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第三章
やっぱり家族会議③
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うんくっ、うんくっ…ゴクゴクッ…。
セバスが用意してくれた、マンゴーを使ったアイスティーをウィルにぃの膝の上で飲む。
「ぷはぁ~っ!!」
「ふふふっ、エル、少しは落ち着いたかい?」
「うん。うぃーにぃ おちゅちゅいた なの」
「うん。よかったね。僕も安心したよ」
ウィルにぃが麗しい笑顔で優しく頭を撫でてくれる。
わたしがアイスティーを飲んでいる間に、おとしゃまは専属従者のベアティによって、乱れた服装や髪型を整えられていた。
ベアティはね、おとしゃまの専属従者で、おとしゃまの右腕の様な存在だよ。漆黒の髪に紫のスピネルの目を持つ、大人の色香が満載。ちゃんと筋肉がついているのに、腰はくびれてる。なんだろう…、前世のBとLの掛け算が大好きだった同僚が見たら喜びそうだな。
ちなみに、ベアティはセバスの息子です。
ましまじとベアティを観察していると、フッと微笑まれた。色香やべぇ~っ!!そんな事を考えていると、目の前が暗くなる。
「エル。見てはいけないよ。エルが見ていいのは僕だけだよ」
どうやらウィルにぃが手で目隠しをそらしたらしい。そして、ウィルにぃから腰が砕けそうな程の甘々ボイスをいただきました。
ウィルにぃ、7歳なのに恐ろしい子…。
「ははっ、兄貴だけっていうのは大げさだけど、ベアティはダメだ。アイツは目線が合うだけで孕むってメイド達が言ってるからな」
えっ!?!?バルにぃ、そうなのっ!?でも、確かにわかる様な気がするわ。
「ベアティ、お父様の身支度が整ったのなら、控えていて。
エルちゃん、エルちゃんにはまだ早いわ。ベアティとはあまり目を合わせてはダメよ」
メッ!!とルーねぇまでもが言ってくる。でも、ルーねぇにも早いと思うよ。
そんなやり取りを見ていたベアティはふふふっと妖艶に微笑みながら、「では、失礼します」と部屋の隅へと控える。
男の人なのに妖艶とか…。なんだろう、何で負けた気がするんだろう…??
「んんっ。さて、お互いに落ち着いたことろで話をしようか」
おとしゃまが手を組み、顎を乗せ、咳払いをしながら話を切り出す。
「ペルル殿、すまないが結界をお願いしてもいいだろうか?」
〔いいよ。遮音結界発動〕
ペルルのおでこの緑色の宝石がキラリと光る。
〔もう話しても大丈夫っきゅ〕
「助かります。さて、エル。こちらの猫?はどなたかな?
エル、いつものように念話で話しても大丈夫だ」
[おとしゃま、かぁしゃま、にぃに、ねぇね…。何処から説明すればいいのか…]
わたしがどうやって話を切り出そうかと悩んでいると、かぁしゃまの膝の上でくつろいでいたシロガネが立ち上がり、サロンのテーブルの上にピョンっと場所を移してお座りをする。
「やあやあ、はじめまして。皆のもの。我は西を司る白虎が分体、名をシロガネと申す」
シロガネが胸を張って、ドヤ顔で自己紹介をした。
その瞬間、ピシリッとサロンの空気が凍るのを感じた…。
セバスが用意してくれた、マンゴーを使ったアイスティーをウィルにぃの膝の上で飲む。
「ぷはぁ~っ!!」
「ふふふっ、エル、少しは落ち着いたかい?」
「うん。うぃーにぃ おちゅちゅいた なの」
「うん。よかったね。僕も安心したよ」
ウィルにぃが麗しい笑顔で優しく頭を撫でてくれる。
わたしがアイスティーを飲んでいる間に、おとしゃまは専属従者のベアティによって、乱れた服装や髪型を整えられていた。
ベアティはね、おとしゃまの専属従者で、おとしゃまの右腕の様な存在だよ。漆黒の髪に紫のスピネルの目を持つ、大人の色香が満載。ちゃんと筋肉がついているのに、腰はくびれてる。なんだろう…、前世のBとLの掛け算が大好きだった同僚が見たら喜びそうだな。
ちなみに、ベアティはセバスの息子です。
ましまじとベアティを観察していると、フッと微笑まれた。色香やべぇ~っ!!そんな事を考えていると、目の前が暗くなる。
「エル。見てはいけないよ。エルが見ていいのは僕だけだよ」
どうやらウィルにぃが手で目隠しをそらしたらしい。そして、ウィルにぃから腰が砕けそうな程の甘々ボイスをいただきました。
ウィルにぃ、7歳なのに恐ろしい子…。
「ははっ、兄貴だけっていうのは大げさだけど、ベアティはダメだ。アイツは目線が合うだけで孕むってメイド達が言ってるからな」
えっ!?!?バルにぃ、そうなのっ!?でも、確かにわかる様な気がするわ。
「ベアティ、お父様の身支度が整ったのなら、控えていて。
エルちゃん、エルちゃんにはまだ早いわ。ベアティとはあまり目を合わせてはダメよ」
メッ!!とルーねぇまでもが言ってくる。でも、ルーねぇにも早いと思うよ。
そんなやり取りを見ていたベアティはふふふっと妖艶に微笑みながら、「では、失礼します」と部屋の隅へと控える。
男の人なのに妖艶とか…。なんだろう、何で負けた気がするんだろう…??
「んんっ。さて、お互いに落ち着いたことろで話をしようか」
おとしゃまが手を組み、顎を乗せ、咳払いをしながら話を切り出す。
「ペルル殿、すまないが結界をお願いしてもいいだろうか?」
〔いいよ。遮音結界発動〕
ペルルのおでこの緑色の宝石がキラリと光る。
〔もう話しても大丈夫っきゅ〕
「助かります。さて、エル。こちらの猫?はどなたかな?
エル、いつものように念話で話しても大丈夫だ」
[おとしゃま、かぁしゃま、にぃに、ねぇね…。何処から説明すればいいのか…]
わたしがどうやって話を切り出そうかと悩んでいると、かぁしゃまの膝の上でくつろいでいたシロガネが立ち上がり、サロンのテーブルの上にピョンっと場所を移してお座りをする。
「やあやあ、はじめまして。皆のもの。我は西を司る白虎が分体、名をシロガネと申す」
シロガネが胸を張って、ドヤ顔で自己紹介をした。
その瞬間、ピシリッとサロンの空気が凍るのを感じた…。
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