悪夢の中で見るフシアワセな夢

面蛸とおる

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「ラーニャはほんと私の事大好きなんですね! 嗚呼、本当に本当に私嬉しすぎて…」と、

私は壊れた電動人形のように歓喜の涙を流しながら甘く言えば。

「アキ…僕もだよ。嗚呼なんて、幸福的でシアワセなんだろうね。だけど僕は君の涙は好きだけど…嫌いだから。泣かないで欲しい、君は笑っている方が素敵だから」

ランゼルト様は何処までも、何処までも甘くて優しい声でそう私をなだめるかのように言いながら。

愛撫していた手を全て止めて、私の頰を指先でくすぐるので。

「ランゼルト様ったら…くすぐったいですよ。わかりましたもう泣きませんから」とそうにこりと笑って言い返せば。

「そうだ、その顔が最も美しくて愛らしい。嗚呼…凄く性的だ 」

ランゼルト様はそう少し興奮したような声音で言いながら、私の身体から手を離して。

かちゃかちゃと高級そうな皮のベルトを外しながら、紫が少しかかった黒のスラックスのファスナーを下げて。

大きくそそり勃つ、私のものより何倍も大きくて太いそれを私に見せつけるかのように取り出すので…。

「大きいっ…ほんとっ…そんなに立派なもので、お腹つかれたら私壊れちゃいそう」

「安心しろアキツシマ、壊れてもちゃんときっちり治せるからな。私はこの箱庭世界で最も優れた医術と治療魔術を持っている、管理者なのだから」

「それなら安心ですね。ですのでお気軽にズコバコパンパンして、アキのお腹にどびゅどびゅしてくださいね 」

「なっ…そういうムードのない事を可愛い顔して言うな。もう少し恥じらいをもってくれ、ドキドキするだろう」

私のムードのないエッチな返答に、少し呆れたような声を出しながらも。

どこか嬉しげな笑顔を見せて、いつもならあるはずの黒手袋がない状態の右手で。
ゆっくり私のお尻の蕾の中に、指を一本ずつ入れてくるので…。

「はぁああっ…もう、そんなに優しくしなくてもっ…良いのに」

「そう何度も言われても、聞かぬぞ。私は優しくしたいのだ」

「もうっ…ランゼルト様ったら、そういう意地悪しないでくださいよ」

私の回答に意地悪くランゼルト様はそう言うので、私は中に入ってくる指の感覚にこの身を震わせながらも可愛く、愛くるしい声で言い返せば。

「嗚呼、ほんと可愛いな…あきたんきゃわわわ、食べちゃいたい」と思ってもいない発言を、嬉しそうにランゼルト様は笑って言うので。

「ラーニャチカ、あきをぺろぺろあむあむしても良いのですよ。私のここは食べごろですから」といやらしく誘うように、お腹に手をあてて舌をぺろりと見せれば。

「嗚呼っ…もう、くそっ…そんな顔を見せるな!! 突っ込みそうになったぞ」

「えっ…突っ込んでも良かったのに、だって指よりもラーニャのデカマラのが気持ち良いので」

「分かったから、そういう言葉を使うな。お前の口から下劣な言葉が出ると。ゾクゾクするぐらい興奮するのだ…。だからその、悪夢の中からでも脱げ出せそうな気分になれるぐらい気持ち良くしてやる」

ランゼルト様は私にそう言いながら、蕾の中に入れた指を器用に動かして。
私をさらに快楽の海に沈めようとするので…。

「あんっ…それっ…好きっ…。もっと、もっと強く掻き混ぜてっ…」

「そう急かすな、もう少しだけ我慢しろう!!

「やだっ…我慢したくない!! ねぇねぇっ…もっと私の奥まで来て!! 私ずっとずっと、ラーニャをこの身で感じたいの」

そう甘い叫声を上げて、私の中をひたすら侵略するランゼルト様の。
この箱庭世界で最もカッコいいと思う顔を、快楽と幸福感でトロける瞳でじっと見つめれば…。

「なっ…クソっ…駄目だ。もう我慢が出来ない!!」と、

ランゼルト様はそう愛に狂ったような声を出して、私の中に入っていた指を一気に引き抜いて…。
私に見せつけていた大きくてとても立派な屹立を、私に合図することもなく。
突き刺すように、蕾の中に挿れるので。

「あああぁぁぁぁあっ…!! 大きいのきたぁああっ…!!」と私は絶叫に近い声をあげるので。

「アキツシマ、そんな風に叫ぶと喉が駄目になるよ…。でも、それだけ僕を欲しかったんだね。なら仕方がないな」

ランゼルト様はそう笑いながらも、私の中をガンガンと襲うように犯すので。

「ふわぁっ…だって、ランゼルト様のっ…凄く気持ち良いからっ…」

「気持ちいいかっ…。僕も最高に気持ちが良いよ」

「ほんとですか、嬉しいです。私とラーニャは心も身体も一つにですね」

私はそう心底嬉しいことがあったような笑顔を浮かべながら、私の中を容赦なく犯すランゼルト様の背中に爪をたてて。

ーー唯々ひたすらに、甘い喘ぎ声をあげながら。
何度も何度も訪れる快楽の絶頂に、身体を震わせ、自分の屹立から白い液体をビュービューと吐き出して。

私の中を満たす絶対的な主人を、私でもてなすかのように…。
ぎゅうぎゅうと中で締めつければ。

「嗚呼っ…それ良い。イキそうだっ…」

「ラーニャ、イキそうなの? アキもイッちゃいそうです」

「アキツシマもイキそうなのか…。なら一緒に悪夢の中で夢を見よう、二人でならこの夢さえも超えれるさ」

ランゼルト様はそう私に告げて、最も深い場所に大きく膨らんだ屹立を押し込むので。

私はお腹を押される衝撃と、普通に生活してたら到底味わうことのない領域を犯されるという行為に言い知れぬ喜びを感じて。

この日一番の締めつけを、彼の屹立にすれば…。

「全くっ…可愛い奴め…嗚呼だからこそ愛しくて、愛しくて愛しくて堪らないのだ…。大好きだよアキツシマ」と嬉しげに、囁きながら。
私の中に白濁色の愛で満ち溢れた液体を、ドクドクと注ぐので。

「ラーニャ、ラーニャ!! アキも大好きです。だからどんな時でも、私を離さないで。何があろうとも私を忘れないで」

「なっ…忘れないでだと。お前何を言うのだ。私は何度生まれ変ろうとも君を忘れないさ。このランゼルトという名のもとに、約束しよう」

「ほんとっ…嬉しい。ありがとう…ランゼルト様」

私ははそう歓喜に溢れた声で言いながら、目の前がどんどん霞んで暗くなっていく事に抗う事が出来ず。

「アキ…アキツシマ…愛してるよ、君だけを永遠に…」

という言葉を聞くことすら出来ないまま、私は今日もこの世界で最も嫌われるモノとして生きる地獄のような夢の世界へと迷い込む。

ーー最愛の人が、キスで私の目を覚ましてくれるまで。

雪白姫のように美しく、死んだように眠りながら。

悪夢の中でしか逢えない、髪の毛が短いランゼルト様の手を取って。
悪意で満ち溢れた世界を、二人であるものを探しながら巡るのだ。

そう、それは『私の記憶』。

ランゼルト様が最も愛した、創られたモノ(人形)アキツシマの掛け替えの無い思い出。

ーーそれを、私は知っているのに探すのだ…。




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