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第四章
産声
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〈???Side〉
ピッチョン… ピチョン… ピチョン…
怒り 憎しみ 悲しみ 痛み 空腹 絶望
死 死 死 死 死 死 死…
ピッチョン… ピチョン… ピチョン…
女 男 子ども 赤子 エルフ 亜人 魔獣
ピッチョン… ピチョン… ピチョン…
白骨化した骸 ウジがわいた骸 腐り始めた骸 死にたての骸 そして…
「ぐっ…あっ…、………て…、……けて……」
死にかけのモノ
むせ返るような血の臭い、腐敗臭、そして憎悪、絶望───
その日、私は産まれた。
私を包むのは、山積みになったたくさんの骸。
怒り、憎しみ、悲しみ、といった憎悪と絶望の感情。
「あはは……あはははっ!!ひぃ~っひゃっっはっ!!ぎぃきゃぁ~っはっはっはっ!!!!」
産まれ堕ちた歓喜とともに産声を上げる。
私を包み込むたくさんの骸から様々な感情、そして情報が流れ込んでくる。
あぁ…世界はなんと歪で醜く美しいことか…。
どうやら私の随分前に産まれていた者は、世界を混沌に堕とすことに失敗したらしい。
愚かなこと…。
使った手駒がアレではねぇ??
だって、ただの肥えた豚だもの。
ただ餌を喰い荒し、肥えることしか能のない、家畜の畜生にも劣る、ただの豚。
何の才能もないただの獣は、大人しく地べたを這いずり回っていればいいものを。
いらぬ欲をかいたこと。
私はそんな愚かなことはしないわ。
だって、私の美学に反するんだもの。
産まれ堕ちたこの場所にはもう用は無いわ。新しい場所に行きたいわ。
新しい場所を私の毒でじわじわ犯すの。
じんわりじんわり真綿で包むように、優しく犯してあげる。
だって、長く楽しみたいものね。
黒よりも黒い闇、憎悪や絶望といった負の感情が私の魔力(エネルギー)になる。
魔力で服を造り、体を包む。
フワッ…
アンティーク調のカメオが豪華なタイとロングドレススカートがついたエレガンスゴシックな貴族調ドレス。
さぁ、楽しい楽しい舞踏会を始めましょう。
「あはははっ、うふふっ。ぎゃぁ~っはっはっはっ!!!!いぃ~っひっひっひっ!!!!」
ピッチョン… ピチョン… ピチョン…
怒り 憎しみ 悲しみ 痛み 空腹 絶望
死 死 死 死 死 死 死…
ピッチョン… ピチョン… ピチョン…
女 男 子ども 赤子 エルフ 亜人 魔獣
ピッチョン… ピチョン… ピチョン…
白骨化した骸 ウジがわいた骸 腐り始めた骸 死にたての骸 そして…
「ぐっ…あっ…、………て…、……けて……」
死にかけのモノ
むせ返るような血の臭い、腐敗臭、そして憎悪、絶望───
その日、私は産まれた。
私を包むのは、山積みになったたくさんの骸。
怒り、憎しみ、悲しみ、といった憎悪と絶望の感情。
「あはは……あはははっ!!ひぃ~っひゃっっはっ!!ぎぃきゃぁ~っはっはっはっ!!!!」
産まれ堕ちた歓喜とともに産声を上げる。
私を包み込むたくさんの骸から様々な感情、そして情報が流れ込んでくる。
あぁ…世界はなんと歪で醜く美しいことか…。
どうやら私の随分前に産まれていた者は、世界を混沌に堕とすことに失敗したらしい。
愚かなこと…。
使った手駒がアレではねぇ??
だって、ただの肥えた豚だもの。
ただ餌を喰い荒し、肥えることしか能のない、家畜の畜生にも劣る、ただの豚。
何の才能もないただの獣は、大人しく地べたを這いずり回っていればいいものを。
いらぬ欲をかいたこと。
私はそんな愚かなことはしないわ。
だって、私の美学に反するんだもの。
産まれ堕ちたこの場所にはもう用は無いわ。新しい場所に行きたいわ。
新しい場所を私の毒でじわじわ犯すの。
じんわりじんわり真綿で包むように、優しく犯してあげる。
だって、長く楽しみたいものね。
黒よりも黒い闇、憎悪や絶望といった負の感情が私の魔力(エネルギー)になる。
魔力で服を造り、体を包む。
フワッ…
アンティーク調のカメオが豪華なタイとロングドレススカートがついたエレガンスゴシックな貴族調ドレス。
さぁ、楽しい楽しい舞踏会を始めましょう。
「あはははっ、うふふっ。ぎゃぁ~っはっはっはっ!!!!いぃ~っひっひっひっ!!!!」
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