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チョコレートよりも俺を味わって
1(ヤンデレ×強気)(あほエロ系です)
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「アンタに、これやるよ!」
そうツンとした態度で言い放ちながらも、頬は照れで赤く染めて居るヴィクトルに。
ぐいっと、ムードもなく黒の箱に紫のリボンでラッピングされた小さな箱を渡されたアレクセイは。
とぼけた顔でこれがどういう物なのかを、100%分かっているのに分からないような声音で。
「突然なんだい? 君から僕に物をくれるなんて……珍しすぎて、びっくりだよ。ほんとびっくりさ、中身は何だろう? 君からなら何でも最高に嬉しいけどね」
「なっ……なんだよ!! 俺だってアンタに物をあげる時はあげるっての! というか、アンタは俺に物とか買いすぎなんだよ……あと美味しい食べ物もな」
「そうかな? これでも、オレーグよりかは控えめにしてるつもりなんだけどね……。だってヴィクトルもオレーグもさ、美味しそうに食べ物を食べるから。ついつい美味しいもの沢山あげたくなるんだよね」
「俺は愛玩動物じゃねぇぞ! つうかそんな事よりも、その箱の中身ちゃんと食べろよな。ああでも無理だったら捨てて良いから」
ヴィクトルはしどろもどろに照れくさそうに言いながらも、目をきょろきょろと動かして。
アレクセイの方を見たり見なかったりするので……。
そんな愛らしくて可愛い行動に、プレゼントを受け取った当人は。
「いや、捨てないよ。 絶対に捨てないから、安心しなよ。あと遅れたけど有り難うヴィクトル、愛の日に君からチョコレートを貰えて僕は幸せだよ」
「なっ……もう馬鹿っ!! そんな顔しやがって、俺もアレクセイに渡せて幸せだっての」
キラキラと目を輝かせたような顔をして言い放つアレクセイに、ヴィクトルはそうツンデレヒロインのように、顔をさらに真っ赤にさせて強く言うので。
アレクセイはそれに意地悪な笑みで答えつつも、受け取った箱をゆっくり丁寧に開けていくと……。
──なんと其処には、9種類のアソートチョコレートがあったので思わず。
「全部美味しそうだな、特に真ん中のピスタチオのやつが気になるよ」と言ってから、中身を一つずつ確認するかのように。
ドーム型で赤いラズベリー、スクエア型に紫のソースで彩られたブルーベリー、長方形型で黒いビターチョコ、星形でブラウンのミルクチョコ、三角型で黄緑のピスタチオ、丸形のアーモンドチョコ、スクエア型のホワイトチョコ、ドーム型でピンク色のストロベリー、長方形型でキャラメルソースがかかったブラックチョコといった順番で嬉しげに見つめれば。
「そんなに気になるなら、ここで食べたら?」
「……それも良いね。でも……正直に言えば、こんな素敵なチョコ僕一人で食べるよりもさ……」
そうアレクセイは何か良からぬ事を考えるように、意味深な表情をしながらピスタチオのチョコを口に入れて。
チョコを無事渡せてほっとして居る、誰から見ても隙だらけのヴィクトルの顎をクイっと指であげてから。
柔らかな唇に、恋人がするような深い口づけを落とすので……。
ヴィクトルはチョコを渡す前よりも顔を真っ赤にさせて、無我夢中に口の中でチョコレートを舌で溶かすアレクセイに抗議するように背中をぽんぽんと相手が痛くならない力で叩けば。
「ちょっと、そんな風に可愛く叩かないでよ。顔を真っ赤だし、そんなに可愛くなるなら……ここで君を、抱きたくなるんだけど?」
「やりたきゃやれよ、つうか……あとなチョコをこんな使い方すんなよ!美味しいから良いけどさ。チョコはチョコとして食えよ馬鹿!!」
「あはは、ごめんね。でも君と共有したかったからさ……ついしちゃった」
「なっ……それなら仕方がないけど。でも、チョコなんかよりも俺を、味わって欲しいから。キスする時はそういうの全面禁止、これは絶対だからな!」
ヴィクトルはそう強気な猫のように言い放つので、言われたアレクセイは嬉しさと可愛さで頬を赤らめて。
「コーティクが其処まで言うのなら、以後気をつけるよ……っていうことで、君さえよければ何だけど。これから二人で愛を語り合う?」
「なっ……そう勿体ぶった言い方すんなよな。そんなのするに決まってんだろう? というかむしろしてくれよ……アンタにいつでも抱かれても言いように、今日はもう準備ばっちりなんだから……」
「あぁっ……何だよ其れ! 可愛すぎだろう!! 僕を萌え死にさせるつもりか! ああもうヴィクにゃん可愛すぎ!! 分かった抱く、今すぐにでも抱いてあげるからね」
アレクセイは可愛らしすぎる恋人の回答に、これはゆっくり出来ないと思い。
一目散に彼を連れて、近くのホテルへと向かったのだった……。
そうツンとした態度で言い放ちながらも、頬は照れで赤く染めて居るヴィクトルに。
ぐいっと、ムードもなく黒の箱に紫のリボンでラッピングされた小さな箱を渡されたアレクセイは。
とぼけた顔でこれがどういう物なのかを、100%分かっているのに分からないような声音で。
「突然なんだい? 君から僕に物をくれるなんて……珍しすぎて、びっくりだよ。ほんとびっくりさ、中身は何だろう? 君からなら何でも最高に嬉しいけどね」
「なっ……なんだよ!! 俺だってアンタに物をあげる時はあげるっての! というか、アンタは俺に物とか買いすぎなんだよ……あと美味しい食べ物もな」
「そうかな? これでも、オレーグよりかは控えめにしてるつもりなんだけどね……。だってヴィクトルもオレーグもさ、美味しそうに食べ物を食べるから。ついつい美味しいもの沢山あげたくなるんだよね」
「俺は愛玩動物じゃねぇぞ! つうかそんな事よりも、その箱の中身ちゃんと食べろよな。ああでも無理だったら捨てて良いから」
ヴィクトルはしどろもどろに照れくさそうに言いながらも、目をきょろきょろと動かして。
アレクセイの方を見たり見なかったりするので……。
そんな愛らしくて可愛い行動に、プレゼントを受け取った当人は。
「いや、捨てないよ。 絶対に捨てないから、安心しなよ。あと遅れたけど有り難うヴィクトル、愛の日に君からチョコレートを貰えて僕は幸せだよ」
「なっ……もう馬鹿っ!! そんな顔しやがって、俺もアレクセイに渡せて幸せだっての」
キラキラと目を輝かせたような顔をして言い放つアレクセイに、ヴィクトルはそうツンデレヒロインのように、顔をさらに真っ赤にさせて強く言うので。
アレクセイはそれに意地悪な笑みで答えつつも、受け取った箱をゆっくり丁寧に開けていくと……。
──なんと其処には、9種類のアソートチョコレートがあったので思わず。
「全部美味しそうだな、特に真ん中のピスタチオのやつが気になるよ」と言ってから、中身を一つずつ確認するかのように。
ドーム型で赤いラズベリー、スクエア型に紫のソースで彩られたブルーベリー、長方形型で黒いビターチョコ、星形でブラウンのミルクチョコ、三角型で黄緑のピスタチオ、丸形のアーモンドチョコ、スクエア型のホワイトチョコ、ドーム型でピンク色のストロベリー、長方形型でキャラメルソースがかかったブラックチョコといった順番で嬉しげに見つめれば。
「そんなに気になるなら、ここで食べたら?」
「……それも良いね。でも……正直に言えば、こんな素敵なチョコ僕一人で食べるよりもさ……」
そうアレクセイは何か良からぬ事を考えるように、意味深な表情をしながらピスタチオのチョコを口に入れて。
チョコを無事渡せてほっとして居る、誰から見ても隙だらけのヴィクトルの顎をクイっと指であげてから。
柔らかな唇に、恋人がするような深い口づけを落とすので……。
ヴィクトルはチョコを渡す前よりも顔を真っ赤にさせて、無我夢中に口の中でチョコレートを舌で溶かすアレクセイに抗議するように背中をぽんぽんと相手が痛くならない力で叩けば。
「ちょっと、そんな風に可愛く叩かないでよ。顔を真っ赤だし、そんなに可愛くなるなら……ここで君を、抱きたくなるんだけど?」
「やりたきゃやれよ、つうか……あとなチョコをこんな使い方すんなよ!美味しいから良いけどさ。チョコはチョコとして食えよ馬鹿!!」
「あはは、ごめんね。でも君と共有したかったからさ……ついしちゃった」
「なっ……それなら仕方がないけど。でも、チョコなんかよりも俺を、味わって欲しいから。キスする時はそういうの全面禁止、これは絶対だからな!」
ヴィクトルはそう強気な猫のように言い放つので、言われたアレクセイは嬉しさと可愛さで頬を赤らめて。
「コーティクが其処まで言うのなら、以後気をつけるよ……っていうことで、君さえよければ何だけど。これから二人で愛を語り合う?」
「なっ……そう勿体ぶった言い方すんなよな。そんなのするに決まってんだろう? というかむしろしてくれよ……アンタにいつでも抱かれても言いように、今日はもう準備ばっちりなんだから……」
「あぁっ……何だよ其れ! 可愛すぎだろう!! 僕を萌え死にさせるつもりか! ああもうヴィクにゃん可愛すぎ!! 分かった抱く、今すぐにでも抱いてあげるからね」
アレクセイは可愛らしすぎる恋人の回答に、これはゆっくり出来ないと思い。
一目散に彼を連れて、近くのホテルへと向かったのだった……。
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