転生幼女の怠惰なため息

(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉

文字の大きさ
上 下
139 / 166
第四章

王都1日目①

しおりを挟む
「エル…、エル、もう朝だよ。そろそろ起きようか」

うにゅぅ~っ…。おとしゃま??
いつの間に戻って来てたんだろう??

「とーしゃ??」

寝ぼけまなこをこしこし擦る。

「エル、おはよう。それと目は擦ってはダメだよ」

ちゅっと、おとしゃまから頬におはようのキスが贈られる。
そして、こしこし擦っていた手をやんわりと止められた。

「とーしゃ、はーよ」

わたしもおとしゃまの頬に、おはようのちゅうをする。
もうね、習慣なのです。
まぁ、しないと朝からおとしゃまが拗ねて大変っていうのもあるけど…。

「エルちゃん、おはよう。よく眠れたかしら?」

おとしゃまに続けて、かぁしゃまから頬におはようのキスが贈られる。

「かーしゃ、はーよ」

もちろん、かぁしゃまにもおはようのちゅうをするのです。

「ぺりゅりゅ、ちろぎゃね、はーよ」

そしてペルルとシロガネに、朝の挨拶をしながら頬をすり合わせる。

〔エル、おはようっきゅ〕
「あぁ、おはよう。エル」

朝からもふもふ成分いただきましたっ!!

「さぁ、着替えて朝食にしよう。食べ終わったら王都のタウンハウスに移動するからね」

そう言いながら、おとしゃまはベッドサイドに置いてあるベルを鳴らす。

チリリリィ~ン

カチャ

「「「「旦那様、奥様、エルお嬢様。おはようございます」」」」

すると寝室の扉からベアティ、デルミーラ、アメリア、アンネリースが入ってくる。

「あぁ、みんなおはよう。
では、それぞれ着替えの手伝いをよろしく頼むね」

「「「「かしこまりました」」」」

ベアティ、デルミーラはそれぞれの主の元へと向う。そしておとしゃまとかぁしゃまは自分の部屋に入って行く。
わたしの元へはアメリアとアンネリースがやって来る。

「「おはようございます、エルお嬢様」」

「あみぇり、あんにぇ、はーよ」

「「では早速お着替えをいたしましょう」」

「はーい」

朝の挨拶が済んだら、顔を洗って、お着替えをするのです。



お着替えも終わって、家族用の食堂に着いたら、お兄ちゃんズとお姉ちゃん、エミリーちゃんに朝のご挨拶をする。
ウィルにぃからは安定のハグ付きのおはよう(耳元でのイケボ付き)をいただきましたっ!!
ウィルにぃ~~っ!!まだ朝ですよぉ~~っ!!
起きたばかりの体にはダメージが入り過ぎなのですっ!!腰が砕けてしまうやろぉ~~っ!!

コッホンッ

はっ!!
おとしゃまの咳払いで、みんながそそくさと席に着く。
今日の朝ごはんは、アボカドとツナのサンドイッチ、ほうれん草のチーズオムレツにコンソメスープ。デザートはドライフルーツたっぷりのヨーグルトなのです。

朝からしっかり食べますよっ!!
何せ今日からいよいよ王都での生活がスタートするしね。
しかし、王都のタウンハウスに行くのに、こんなにのんびりと朝ごはんを食べててもいいのだろうか??
領地に住まう一般的な貴族は、普通何日もかけて馬車で王都に行くんだよね??
何でうちの家族も執事さんもメイドさんも慌てないんだろ??
そんな事を考えなからもぐもぐ食べていると、食後のお茶が運ばれてきた。
はふぅ~ん。食後のお茶が美味しいですなぁ。
食後のお茶でまったりとしてしまう。

「さて、食事も済んだ事だし、王都のタウンハウスに転移しようか」

「はぇ????」


しおりを挟む
感想 220

あなたにおすすめの小説

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい? とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。 犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!

滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!

白夢
ファンタジー
 何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。  そう言われて、異世界に転生することになった。  でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。  どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。  だからわたしは旅に出た。  これは一人の幼女と小さな幻獣の、  世界なんて救わないつもりの放浪記。 〜〜〜  ご訪問ありがとうございます。    可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。    ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。  お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします! 23/01/08 表紙画像を変更しました

聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!

山田みかん
ファンタジー
「貴方には剣と魔法の異世界へ行ってもらいますぅ~」 ────何言ってんのコイツ? あれ? 私に言ってるんじゃないの? ていうか、ここはどこ? ちょっと待てッ!私はこんなところにいる場合じゃないんだよっ! 推しに会いに行かねばならんのだよ!!

婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ

あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」 学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。 家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。 しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。 これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。 「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」 王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。 どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。 こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。 一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。 なろう・カクヨムにも投稿

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです

ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。 女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。 前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る! そんな変わった公爵令嬢の物語。 アルファポリスOnly 2019/4/21 完結しました。 沢山のお気に入り、本当に感謝します。 7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。 2021年9月。 ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。 10月、再び完結に戻します。 御声援御愛読ありがとうございました。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました

下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。 ご都合主義のSS。 お父様、キャラチェンジが激しくないですか。 小説家になろう様でも投稿しています。 突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

処理中です...