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第三章
やっぱり家族会議④
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「なんじゃ、なんじゃ?そんなに固まって。どうかしたのか?」
ピシリ…ッと固まってしまった家族。そして部屋の隅に控えていていた、セバス、ベアティ、デルミーラまでもが言葉を失っている。
ちなみに、双子なメイドのアメリアとアンネリースは通常運転です。現場に居たからね。
[おとしゃま、かぁしゃま、にぃに、ねぇね、大丈夫??]
わたしの心配そうな掛け声に、おとしゃまが、ハッ!!と反応する。
「ありがとう。エル。お父様はついに耳までもが悪くなってしまったかと思ったよ…。ハハッ、書類仕事のし過ぎて、疲れてるのかな??アハハハ…」
おとしゃまが現実逃避してるうぅ~っ!?!?
[おとしゃま、夢でもなければ幻聴でもないよ??]
「やっぱりそうかのかい?」
[うん。心を強く持ってっ!!
わたしは未だに放心しているかぁしゃまに声をかけるから、おとしゃまはにぃにとねぇねをお願いねっ!!]
わたしは未だに放心している、かぁしゃまの座るソファーへと移動する。
[かぁしゃま、大丈夫??少しは落ち着いた??]
「エルちゃん…」
わたしの声掛けに意識を取り戻したかぁしゃまがわなわなと震える。
「わたくし、あの猫ちゃんが白虎様とは知らずに何と無礼な事を…」
あぁ~っ。かぁしゃま、なでなでする前にシロガネのお腹でねこ吸いしてたもんね。そりゃぁ、震えるか。
「うむ、奥方よ。気にすることは無い。実に素晴らしいなでなでであったぞ。褒めてつかわす」
シロガネがかぁしゃまの言葉を聞いて、返事を返す。うん。シロガネ、めっちゃ気持ちよさそうにしてたもんね。ってか、
[ねぇ、シロガネ。何でそんなに偉そうなの?]
「「「「「えっ…!?」」」」」
わたしの質問にペルル以外の全員があ然とする。
[う?みんなどうしたの??]
「エル…。このお方はこの世界の西を守護する白虎様の分体なんだよね?」
キョトンとするわたしに対して、再起動したらしいウィルにぃが尋ねてくる。
[そうだよ?東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武。シロガネはその一体の白虎様の分体だよ]
「うん。エルは物知りだね。そこは知ってるのに…。
こっほん。いいかい、エル。この世界を守護してくださっている、青龍様・朱雀様・白虎様・玄武様はその存在は伝説として知られているけど、誰ひとりとしてそのお姿を見た人は居ないんだ。だけど、土地や地域によっては神として祀っていることろもあるくらいなんだよ。
だからね、シロガネ様がいくら分体とはいえ、そうだな…、エルがよく知っているエアネスト様と同じぐらいに偉い方なんだよ?」
[えっ!?そうなの??]
「「「「「エル…」」」」」
そっかぁ~っ、シロガネってばそんなに偉い立場だったんだねぇ~。
「うむ。そうなのだぞ。敬うが良い。だが今はエルシーアのただの飼い猫に過ぎん。気にするでないわ。にゃぁ~っはっはぁ~っ!!」
シロガネが自分を敬えと言いつつ、前足で自分の胸をポフポフと叩く。
なんだろう。その姿を見ていると、エアネスト様に近いものを感じるというか何というか…。敬えない…。
ピシリ…ッと固まってしまった家族。そして部屋の隅に控えていていた、セバス、ベアティ、デルミーラまでもが言葉を失っている。
ちなみに、双子なメイドのアメリアとアンネリースは通常運転です。現場に居たからね。
[おとしゃま、かぁしゃま、にぃに、ねぇね、大丈夫??]
わたしの心配そうな掛け声に、おとしゃまが、ハッ!!と反応する。
「ありがとう。エル。お父様はついに耳までもが悪くなってしまったかと思ったよ…。ハハッ、書類仕事のし過ぎて、疲れてるのかな??アハハハ…」
おとしゃまが現実逃避してるうぅ~っ!?!?
[おとしゃま、夢でもなければ幻聴でもないよ??]
「やっぱりそうかのかい?」
[うん。心を強く持ってっ!!
わたしは未だに放心しているかぁしゃまに声をかけるから、おとしゃまはにぃにとねぇねをお願いねっ!!]
わたしは未だに放心している、かぁしゃまの座るソファーへと移動する。
[かぁしゃま、大丈夫??少しは落ち着いた??]
「エルちゃん…」
わたしの声掛けに意識を取り戻したかぁしゃまがわなわなと震える。
「わたくし、あの猫ちゃんが白虎様とは知らずに何と無礼な事を…」
あぁ~っ。かぁしゃま、なでなでする前にシロガネのお腹でねこ吸いしてたもんね。そりゃぁ、震えるか。
「うむ、奥方よ。気にすることは無い。実に素晴らしいなでなでであったぞ。褒めてつかわす」
シロガネがかぁしゃまの言葉を聞いて、返事を返す。うん。シロガネ、めっちゃ気持ちよさそうにしてたもんね。ってか、
[ねぇ、シロガネ。何でそんなに偉そうなの?]
「「「「「えっ…!?」」」」」
わたしの質問にペルル以外の全員があ然とする。
[う?みんなどうしたの??]
「エル…。このお方はこの世界の西を守護する白虎様の分体なんだよね?」
キョトンとするわたしに対して、再起動したらしいウィルにぃが尋ねてくる。
[そうだよ?東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武。シロガネはその一体の白虎様の分体だよ]
「うん。エルは物知りだね。そこは知ってるのに…。
こっほん。いいかい、エル。この世界を守護してくださっている、青龍様・朱雀様・白虎様・玄武様はその存在は伝説として知られているけど、誰ひとりとしてそのお姿を見た人は居ないんだ。だけど、土地や地域によっては神として祀っていることろもあるくらいなんだよ。
だからね、シロガネ様がいくら分体とはいえ、そうだな…、エルがよく知っているエアネスト様と同じぐらいに偉い方なんだよ?」
[えっ!?そうなの??]
「「「「「エル…」」」」」
そっかぁ~っ、シロガネってばそんなに偉い立場だったんだねぇ~。
「うむ。そうなのだぞ。敬うが良い。だが今はエルシーアのただの飼い猫に過ぎん。気にするでないわ。にゃぁ~っはっはぁ~っ!!」
シロガネが自分を敬えと言いつつ、前足で自分の胸をポフポフと叩く。
なんだろう。その姿を見ていると、エアネスト様に近いものを感じるというか何というか…。敬えない…。
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