99 / 166
第三章
やっぱり家族会議⑦
しおりを挟む
うん…。不吉なフラグは忘れるとしよう。
もし、残りの四聖獣様達が来たらきたでその時だっ!!
きっとお兄ちゃんズやお姉ちゃんが何とかしてくれるはずっ!!してくれる…よね??
「ふぅ…っ。ひとまずシロガネ殿にお願いする事は以上です。
シロガネ殿、どうぞこれからも末永くよろしくお願い致します」
「うむ。エルシーアの事は大船に乗ったつもりで任せるがいい」
ぽむぽむっと前足で胸を叩くシロガネ。
標準の猫サイズになっても可愛さはメガトン級。
クソ…っ!!もふもふしてやろうかっ!!
「あ…あの…、シロガネ様…」
わたしがどうシロガネをもふもふしてやろうか考えていると、かぁしゃまがシロガネに恥じらいながら声をかける。
「なんじゃ、奥方よ」
コテンと首を傾げるシロガネも可愛いけど、恥じらうかぁしゃまも可愛いな…。アレで20代後半なんだぜ?
「はぅぅっ…。あの、よろしければ、その…、抱きしめても?」
「うむ。かまわんぞ。好きなだけ抱きしめるが良い」
「まぁっ!!ありがたき幸せ。では失礼して…」
かぁしゃまがテーブルの上に座っているシロガネをそっと抱き上げ、ぎゅうっと抱きしめる。
「はぁぁ~んっ!!わたくし、今、とても幸せですわぁ~っ!!」
かぁしゃまがキラッキラの笑顔でシロガネを抱きしめ、もふもふしている。
シロガネもシロガネで撫でられるのが気持ちいいのか、ゴロゴロと喉を鳴らしている。
いいなぁ~っ。うらやましいなぁ~っ!!
「お母様、お一人だけで楽しむ何でズルいですわっ!!わたくしも抱っこさせてくださいませっ!!」
ルーねぇが幸せそうに顔を緩めるかぁしゃまに、立ち上がって抗議する。
「まぁ、ルイーザ。何てお行儀の悪い。貴方は貴族の娘、淑女なのですよ。もっとお淑やかになさいな。
それにシロガネ様の許可も得ていないでしょう?」
いやいや、かぁしゃま。絶対にシロガネを離したくないだけですよね?
「シロガネ様。どうか、わたくしにも抱っこさせてくださいませっ!!」
ルーねぇが目をうるうるさせてシロガネに抱っこの許可を求める。
「むっ?エルシーアの姉上か。うむ、我は構わんぞ。存分に抱っこするが良い」
シロガネに許可を得たルーねぇが、いそいそとかぁしゃまの隣に座る。
シロガネ、美女と美少女に構われ、デレデレだねぇ~。その様子をおとしゃまもデロデロな顔でうんうんと頷きながら見ている。まぁ、可愛いペットと美しい自慢の妻と娘だもんね。デレるわなぁ~。
あれ?ところで、シロガネって雄?雌?
「ちろぎゃね ちろぎゃね」
「ちょっちょ こっち きゅるる」
「なんじゃ、エルシーアよ」
それまで目を瞑り、ご機嫌に喉を鳴らしていたシロガネがピョンっと、ウィルにぃに抱っこされているわたしの側に来る。
「ちろぎゃね エル よぶする」
「うむ、エルよ。して、どうしたのじゃ?」
[シロガネ、ばんざぁ~いっ]
シロガネに念話で声をかけながら、みょ~んっと持ち上げる。
あっ…。立派なおいなりさんがついてる。シロガネは雄、男の子なんだねぇ。そりゃぁ、かぁしゃまとルーねぇに挟まれてデレるわなぁ。
「ちろぎゃね あーと」
シロガネにお礼をいい、そっと降ろす。わたしが何をしたかったのか理解したシロガネが恥ずかしそうにテーブルの上で丸まる。
「エル…?エルにはまだそういうのは早いかな?」
ウィルにぃが抱きしめる手に力を込めて、ソレはダメだと言う。
ウィルにぃの隣に座って居るバルにぃはゲラゲラと笑っていた。
「「「エル…」」」
「「「「「エルお嬢様…」」」」」
その日、わたしは家族と家令や従者、メイド達に「コイツないわぁ…」という目で見つめられた。
もし、残りの四聖獣様達が来たらきたでその時だっ!!
きっとお兄ちゃんズやお姉ちゃんが何とかしてくれるはずっ!!してくれる…よね??
「ふぅ…っ。ひとまずシロガネ殿にお願いする事は以上です。
シロガネ殿、どうぞこれからも末永くよろしくお願い致します」
「うむ。エルシーアの事は大船に乗ったつもりで任せるがいい」
ぽむぽむっと前足で胸を叩くシロガネ。
標準の猫サイズになっても可愛さはメガトン級。
クソ…っ!!もふもふしてやろうかっ!!
「あ…あの…、シロガネ様…」
わたしがどうシロガネをもふもふしてやろうか考えていると、かぁしゃまがシロガネに恥じらいながら声をかける。
「なんじゃ、奥方よ」
コテンと首を傾げるシロガネも可愛いけど、恥じらうかぁしゃまも可愛いな…。アレで20代後半なんだぜ?
「はぅぅっ…。あの、よろしければ、その…、抱きしめても?」
「うむ。かまわんぞ。好きなだけ抱きしめるが良い」
「まぁっ!!ありがたき幸せ。では失礼して…」
かぁしゃまがテーブルの上に座っているシロガネをそっと抱き上げ、ぎゅうっと抱きしめる。
「はぁぁ~んっ!!わたくし、今、とても幸せですわぁ~っ!!」
かぁしゃまがキラッキラの笑顔でシロガネを抱きしめ、もふもふしている。
シロガネもシロガネで撫でられるのが気持ちいいのか、ゴロゴロと喉を鳴らしている。
いいなぁ~っ。うらやましいなぁ~っ!!
「お母様、お一人だけで楽しむ何でズルいですわっ!!わたくしも抱っこさせてくださいませっ!!」
ルーねぇが幸せそうに顔を緩めるかぁしゃまに、立ち上がって抗議する。
「まぁ、ルイーザ。何てお行儀の悪い。貴方は貴族の娘、淑女なのですよ。もっとお淑やかになさいな。
それにシロガネ様の許可も得ていないでしょう?」
いやいや、かぁしゃま。絶対にシロガネを離したくないだけですよね?
「シロガネ様。どうか、わたくしにも抱っこさせてくださいませっ!!」
ルーねぇが目をうるうるさせてシロガネに抱っこの許可を求める。
「むっ?エルシーアの姉上か。うむ、我は構わんぞ。存分に抱っこするが良い」
シロガネに許可を得たルーねぇが、いそいそとかぁしゃまの隣に座る。
シロガネ、美女と美少女に構われ、デレデレだねぇ~。その様子をおとしゃまもデロデロな顔でうんうんと頷きながら見ている。まぁ、可愛いペットと美しい自慢の妻と娘だもんね。デレるわなぁ~。
あれ?ところで、シロガネって雄?雌?
「ちろぎゃね ちろぎゃね」
「ちょっちょ こっち きゅるる」
「なんじゃ、エルシーアよ」
それまで目を瞑り、ご機嫌に喉を鳴らしていたシロガネがピョンっと、ウィルにぃに抱っこされているわたしの側に来る。
「ちろぎゃね エル よぶする」
「うむ、エルよ。して、どうしたのじゃ?」
[シロガネ、ばんざぁ~いっ]
シロガネに念話で声をかけながら、みょ~んっと持ち上げる。
あっ…。立派なおいなりさんがついてる。シロガネは雄、男の子なんだねぇ。そりゃぁ、かぁしゃまとルーねぇに挟まれてデレるわなぁ。
「ちろぎゃね あーと」
シロガネにお礼をいい、そっと降ろす。わたしが何をしたかったのか理解したシロガネが恥ずかしそうにテーブルの上で丸まる。
「エル…?エルにはまだそういうのは早いかな?」
ウィルにぃが抱きしめる手に力を込めて、ソレはダメだと言う。
ウィルにぃの隣に座って居るバルにぃはゲラゲラと笑っていた。
「「「エル…」」」
「「「「「エルお嬢様…」」」」」
その日、わたしは家族と家令や従者、メイド達に「コイツないわぁ…」という目で見つめられた。
117
お気に入りに追加
3,686
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜
トンコツマンビックボディ
ファンタジー
馬場香澄49歳 専業主婦
ある日、香澄は買い物をしようと町まで出向いたんだが
突然現れた暴走トラック(高齢者ドライバー)から子供を助けようとして
子供の身代わりに車にはねられてしまう
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる