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第三章
王都出発に向けて⑤
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その後、バルにぃとルーねぇのお茶会用の衣装の最終チェックが行われ、無事に終了した。
今は我が家のメンバーとエミリーちゃんでテーブルを囲みお茶会中です。
本日のお茶請けは、ペルルが大好きなドライフルーツたっぷりのパウンドケーキです。
「これで、衣装の準備はバッチリね。
最後になっちゃったけど、エルちゃんは欲しい服とかはないかしら?」
「うにゅ~っ…。」
欲しい服ねぇ…。あると言えばあるけど、どうやって伝えよう?
今着ているエミリーちゃんが作ってくれた服も充分に可愛い。
だけど、前世から憧れれがあった、若い頃にしか絶対に着られない服…。
ロリィタ系と言うか姫系と言うか、リボンやギャザー飾りがふんだんで、ユニコーンとかがプリントされた、切り替えボールガウンのワンピース。
後はドラマとか見て一度着てみたかった、漢服ワンピースに唐装に韓服ワンピース。髪型もお飾りも一回バッチリ決めて着てみたいんだよね。
それに、今は夏だから無理だけど、カバーオール足つきのロンパース着ぐるみパジャマ。ペルルとか、くまさんとかうさぎさんとかモチーフにしたら絶対に可愛いと思うんだよねっ!!
ただ、この拙い喋り方では、溢れる思いを伝えられない…。
家族はわたしが念話やイメージを送れる事を知ってるけど、それをエミリーちゃんに伝えてもいいものか…。
「うにゅ~ん…。う~ん、う~ん…」
〔エル、さっきから何を唸ってるっきゅ?トイレっきゅ??〕
わたしの膝の上で、おとなしくパウンドケーキをたべていたペルルがヒドい事を言う。
[違うしっ!!作って欲しい服のイメージはいっぱいあるけど、上手く伝えられないから悩んてるのっ!!
念話とか、イメージを送れれば問題は解決するんどけど、それをしていいものなのか…]
〔じゃあ、ハリエットに聞いてみればいいっきゅ。
もし許可がでたら、絶対に秘密を漏らさないっていう契約魔法を結べばいいっきゅ〕
[契約魔法?そんな事できるの?]
〔エルには創造魔法があるから可能っきゅ。やり方は、大丈夫だったら教えるっきゅ〕
ペルルはかぁしゃまに、エミリーちゃんに魔法を使ってもいいか聞いてみろと言う。
家族以外にも教えちゃって大丈夫かなぁ?
まぁ、聞くだけタダだし、確認してみるか。
「かーしゃ…」
「あら、エルちゃん。さっきから随分と悩んでたみたいだけど、決まったかしら?」
「うん あにょね…」
[エミリーちゃんに魔法を使ってもいいかな?]
「あらっ、うふふっ。エルちゃんの好きにしなさいな。
エミリーなら大丈夫よ」
途中から念話で話すと、意外にもすんなりと許可がもらえた。
「大丈夫よ。エルちゃん。ちゃんと旦那様の許可も得ているわ。
それにね、エミリーは頻繁に我が家に来るし、味方はひとりでも多い方がいいもの」
そう言いながら、かぁしゃまが優しく頭を撫でて、落ち着かせてくれる。
「あらん?何かしらん??さっきから気になるわぁ~ん☆」
「うふふっ。エミリー、これからきっとビックリする事が起こるわ」
かぁしゃまがいたずらっぽく微笑んだ。
今は我が家のメンバーとエミリーちゃんでテーブルを囲みお茶会中です。
本日のお茶請けは、ペルルが大好きなドライフルーツたっぷりのパウンドケーキです。
「これで、衣装の準備はバッチリね。
最後になっちゃったけど、エルちゃんは欲しい服とかはないかしら?」
「うにゅ~っ…。」
欲しい服ねぇ…。あると言えばあるけど、どうやって伝えよう?
今着ているエミリーちゃんが作ってくれた服も充分に可愛い。
だけど、前世から憧れれがあった、若い頃にしか絶対に着られない服…。
ロリィタ系と言うか姫系と言うか、リボンやギャザー飾りがふんだんで、ユニコーンとかがプリントされた、切り替えボールガウンのワンピース。
後はドラマとか見て一度着てみたかった、漢服ワンピースに唐装に韓服ワンピース。髪型もお飾りも一回バッチリ決めて着てみたいんだよね。
それに、今は夏だから無理だけど、カバーオール足つきのロンパース着ぐるみパジャマ。ペルルとか、くまさんとかうさぎさんとかモチーフにしたら絶対に可愛いと思うんだよねっ!!
ただ、この拙い喋り方では、溢れる思いを伝えられない…。
家族はわたしが念話やイメージを送れる事を知ってるけど、それをエミリーちゃんに伝えてもいいものか…。
「うにゅ~ん…。う~ん、う~ん…」
〔エル、さっきから何を唸ってるっきゅ?トイレっきゅ??〕
わたしの膝の上で、おとなしくパウンドケーキをたべていたペルルがヒドい事を言う。
[違うしっ!!作って欲しい服のイメージはいっぱいあるけど、上手く伝えられないから悩んてるのっ!!
念話とか、イメージを送れれば問題は解決するんどけど、それをしていいものなのか…]
〔じゃあ、ハリエットに聞いてみればいいっきゅ。
もし許可がでたら、絶対に秘密を漏らさないっていう契約魔法を結べばいいっきゅ〕
[契約魔法?そんな事できるの?]
〔エルには創造魔法があるから可能っきゅ。やり方は、大丈夫だったら教えるっきゅ〕
ペルルはかぁしゃまに、エミリーちゃんに魔法を使ってもいいか聞いてみろと言う。
家族以外にも教えちゃって大丈夫かなぁ?
まぁ、聞くだけタダだし、確認してみるか。
「かーしゃ…」
「あら、エルちゃん。さっきから随分と悩んでたみたいだけど、決まったかしら?」
「うん あにょね…」
[エミリーちゃんに魔法を使ってもいいかな?]
「あらっ、うふふっ。エルちゃんの好きにしなさいな。
エミリーなら大丈夫よ」
途中から念話で話すと、意外にもすんなりと許可がもらえた。
「大丈夫よ。エルちゃん。ちゃんと旦那様の許可も得ているわ。
それにね、エミリーは頻繁に我が家に来るし、味方はひとりでも多い方がいいもの」
そう言いながら、かぁしゃまが優しく頭を撫でて、落ち着かせてくれる。
「あらん?何かしらん??さっきから気になるわぁ~ん☆」
「うふふっ。エミリー、これからきっとビックリする事が起こるわ」
かぁしゃまがいたずらっぽく微笑んだ。
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