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晴れの日にこんにちは
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「くそっ、なんで今日もあんな意味わかんねぇことするんだよっ!!」
(なんでだよ…。なんで俺にあんなこと言ったんだよ)
(…お、俺は一人で覚えたはずだ。頑張って本を読んで、少しずつ覚えたんだ)
(…それなのにどうして?どうして、僕が教えた読唇術って、あいつは言ったんだ!)
(ああっ…もうどう考えても答えが、出てこない)
俺はそうがむしゃらに思いながら由也の居る通路まで走りぬけ、こちらに謎めいた笑みを浮かべる彼に飛びつくような勢いで。
こう詰め寄った。
「お前っ!?なんだよさっきのっ!!」
「えっ…!?なになにどうしたのそんなに怒って、可愛い顔が台無しだよ?」
「なっ!?…っふざんけんな!!お前な、さっき僕が教えた読唇術って言っただろうが!!」
「ああっ、それね。それがどうしたの?」
由也はそう本当にどうでも良いように呟き、怒る俺の胸ぐらを右手で強く掴んで…。
目と目が近づくスレスレまで、 俺を引っ張るので。
俺は見かけから想像することが出来ない程の強さで俺を引き寄せた由也に、言い知れぬ恐怖をさらに覚え。
怯えた声でこう言葉をこぼす。
「やめぇろよ 離せっ…あんた怖すぎるんだよっ…」
「…ああ、ごめん。ごめんね聖弥君、昔の癖でついつい掴んじゃった。でも君を怖がらせるつもりはなかったんだ」
俺の今にでも泣き出しそうな声に由也は我に戻ったようで、ぎゅっと掴んでいた胸から手を離し。
その手で俺の髪をあやすように撫で始めて、こう言葉をかける。
「聖弥君泣いちゃ駄目だよ…。僕はまた君を泣かせたくないんだ、だって恋人を泣かせる彼氏は良くないって君が言ってたから」
「はぁっ…ええっ!?どいうことだよそれ、彼氏ってなんだよ?」
「…彼氏は、彼氏だよ聖弥君」と驚いて目を見開いてる俺の耳元で誘うように囁き、俺の腰に手を回しながら。
「僕は君と何度も何度も繋がった、君の恋人さ。でも今の君とは、まだそうじゃないけどね」
と心の中にある苦しさを吐き出すような声でそう言ってから。
俺の頭を掴み…。
唇を奪うかのような激しいキスを仕掛け、
まるで口内を襲うかのような勢いで俺の中を掻き回してくるので。
俺は、口から甘い声を吐き出し。足もガクガクと震わせ、目から快楽による涙をポロポロと溢れさせながら。
それを受け入れ、脳裏でこれはいけないと思いつつ…。
力の入らない体を、由也にもたれかけつつ、この口づけが終わって欲しくないけど、終わることを願って由也の舌に歯を当てると。
由也はピタッと動きを止めて。
俺の口から口を離し。
グジョグジョに濡れた唇を、獣みたいに舐めあげながら。
「聖弥君今、僕の舌を噛もうとした?もしそうなら良い度胸だね」
(なんでだよ…。なんで俺にあんなこと言ったんだよ)
(…お、俺は一人で覚えたはずだ。頑張って本を読んで、少しずつ覚えたんだ)
(…それなのにどうして?どうして、僕が教えた読唇術って、あいつは言ったんだ!)
(ああっ…もうどう考えても答えが、出てこない)
俺はそうがむしゃらに思いながら由也の居る通路まで走りぬけ、こちらに謎めいた笑みを浮かべる彼に飛びつくような勢いで。
こう詰め寄った。
「お前っ!?なんだよさっきのっ!!」
「えっ…!?なになにどうしたのそんなに怒って、可愛い顔が台無しだよ?」
「なっ!?…っふざんけんな!!お前な、さっき僕が教えた読唇術って言っただろうが!!」
「ああっ、それね。それがどうしたの?」
由也はそう本当にどうでも良いように呟き、怒る俺の胸ぐらを右手で強く掴んで…。
目と目が近づくスレスレまで、 俺を引っ張るので。
俺は見かけから想像することが出来ない程の強さで俺を引き寄せた由也に、言い知れぬ恐怖をさらに覚え。
怯えた声でこう言葉をこぼす。
「やめぇろよ 離せっ…あんた怖すぎるんだよっ…」
「…ああ、ごめん。ごめんね聖弥君、昔の癖でついつい掴んじゃった。でも君を怖がらせるつもりはなかったんだ」
俺の今にでも泣き出しそうな声に由也は我に戻ったようで、ぎゅっと掴んでいた胸から手を離し。
その手で俺の髪をあやすように撫で始めて、こう言葉をかける。
「聖弥君泣いちゃ駄目だよ…。僕はまた君を泣かせたくないんだ、だって恋人を泣かせる彼氏は良くないって君が言ってたから」
「はぁっ…ええっ!?どいうことだよそれ、彼氏ってなんだよ?」
「…彼氏は、彼氏だよ聖弥君」と驚いて目を見開いてる俺の耳元で誘うように囁き、俺の腰に手を回しながら。
「僕は君と何度も何度も繋がった、君の恋人さ。でも今の君とは、まだそうじゃないけどね」
と心の中にある苦しさを吐き出すような声でそう言ってから。
俺の頭を掴み…。
唇を奪うかのような激しいキスを仕掛け、
まるで口内を襲うかのような勢いで俺の中を掻き回してくるので。
俺は、口から甘い声を吐き出し。足もガクガクと震わせ、目から快楽による涙をポロポロと溢れさせながら。
それを受け入れ、脳裏でこれはいけないと思いつつ…。
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グジョグジョに濡れた唇を、獣みたいに舐めあげながら。
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