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ノータイトル
どうして?5
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「それは、ヴィクトルもでしょ? 僕と同じぐらいヤキモチする癖にさ。どの口で言うのかな? キスで塞いじゃうぞ!」
思ってもみない切り返しに、咄嗟に。
「はっ!? ちげぇっ……し!! ヤキモチなんか、アンタなんかにするかよ馬鹿!!」と、ドギドキと鼓動を鳴らしながら、照れたように顔を赤らめて口早に言い返せば。
「素直じゃないな、嘘ついてもバレバレだよ。でもそんなツンデレも堪らなく、可愛いから好きだよ」
「……」
俺は我が道を行くアレクセイのテンションに、どうやっても勝てないなと悟りながら……。
先程彼が自分に問いかけた言葉を、再度自分に問いかけて。
──ここに来る前までの自分は、まさに彼が言った通りの人間だったなと……。
自己反省してから、ゆっくり心を落ち着かせてから。
アレクセイに、俺が今気になってる1番の謎を……。
彼に、こう問いかけた。
「なっ……アレクセイ、ちょっと訊いても良いかな? アンタは俺とアキならどっちが好きなの……?」
「そうだな、どっちも等しく大好きだよ。ヴィクトルもアキも、同じく最愛の人だから。でも勘違いしないで欲しい。僕はこの世界で最も一途に、一人の人物を深く愛している男だから……。ヴィクトルが不安になる事なんか、ないよ」
「なんだよそれ……意味わかんねぇよ」
思ってもみない切り返しに、咄嗟に。
「はっ!? ちげぇっ……し!! ヤキモチなんか、アンタなんかにするかよ馬鹿!!」と、ドギドキと鼓動を鳴らしながら、照れたように顔を赤らめて口早に言い返せば。
「素直じゃないな、嘘ついてもバレバレだよ。でもそんなツンデレも堪らなく、可愛いから好きだよ」
「……」
俺は我が道を行くアレクセイのテンションに、どうやっても勝てないなと悟りながら……。
先程彼が自分に問いかけた言葉を、再度自分に問いかけて。
──ここに来る前までの自分は、まさに彼が言った通りの人間だったなと……。
自己反省してから、ゆっくり心を落ち着かせてから。
アレクセイに、俺が今気になってる1番の謎を……。
彼に、こう問いかけた。
「なっ……アレクセイ、ちょっと訊いても良いかな? アンタは俺とアキならどっちが好きなの……?」
「そうだな、どっちも等しく大好きだよ。ヴィクトルもアキも、同じく最愛の人だから。でも勘違いしないで欲しい。僕はこの世界で最も一途に、一人の人物を深く愛している男だから……。ヴィクトルが不安になる事なんか、ないよ」
「なんだよそれ……意味わかんねぇよ」
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