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血を吸うなら

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「そうだな……血が欲しい、生を感じれるぐらいの生き血がね」

「生き血……!? えっ……あっ……!? それは、どんなのでも良い?」

「そうだね……ネズミでも良いよ、血が流れてるのならなんでも今は良い、選んでる程の余裕ないからさ」

「……わかった。なら、俺の血を飲め!! キッチンからナイフ持ってくるから……だから、お願い死なないで?」

ヴィクトルは慌てふためきながら、アレクセイの返答にそう言って。

キッチンの方へと、一目散に走って行ってしまうので……。

取り残されたアレクセイは、呆気に取られた顔になりながら。

「死なないでか……僕には、もう『死』なんてないけど。そう言われるぐらいには、ギリギリラインなんだな。まあでも機能停止した所で、一週間ぐらい眠る程度なんだけど……あの悪夢を見続けるのは、本気で嫌だから……こんなに、焦ってるんだな。ほんと、最低な状況だ」

と、彼の発言に意味もなく強がる言葉を並べたてながら、激しい頭痛を和らげようと思って、額に手をかざすと……。

「アレクセイ、ナイフ持ってきたよ!! これでもう大丈夫だから、大丈夫だから……俺、アンタを助けるから……」と、
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