依存性

おこめ

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【1】ここから始まって、終わる気配は見えず

選別船

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 僕の住んでいた村には、『選別船』というものがやって来ていた。ある時期になると8歳の子供を男女問わず乗せていく船。そこで数値を計られる。小さな僕らからしたら、機械がいっぱいあって物珍しかった事しか覚えていない。


 村には機械がほぼないと言って良かっただろう。魔法だけで生活して、周りから取り残されていた。

 そんな取り残された村の生活から子供たちをいったん出して外の世界を見させて、多くの選択肢を与えて村へ戻ってもらう-------それが基本理念だという事を聞いたことがある。





 僕は村へ戻れなかった。下された対応は戻しても害悪とみなされた時だけに使われるレベル6    つまり、僕に示された道は奴隷として生きていく道だった。
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