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ノータイトル
どうして?8
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「ここに来るのは、いつ以来だろう……。何十?いや……何百か」
アレクセイはそう昔を懐かしむようにボソリと言い放ってから、何にも見えなかった通路の奥にある扉らしきものをゆっくりと開けて。
さっきの場所とは打って変わったかのように、明るくて白いとしか言えない。
無機質な青白い人工灯に、規則正しく並べられた本棚。
そして、怪しげな髑髏の標本が乗せられた薬品棚に、見覚えるのある紫色の襟が付いた黒のロングコートが、ダークブラウンのコートハンガーに掛けられている。
診察室のように見える、不思議な寝室に入って行くので。
(──何だよこの部屋? この雰囲気に白いシーツのベットとか!? 完全に怪しい実験とかしてる部屋だ……)
そう俺はびくびくと怯えた小動物のように、心臓をどくどくと脈打ちさせながら。
相手に自分が怯えてる事を悟らせないように、強気な口調と態度で。
「おい!? ふざけんな!! ここ何処だよ!? あと……ここで何するつもりだよ?」
「何するつもりって……さっき僕、深い愛で殺したいって言ったよね?」
「なっ……あっ……まじかよ、それ。俺をここでモルモットみたいに乱暴するのか?」
「そんな事はしないさ、いや……君次第ではそうなっちゃうかも知れないけど。そうならないようには、頑張るよ。だって君が好きすぎて、愛おしすぎて……頭も心もぐちゃぐちゃで。良いことも悪いこともやりたくて、やりたくないんだ」
俺ここで殺されるのかも知れないような切羽詰まった空気の中で、心臓がさらに脈打って、こちらも頭も心もぐちゃぐちゃになりそうになりながらも……。
こんな危機的状況に、言い知れぬ性的な興奮を感じてしまい。
(どんな風にされちゃうんだろう? 痛いのも苦しいのも気持ちいいから、俺アレクセイになら殺されても良いし、むしろ……そうなる事を……)
そう思いかけて、何を馬鹿な事を考えているんだと。
ふと我に返りながら、自分の状況を見れば。
白いシーツのベットの上に寝かされていて、今すぐにでも目の前に居る彼にめちゃくちゃにされるような状態だったので。
「アレクセイ……あっ……もう、今日は本当にどうしたんだよ?」
「……ほんと、どうしてるんだろうね。僕自身が一番そう思うよ……。だから、君で僕を満たして欲しい。嗚呼……君の中に僕の精を注げば、君は僕の愛き人に戻るのかな」
「なっ……やりたきゃやれよ!!俺のお腹がパンパンになるまで出したきゃ出せよ。全部俺が搾り取ってやるから」
淫魔みたいな捨て台詞を吐きながら、余裕がない表情で息を少し荒げて俺の服を乱暴に脱がしている彼の手に触れて。
『自分で脱ぐから、アンタはそこで待っていればいい』と言うような視線を向けて。
自分の着ている服を、ストリップショーのダンサーの様に誘惑するように脱いでいけば。
「……嗚呼、すごく綺麗で可愛いよ。何処で覚えてきたのかは気になるけど、でも今はそんな事どうでも良いぐらい……君を食べちゃいたいな」
「血に飢えたケモノみたいな顔すんなよな。あと、一枚で全部終わるからさ……ほら、これでお終い。存分に撫でてお触りしても良いぜ、ほら来いよな!」
アレクセイはそう昔を懐かしむようにボソリと言い放ってから、何にも見えなかった通路の奥にある扉らしきものをゆっくりと開けて。
さっきの場所とは打って変わったかのように、明るくて白いとしか言えない。
無機質な青白い人工灯に、規則正しく並べられた本棚。
そして、怪しげな髑髏の標本が乗せられた薬品棚に、見覚えるのある紫色の襟が付いた黒のロングコートが、ダークブラウンのコートハンガーに掛けられている。
診察室のように見える、不思議な寝室に入って行くので。
(──何だよこの部屋? この雰囲気に白いシーツのベットとか!? 完全に怪しい実験とかしてる部屋だ……)
そう俺はびくびくと怯えた小動物のように、心臓をどくどくと脈打ちさせながら。
相手に自分が怯えてる事を悟らせないように、強気な口調と態度で。
「おい!? ふざけんな!! ここ何処だよ!? あと……ここで何するつもりだよ?」
「何するつもりって……さっき僕、深い愛で殺したいって言ったよね?」
「なっ……あっ……まじかよ、それ。俺をここでモルモットみたいに乱暴するのか?」
「そんな事はしないさ、いや……君次第ではそうなっちゃうかも知れないけど。そうならないようには、頑張るよ。だって君が好きすぎて、愛おしすぎて……頭も心もぐちゃぐちゃで。良いことも悪いこともやりたくて、やりたくないんだ」
俺ここで殺されるのかも知れないような切羽詰まった空気の中で、心臓がさらに脈打って、こちらも頭も心もぐちゃぐちゃになりそうになりながらも……。
こんな危機的状況に、言い知れぬ性的な興奮を感じてしまい。
(どんな風にされちゃうんだろう? 痛いのも苦しいのも気持ちいいから、俺アレクセイになら殺されても良いし、むしろ……そうなる事を……)
そう思いかけて、何を馬鹿な事を考えているんだと。
ふと我に返りながら、自分の状況を見れば。
白いシーツのベットの上に寝かされていて、今すぐにでも目の前に居る彼にめちゃくちゃにされるような状態だったので。
「アレクセイ……あっ……もう、今日は本当にどうしたんだよ?」
「……ほんと、どうしてるんだろうね。僕自身が一番そう思うよ……。だから、君で僕を満たして欲しい。嗚呼……君の中に僕の精を注げば、君は僕の愛き人に戻るのかな」
「なっ……やりたきゃやれよ!!俺のお腹がパンパンになるまで出したきゃ出せよ。全部俺が搾り取ってやるから」
淫魔みたいな捨て台詞を吐きながら、余裕がない表情で息を少し荒げて俺の服を乱暴に脱がしている彼の手に触れて。
『自分で脱ぐから、アンタはそこで待っていればいい』と言うような視線を向けて。
自分の着ている服を、ストリップショーのダンサーの様に誘惑するように脱いでいけば。
「……嗚呼、すごく綺麗で可愛いよ。何処で覚えてきたのかは気になるけど、でも今はそんな事どうでも良いぐらい……君を食べちゃいたいな」
「血に飢えたケモノみたいな顔すんなよな。あと、一枚で全部終わるからさ……ほら、これでお終い。存分に撫でてお触りしても良いぜ、ほら来いよな!」
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