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あれから一週間で山の家に戻ってこれた。
モリオンと相談したが、モリオンは長年の同族不審で人里には居たくない。
自分は雪山のほうが落ち着くのと、まだ人は苦手。
今回の暴走した力については徐々に落ち着くだろうと言われている。
また今回の一件で母の力だけではなく自分自身も精霊の力が多少なりともあるらしい。
時々母から力の制御を教えてもらえばいいと愛し子に言われた。
制御もして、落ち着けば今回みたいなことはそう起こらないとも言われた。
同じ精霊に聞けばいいのではと神子が聞いていたが、母がそこそこの力の持ち主である以上、普通の精霊は母の命令もあって影から見守る程度。
つまり母が他の精霊を寄せ付けないようにしているとのこと。
なのでどれだけ声をかけても、モリオンを通したって来ないらしい。
また父が死んだときに母が来なかったのは、同じ山にいるということですっかり一緒にいる気分だったという。
同じ場所にいるだけでほぼ一緒にいる感覚。
精霊とはそういうものだと言われた。
後たまに母を読んで一緒に食事をしてあげると喜ぶと言われた。
言われるというよりは愛し子がお母さん大事にしてあげてねと寂しそうに言うのだ。
なのでモリオンと相談して定期的に呼ぶことにした。
相変わらず美人で、モリオンに対しては自分への過保護っぷりを発揮して恥ずかしかった。
でも、自分に関わらないことだとモリオンに対しては普通に接してた。
母親と呼びなさいとまでいうほど母性を発揮していた。
精霊相手だからか丁重にお断りされてたけど。
愛し子と、神子とは友達になった。
愛し子にどうしてもと言われたので仕方がなくなった。
そう。別に友達なんていなくたっていいけどさ。
愛し子が嬉しそうに友達って言って嬉しくなかったわけじゃないけど。
相変わらず自分は素直じゃないのだと落ち込んだが、嬉しそうにしてくれていた。
近くに居た青年は、何故か必死に笑いをこらえていた。
わかりやすいとかなんとか。
今度竜人国に来たら夫を紹介してくれるとも言われた。
どんな人か気になる。
竜人というのは見たことがないが愛し子の話しっぷりから優しい人なんだろう。
龍というからかっこよさもあるし、憧れる。
落ち着いたらお泊りに行く予定。
神子は私は勘弁したいですとか言ってたけどなんでだろ?
そうそう。神子の恋人からたくさんのお魚をもらった。
海魚の処理方法も教えてもらえて大収穫。
美味しかった。
はからずも海を堪能できて楽しかった。
流石に海では泳がなかった。
モリオンも自分も金槌。
モリオンは、今度山の幸か毛皮か何か持っていこうと気合い入れていた。
それからしばらくして、竜人国の人たちと防寒着で達磨になっている愛し子が訪れた。
どうやら精霊との間の子たる自分と仲良くしたいと言うことらしい。
良ければ援助とかも考えているのだとか。
精霊信仰の根強い国だからできることらしい。
だが、竜人たちに囲まれ、卒倒しそうなほど怖かった。
特に愛し子の旦那さん。
モリオンは比較的恐怖より戦ってみたいという本能があったらしいが、自分はその影に隠れてしまった。
愛し子が名前を呼び、事情を聞くまで動けなかった。
なんでこの愛し子、竜に囲まれて平気なんだろう。
何故かモリオンは仲良くなってた。
戦闘しては転がされて、しかし筋がいいと褒められている姿も見受けられた。
どうやら友達になったらしい。
今度一緒の竜人の国に行こうと元気一杯だった。
そんな姿がうれしかった。
ただ、友達が増えるのはいいけど、
浮気駄目。絶対!
モリオンと相談したが、モリオンは長年の同族不審で人里には居たくない。
自分は雪山のほうが落ち着くのと、まだ人は苦手。
今回の暴走した力については徐々に落ち着くだろうと言われている。
また今回の一件で母の力だけではなく自分自身も精霊の力が多少なりともあるらしい。
時々母から力の制御を教えてもらえばいいと愛し子に言われた。
制御もして、落ち着けば今回みたいなことはそう起こらないとも言われた。
同じ精霊に聞けばいいのではと神子が聞いていたが、母がそこそこの力の持ち主である以上、普通の精霊は母の命令もあって影から見守る程度。
つまり母が他の精霊を寄せ付けないようにしているとのこと。
なのでどれだけ声をかけても、モリオンを通したって来ないらしい。
また父が死んだときに母が来なかったのは、同じ山にいるということですっかり一緒にいる気分だったという。
同じ場所にいるだけでほぼ一緒にいる感覚。
精霊とはそういうものだと言われた。
後たまに母を読んで一緒に食事をしてあげると喜ぶと言われた。
言われるというよりは愛し子がお母さん大事にしてあげてねと寂しそうに言うのだ。
なのでモリオンと相談して定期的に呼ぶことにした。
相変わらず美人で、モリオンに対しては自分への過保護っぷりを発揮して恥ずかしかった。
でも、自分に関わらないことだとモリオンに対しては普通に接してた。
母親と呼びなさいとまでいうほど母性を発揮していた。
精霊相手だからか丁重にお断りされてたけど。
愛し子と、神子とは友達になった。
愛し子にどうしてもと言われたので仕方がなくなった。
そう。別に友達なんていなくたっていいけどさ。
愛し子が嬉しそうに友達って言って嬉しくなかったわけじゃないけど。
相変わらず自分は素直じゃないのだと落ち込んだが、嬉しそうにしてくれていた。
近くに居た青年は、何故か必死に笑いをこらえていた。
わかりやすいとかなんとか。
今度竜人国に来たら夫を紹介してくれるとも言われた。
どんな人か気になる。
竜人というのは見たことがないが愛し子の話しっぷりから優しい人なんだろう。
龍というからかっこよさもあるし、憧れる。
落ち着いたらお泊りに行く予定。
神子は私は勘弁したいですとか言ってたけどなんでだろ?
そうそう。神子の恋人からたくさんのお魚をもらった。
海魚の処理方法も教えてもらえて大収穫。
美味しかった。
はからずも海を堪能できて楽しかった。
流石に海では泳がなかった。
モリオンも自分も金槌。
モリオンは、今度山の幸か毛皮か何か持っていこうと気合い入れていた。
それからしばらくして、竜人国の人たちと防寒着で達磨になっている愛し子が訪れた。
どうやら精霊との間の子たる自分と仲良くしたいと言うことらしい。
良ければ援助とかも考えているのだとか。
精霊信仰の根強い国だからできることらしい。
だが、竜人たちに囲まれ、卒倒しそうなほど怖かった。
特に愛し子の旦那さん。
モリオンは比較的恐怖より戦ってみたいという本能があったらしいが、自分はその影に隠れてしまった。
愛し子が名前を呼び、事情を聞くまで動けなかった。
なんでこの愛し子、竜に囲まれて平気なんだろう。
何故かモリオンは仲良くなってた。
戦闘しては転がされて、しかし筋がいいと褒められている姿も見受けられた。
どうやら友達になったらしい。
今度一緒の竜人の国に行こうと元気一杯だった。
そんな姿がうれしかった。
ただ、友達が増えるのはいいけど、
浮気駄目。絶対!
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