃が走り。


思わず口から、感じたような甘い叫声をあげてしまったので…。


「怖がってるクセに、感じるんだなっ!!」と隆虎さんに、罵倒されてしまい。


「ひゃっ…違います。そんな訳じゃっ…ないんですっ!!」


「ふーん、嘘ばっかり。今の楓は俺より嘘つきだぞ?」と、


隆虎さんにさらにそう意地悪く言われながらも、俺は彼に愛撫され続け、

そして俺をもっと鳴かせようと、

この悪魔は俺の股間に、手をあててくるので…。





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