26 / 91
リッカとタイチ
・
しおりを挟む
実技試験として案内されたのはテイマー科専用演習場と書かれた看板が掲げてある広い空間だった。やはり実技も学科ごとに分かれていて、今ここにいるのは受験者の約三割ほどだろう。それなりに多いようで、実際は平均的なのだろう。おそらく一番多いのは剣士科のような気もする。
ウルの表情は見えないが、少なくとも白虎たちは初めて見る景色にふんふんと匂いを嗅いだり、きょろきょろと視線を動かしたりと忙しない。いつもは冷静な朱雀も、心なしか興味があるようである。
「気になる?」
『いえ……ただ、魔力が……』
「魔力?」
『ここの空間は、魔力が外に漏れないつくりになっているようでしたので……』
「……確かに魔力が壁で跳ね返されてるみたい。何かあるのかもね、この空間。」
小さな声で朱雀とやり取りしてるリッカにタイチも目を凝らしてみるが、やはり分からない。流石に魔力の流れを見ることは今のタイチには難しいのだ。リッカと朱雀のやり取りに気を取られているうちに、試験官の話は進んでいく。
「魔力適正のチェックをしてから実技試験にうつるんだが、必ずしもここで出た魔力適正の魔法しか使用できないとは限らない。あくまでもその属性との相性が一番だというだけだ。努力をすれば他の属性の魔法も扱うことは可能なんだぜ。現に、君たちの周りの大人は複数の属性の魔法を扱えるだろ?」
試験官の言葉に思い出すように頷く受験者たち。そもそも、リッカとタイチに関して言えばすでに三年半前には魔法行使ができていたわけなので、そんな初歩中の初歩理解していて当然なのだが。
そして、ここで魔力適正を調べるのに魔法具を使うようだった。
「さて、本題に戻るが君たちにはこの魔法具を使って魔力適正を調べてもらう。やり方は簡単だ、さっきの筆記試験の時と同じように右の魔法陣に君たちの両手を、左の魔法陣に受験票を置いて魔力をそこに流し込むだけだ。安心してくれ魔法行使のやり方が分からなくてもこの魔法具が手助けしてくれるから君たちは魔力を流すイメージをしてくれればいい。」
質問があるものは、と続けられ誰もそこで手を上げることはなく、試験官は満足したように頷いた。
「それじゃ、前にいる奴から測っていってくれ。何かあれば呼んでくれればすぐに向かう。」
そう言うと試験官は頼んだ、とばかりに演習場の入り口付近へと移動した。否、入り口付近というよりその入り口付近に待機しているリッカとタイチの元に、と言うべきか。受験者たちはもう魔法具に夢中で、一人一人調べては一喜一憂している。よって、リッカとタイチの方に試験官がいるのには誰も気づいていないようだった。
「よう、従魔持ちはお前らみたいだな。」
「……な」
「何か用ですか?」
「おい、俺の言葉を遮るなよ……」
「ごめん、でもちょっと僕に任せててくれる?」
鋭い眼光でリッカから諫められてしまえばタイチに逆らう手立てはない。何故リッカがこうも敵愾心むき出しの眼で目の前の相手をにらんでいるのかタイチには分からないが、きっと見過ごせない何かがあったのだろう。現に、ウルも神獣たちも一様に牙をむいたり毛を逆立てたりしながら威嚇している。
「おーおー、コワイコワイ。その威圧仕舞ってくれや。」
「って、言うなら貴方の方こそその魔力仕舞ってください。」
「……驚いた、そっちの奴は魔力の流れが見えるのか。そりゃ失礼した。」
試験官はそう言うと、先ほどまで纏っていた魔力を消しもう何もないと言わんばかりに両手を開いて見せた。しかし、リッカもウルも神獣たちも警戒を緩めることはない。他人の前である手前、神獣たちは口を開くことはないが、その目が怒りを含んでいることにタイチは気づいた。
「……いや、悪かった。もう何も企んじゃいないから本当にその威圧どうにかしてくれ。」
「本当ですね?嘘ついても僕らにはバレますからね?」
「みたいだな。そっちのでかい方も悪かったな……この、こいつは天狼か……この天狼はお前の従魔なのか?」
「そうですけど、俺には何が何だか……ウルとリッカ達が急に威嚇し始めたので……」
「そりゃなおさらすまんかったな。お前たち名前は?」
先ほどまでのツンとした雰囲気はもうない。リッカ達も警戒を解いたようで普通にしている。リッカが小さくため息をついて横にずれたのを見て、タイチもほっと息をついた。本当にもう大丈夫らしい。
「リッカ・トウドウ。こっちは従魔の子たち。」
「タイチ・アズマです。こいつが従魔のウルです。」
「カガチ・シノミヤだ。なんだ同胞じゃねぇか……通りで馴染みのある気配だと。」
「カガチさんもヤマト出身なの?」
「まあな。つか、俺に敬語は?最初は敬語だったじゃねえかよ。」
「別にいいかなって。そっか、一緒のとこだったんだー。なるほどねぇ……」
カガチの名は何処からどう聞いてもヤマト名である。そしてリッカとタイチも。同じ故郷出身で気づかないという方がおかしい。しかしこんなところにまさかヤマトの出の者がいるとは思わず、リッカですら驚いているようだった。
「ヤマトのどこ出身なんだ?」
「フィラノ。カガチさんは?」
「俺はシーク。そうか、フィラノなら今の歳ですでに従魔を従えているのも納得だな……。大方あれか?シークのアカデミーじゃその天狼持ちのタイチが研究材料にされかねないってところか?」
「まあ、そんなところです。」
「後は……それ、もしかしなくても神獣だろ?そんなん連れてシークはいけねえしな。」
「……気づいてたんだ?」
声量を下げてリッカに尋ねたカガチに、リッカはやはりといったような表情で同じように声を潜めた。
「これでもシークの街にいたからな……それに、俺は魔力感知だけは誰にも負けないと自負している。しかし、その威圧がなければ確信には至らなかっただろうな……それは封印の呪か?だとしたらすげえな。」
「ありがと。それとごめんね威嚇しちゃって。どうにもこの子達が見られてる気がしたから……ほら、挨拶。」
『白虎だよ!ままのことじっと見てたでしょ!』
『青龍だぜ。』
『玄武です。よろしくね?』
『朱雀です。あなた、その気配はまさか……』
リッカの合図で神獣たちは簡潔に自己紹介を済ませた。は、いいものの、どうにも朱雀はカガチの首元を見ながら訝しそうな眼を向けている。リッカも朱雀の言葉には苦笑いしてしまっているし、それは他の神獣にも言えることだった。カガチはバレてしまったとばかりに頭をかいた。
「やっぱりわかるか……?」
「その不思議な気配のことならまあ、気づかないわけがないよね。ねえタイチ?」
「あ?ああ、まあ……けど隠したいことなんじゃないんですか?」
「いや、同郷ならまあさして問題はないだろう。出てこい、二号。」
二号、確かにカガチはそう呼んだ。すると、カガチの胸元から小さな白蛇が顔をちょこりと覗かせたのだった。その姿はどうにもセイイチが連れているマロに似ているようで、さらに納得してしまった。やはり、と。
「蛇神だ。まだ個体名が決まっていないんだが、それでも俺についてくると言って聞かなかったんだ。今は俺の従魔をしてくれている。」
そう、カガチ。ヤマトの守り神の一種である。同じカガチだから二号と呼ばれているのだろう。
リッカはその愛らしさにするりと手を伸ばした。
ウルの表情は見えないが、少なくとも白虎たちは初めて見る景色にふんふんと匂いを嗅いだり、きょろきょろと視線を動かしたりと忙しない。いつもは冷静な朱雀も、心なしか興味があるようである。
「気になる?」
『いえ……ただ、魔力が……』
「魔力?」
『ここの空間は、魔力が外に漏れないつくりになっているようでしたので……』
「……確かに魔力が壁で跳ね返されてるみたい。何かあるのかもね、この空間。」
小さな声で朱雀とやり取りしてるリッカにタイチも目を凝らしてみるが、やはり分からない。流石に魔力の流れを見ることは今のタイチには難しいのだ。リッカと朱雀のやり取りに気を取られているうちに、試験官の話は進んでいく。
「魔力適正のチェックをしてから実技試験にうつるんだが、必ずしもここで出た魔力適正の魔法しか使用できないとは限らない。あくまでもその属性との相性が一番だというだけだ。努力をすれば他の属性の魔法も扱うことは可能なんだぜ。現に、君たちの周りの大人は複数の属性の魔法を扱えるだろ?」
試験官の言葉に思い出すように頷く受験者たち。そもそも、リッカとタイチに関して言えばすでに三年半前には魔法行使ができていたわけなので、そんな初歩中の初歩理解していて当然なのだが。
そして、ここで魔力適正を調べるのに魔法具を使うようだった。
「さて、本題に戻るが君たちにはこの魔法具を使って魔力適正を調べてもらう。やり方は簡単だ、さっきの筆記試験の時と同じように右の魔法陣に君たちの両手を、左の魔法陣に受験票を置いて魔力をそこに流し込むだけだ。安心してくれ魔法行使のやり方が分からなくてもこの魔法具が手助けしてくれるから君たちは魔力を流すイメージをしてくれればいい。」
質問があるものは、と続けられ誰もそこで手を上げることはなく、試験官は満足したように頷いた。
「それじゃ、前にいる奴から測っていってくれ。何かあれば呼んでくれればすぐに向かう。」
そう言うと試験官は頼んだ、とばかりに演習場の入り口付近へと移動した。否、入り口付近というよりその入り口付近に待機しているリッカとタイチの元に、と言うべきか。受験者たちはもう魔法具に夢中で、一人一人調べては一喜一憂している。よって、リッカとタイチの方に試験官がいるのには誰も気づいていないようだった。
「よう、従魔持ちはお前らみたいだな。」
「……な」
「何か用ですか?」
「おい、俺の言葉を遮るなよ……」
「ごめん、でもちょっと僕に任せててくれる?」
鋭い眼光でリッカから諫められてしまえばタイチに逆らう手立てはない。何故リッカがこうも敵愾心むき出しの眼で目の前の相手をにらんでいるのかタイチには分からないが、きっと見過ごせない何かがあったのだろう。現に、ウルも神獣たちも一様に牙をむいたり毛を逆立てたりしながら威嚇している。
「おーおー、コワイコワイ。その威圧仕舞ってくれや。」
「って、言うなら貴方の方こそその魔力仕舞ってください。」
「……驚いた、そっちの奴は魔力の流れが見えるのか。そりゃ失礼した。」
試験官はそう言うと、先ほどまで纏っていた魔力を消しもう何もないと言わんばかりに両手を開いて見せた。しかし、リッカもウルも神獣たちも警戒を緩めることはない。他人の前である手前、神獣たちは口を開くことはないが、その目が怒りを含んでいることにタイチは気づいた。
「……いや、悪かった。もう何も企んじゃいないから本当にその威圧どうにかしてくれ。」
「本当ですね?嘘ついても僕らにはバレますからね?」
「みたいだな。そっちのでかい方も悪かったな……この、こいつは天狼か……この天狼はお前の従魔なのか?」
「そうですけど、俺には何が何だか……ウルとリッカ達が急に威嚇し始めたので……」
「そりゃなおさらすまんかったな。お前たち名前は?」
先ほどまでのツンとした雰囲気はもうない。リッカ達も警戒を解いたようで普通にしている。リッカが小さくため息をついて横にずれたのを見て、タイチもほっと息をついた。本当にもう大丈夫らしい。
「リッカ・トウドウ。こっちは従魔の子たち。」
「タイチ・アズマです。こいつが従魔のウルです。」
「カガチ・シノミヤだ。なんだ同胞じゃねぇか……通りで馴染みのある気配だと。」
「カガチさんもヤマト出身なの?」
「まあな。つか、俺に敬語は?最初は敬語だったじゃねえかよ。」
「別にいいかなって。そっか、一緒のとこだったんだー。なるほどねぇ……」
カガチの名は何処からどう聞いてもヤマト名である。そしてリッカとタイチも。同じ故郷出身で気づかないという方がおかしい。しかしこんなところにまさかヤマトの出の者がいるとは思わず、リッカですら驚いているようだった。
「ヤマトのどこ出身なんだ?」
「フィラノ。カガチさんは?」
「俺はシーク。そうか、フィラノなら今の歳ですでに従魔を従えているのも納得だな……。大方あれか?シークのアカデミーじゃその天狼持ちのタイチが研究材料にされかねないってところか?」
「まあ、そんなところです。」
「後は……それ、もしかしなくても神獣だろ?そんなん連れてシークはいけねえしな。」
「……気づいてたんだ?」
声量を下げてリッカに尋ねたカガチに、リッカはやはりといったような表情で同じように声を潜めた。
「これでもシークの街にいたからな……それに、俺は魔力感知だけは誰にも負けないと自負している。しかし、その威圧がなければ確信には至らなかっただろうな……それは封印の呪か?だとしたらすげえな。」
「ありがと。それとごめんね威嚇しちゃって。どうにもこの子達が見られてる気がしたから……ほら、挨拶。」
『白虎だよ!ままのことじっと見てたでしょ!』
『青龍だぜ。』
『玄武です。よろしくね?』
『朱雀です。あなた、その気配はまさか……』
リッカの合図で神獣たちは簡潔に自己紹介を済ませた。は、いいものの、どうにも朱雀はカガチの首元を見ながら訝しそうな眼を向けている。リッカも朱雀の言葉には苦笑いしてしまっているし、それは他の神獣にも言えることだった。カガチはバレてしまったとばかりに頭をかいた。
「やっぱりわかるか……?」
「その不思議な気配のことならまあ、気づかないわけがないよね。ねえタイチ?」
「あ?ああ、まあ……けど隠したいことなんじゃないんですか?」
「いや、同郷ならまあさして問題はないだろう。出てこい、二号。」
二号、確かにカガチはそう呼んだ。すると、カガチの胸元から小さな白蛇が顔をちょこりと覗かせたのだった。その姿はどうにもセイイチが連れているマロに似ているようで、さらに納得してしまった。やはり、と。
「蛇神だ。まだ個体名が決まっていないんだが、それでも俺についてくると言って聞かなかったんだ。今は俺の従魔をしてくれている。」
そう、カガチ。ヤマトの守り神の一種である。同じカガチだから二号と呼ばれているのだろう。
リッカはその愛らしさにするりと手を伸ばした。
0
お気に入りに追加
669
あなたにおすすめの小説

学園の聖女様はわたしを悪役令嬢にしたいようです
はくら(仮名)
ファンタジー
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にて掲載しています。
とある国のお話。
※
不定期更新。
本文は三人称文体です。
同作者の他作品との関連性はありません。
推敲せずに投稿しているので、おかしな箇所が多々あるかもしれません。
比較的短めに完結させる予定です。
※

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。

転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる