悪夢の中で見るフシアワセな夢

面蛸とおる

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俺に対して、とてつもなくよく見ているアレクセイはそれにすぐ気付いて。
深く絡みあった舌を一気に引き剥がして、

「…他の事を考えれる程には、余裕がまだあるのか」と嫉妬を剥き出したような声音で俺に言い放つので。

「ちょっ…そんなのっ…あるわけないっ…だってっ…ほらっ…こんなに上手くっ…喋れないんだぞ」
俺は乱れた息で彼にそう告げながら、キスによる刺激で思うように動かない左手で、彼の手を掴んで。

キスの快感で、今にでもどうにかなりそうな俺の股間にそっと連れていけば。
嫉妬剥き出しだったアレクセイも、とても機嫌の良い顔になり…。

「キスでもう…こんな風にしてくれたのか…。全く…可愛い奴め、本当に…堪らなくて愛おしい」
「キスで、こんなっ…風にしたのはアリョーシャだろ?」
「そうだったね…。こんな風にしたのは僕さ、だから…ちゃんと主人として役目を果たそう」

アレクセイはそう今にでも、溢れ出しそうな狂った愛をこめたような声音で、俺を縛るように囁くので。

「さっさとしろよ…俺だけのアリョーシャ」
「言われなくても、そうしよう僕のコーティク」

アレクセイは少し笑うかのように言いながら、俺をベットに押し倒すので。
(…こうなるなら、さっき起き上がらなければ良かったな)と、
どうでもいい呟きを、小さく思いつつ。

この身を彼に委ねる為に、身体の力をゆっくり抜いていけば…。
俺の些細な変化なんて、すぐに分かってしまうアレクセイは。

仕方がない子だな…っと優しく言うかのような、俺と居る時にしか絶対に見せない穏やかで幸せそうな顔を見せるので。

「俺、アレクセイのその顔好きだ…なんだか懐かしい気持ちになるから」
「そうなのかい…ならもっとよく見ると良いさ…」
「そう言われると…ちょっと、あのっ…そのっ…やっぱ今のナシな」

自分で言った言葉なのに、彼にそう返されると。
胸がドキドキしすぎて、今にでも恥ずかしさと嬉しさで顔を真っ赤にしそうだったので。
枕の方に顔を埋めると…。

「顔隠さなくたっていいのに…というか、今からもっと恥ずかしい事するのに、今のでそうなってたら駄目だよコーティク」

アレクセイは意地悪く俺の耳元で囁きながら、ビリビリに破れて丸見え状態の俺の胸を愛撫するかのように触り始めるので。
俺は 枕から顔をあげて、俺を可愛がろうとしているアレクセイの顔をよく見える位置になりながら…。

「あんまに酷くはするなよ…。この後仕事あるんだから…」
「それは、ヴィクトル次第だよ?」
「俺…次第か…そうか…わかった。俺次第で、加減してくれるって事だよな」

俺はそうボソボソというかのように言いながら、アレクセイの色の違う瞳をじっと見つめれば…。

彼は口元に優しい笑みを浮かべるだけで、俺はそれが彼の答えなんだなと…。
そう頭の中で理解してから、彼から与えられる刺激に。

甘い声をあげれば…。

「ここが…気持ち良い?」
「はぁうっ…違うっ…アレクセイだから…すごく気持ちいいっ…だけ」
「…そうか、そうかそうかそうか…僕だから良いんだね。嗚呼、嬉しいな…そんな愛しい君にはこうしてあげるよ」

アレクセイはそう歓喜に溢れた声で、うわ言のように何度も繰り返しながら…。

俺の黒のチノパンのファスナーをゆっくり下ろして、キスされた時から下着を押し上げるほど、快楽で大きくなった屹立を。

ゴシゴシと酷く扱うように、荒々しく下着越しで触ってから…。

下着ごといっきに下ろして、俺の下半身が何処からでも見える状態にするので。

「いたっ…そんなに乱暴っ…しないでっ…」
「あはははっ…乱暴になんかまだしてないさ。だって、ヴィクトルはこういうの好きだろう?」
「…違う、こんなの好きじゃ…好きじゃない…好きじゃない」
「私に、嘘をつくな!!お前の心など…この私が分からない訳があるか」

アレクセイはそう怒鳴りつけるように言いながら、俺の屹立から先走る液体を拭うように動かすので。

「嘘なんか…つい…いえ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいアレクセイ様っ!!私、わ、わたし貴方様に嘘をついてしまいましたっ…本当にごめんなさいごめんなさい」と、

俺は壊れたアンドロイドのように言いながら。

お願い、棄てないで…と泣き叫ぶ捨てられたモノのように、泣き喚けば…。

「…こんな風になるなら、嘘などつくな…この愚か者め。だが、そんな愚か者だからこそ、私が永遠にずっと側にいてやらねばならぬのだ」

アレクセイは何処までも、何処までも甘くて優しい声でそう俺をなだめるかのように言いながら。

愛撫していた手を全て止めてから、俺の頰をくすぐったい感じになるように撫でるので。

「アリョーシャは…俺のことっ…棄てないよね?」と不安そうに言えば。

「棄てる事なんて、出来ないさ…それに君を棄てないと、いけない状態なんて作らないし、むしろ作らせる要因ごと破壊してやる…たとえこの世界でもな」
「本当…嬉しいっ…俺の事そんなに思ってくれてっ…だから、俺の中ぐちゃぐちゃにしても良いよ…アリョーシャも、もう限界だよね」
「嗚呼、限界さ…。なんせこの僕は、愛の呪いで呪われた君だけの狂人なのだから…。今にでも、君の中に突っ込みたいぐらいだよ…どんな時でもね」

アレクセイはそう低く言いながら、俺の身体から手を全て外し。
かちゃかちゃと高級そうな皮のベルトを外しながら、紫が少しかかった黒のスラックスのファスナーを下げて。

大きくそそり勃つ、俺のものより何倍も大きくて太いそれを俺に見せつけるかのように取り出すので…。

「大きいっ…ほんとっ…そんなに立派なもので、お腹つかれたら俺壊れちゃいそう」
「…壊れても、ちゃんときっちり治せるから安心しろ。僕はこの箱庭世界で最も優れた医術と治療魔術を持っているのだから」
「なら、安心だ…。でもほんと大きい、こんなに大きいのはアリョーシャぐらいな気がする…」
「一応、僕の身長は200センチあるからね。それもあるから…ってそいうムードのない事をいうコーティクには、こうしてあげるよ」
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