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やっと逢えたね
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エントランスを抜けた後は、予想通り別世界と言える程の世界で。
──まず床には汚れすらない、純白の大理石が敷かれており。
自分のような卑しき人物が、その上に立つことすら恐れ多くなりながら、小声で。
俺を容赦なく連れて行く彼に、何度も何度も。
「……俺は外で野宿するから、こんな綺麗な場所駄目だから」と言っても。
「可愛くお願しても、無駄だよ……。君みたいな子が野宿なんかされたら、心配で心配で……みんな寝れなくなるよ。いや……僕と君以外は、ぐっすり寝れるか」と、ぐずる子供に言い聞かせる親のように答えてから。
ホテルの受付に声をかけて、部屋の空きがあるかを聞き始めたので。
俺は部屋に空きがありませんようにと、念じながら……。
アレクセイの腕を振りほどいて、レセプションをゆっくり見渡せば。
──中央に小さなお洒落な噴水があり、水の流れる音がとても心地良く。
そしてその周りを、色とりどりの花で美しく囲ってあったので……。
俺は思わず、近くにある赤い明らかに高そうなソファに腰掛けて。
ふぅーとリラックスしたように、息を吐き出せば。
「やっぱり、君のイヤイヤは演技だったか……。本当はこう言う場所に居たいよね?」
と、居ないと思っていたアレクセイにそう話しかけらたので。
俺は思わず、慌て不為いた声音で。
「なっ……別に、さっきのは演技じゃねぇよ!!」
「そう、まあ別に僕は何も気にしないから良いけどね。そんな事よりも、部屋が空いていたみたいだから。チェックインしに君も行くよ」
──まず床には汚れすらない、純白の大理石が敷かれており。
自分のような卑しき人物が、その上に立つことすら恐れ多くなりながら、小声で。
俺を容赦なく連れて行く彼に、何度も何度も。
「……俺は外で野宿するから、こんな綺麗な場所駄目だから」と言っても。
「可愛くお願しても、無駄だよ……。君みたいな子が野宿なんかされたら、心配で心配で……みんな寝れなくなるよ。いや……僕と君以外は、ぐっすり寝れるか」と、ぐずる子供に言い聞かせる親のように答えてから。
ホテルの受付に声をかけて、部屋の空きがあるかを聞き始めたので。
俺は部屋に空きがありませんようにと、念じながら……。
アレクセイの腕を振りほどいて、レセプションをゆっくり見渡せば。
──中央に小さなお洒落な噴水があり、水の流れる音がとても心地良く。
そしてその周りを、色とりどりの花で美しく囲ってあったので……。
俺は思わず、近くにある赤い明らかに高そうなソファに腰掛けて。
ふぅーとリラックスしたように、息を吐き出せば。
「やっぱり、君のイヤイヤは演技だったか……。本当はこう言う場所に居たいよね?」
と、居ないと思っていたアレクセイにそう話しかけらたので。
俺は思わず、慌て不為いた声音で。
「なっ……別に、さっきのは演技じゃねぇよ!!」
「そう、まあ別に僕は何も気にしないから良いけどね。そんな事よりも、部屋が空いていたみたいだから。チェックインしに君も行くよ」
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