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第三章
王都出発に向けて②
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「まぁ、いいわ。ただ、旦那様とウィル達には報告しないとね」
マンドラゴラのドラちゃんが、わたしの眷属になったと聞いたかぁしゃまが言った。
「かーしゃ おきよってない??」
「だってエルちゃんだもの。マンドラゴラが眷属になったぐらいで驚かないわ。
それとも、エルちゃんは怒って欲しいのかしら??」
かぁしゃまに怒ってないか聞くと、ニッコリ笑顔で返された。わたしはブンブンと首がもげんばかりに横に振る。
「ふふっ。怒ってないから大丈夫よ。エルちゃん、首を痛めるからもう終わりにしなさいな」
かぁしゃまの優しい言葉に、今度はうんうんと頷いた。
「さて、エルちゃん。王都の話だけど──」
「どうしょ おきゃみゃいなく」
「──エルちゃん??」
「ぴっ…ぴゃいっ!!」
かぁしゃまの言葉にかぶせ気味に言ったら、冷たい笑顔でをいただきました…。
もうね、冷気と共に、ゴゴゴゴォ~ッていう幻覚が見えました…。
かぁしゃまは怒らせたらアカンっ!!マジでっ!!
「ごめんちゃー…」
かぁしゃまがわたしに向かって、メッ!!としながら、
「エルちゃん、エルちゃんがみんなと一緒に王都に行くことは決定事項です。覆りません。
だいたい、心配で心配で、エルちゃんをひとり屋敷に残せる訳ないじゃない。(何やらかすかわからないんだから)」
と言った。
「かーしゃ??」
「あらぁ、なんでもないわ」
えっ…。かぁしゃま。今、何やらかすかわからないって言いましたよね??
わたしは何かやらかす前提なんですかっ!?!?
〔前科が多すぎっきゅ〕ボソッ
《わぁ~っ、えるぅ、ヘンなかお~》
驚いているわたしに対して、ペルルもドラちゃんもひどい…。
「そうだ、エルちゃん。この後ね、ウィルの衣装の最終調整があるの。あなたも一緒にいらっしゃい」
「う? どーしちぇ??」
「うふふっ。それはこの後のお楽しみっ♪」
おぅ…。かぁしゃま、なんだか楽しそうですね。
まぁ、楽しそうなかぁしゃまは美人で可愛いけど。
「そろそろ時間ね。応接室に行きましょうか」
「どりゃちゃんは?」
「お留守番よ。ドラちゃん、お留守番お願いできるかしら?」
《いいよぉ~っ。いってらっしゃ~い》
ドラちゃんが葉っぱをわさわさ揺らしながら、いってらっしゃいをする。
お留守番ができるなら安心だね。
「じゃあ今度こそ行きましょうか」
かぁしゃまの掛け声にデルミーラがスッと執務室の扉を開ける。
「ありがとう」
かぁしゃまは、デルミーラに声をかけ、部屋を出る。
わたしはアメリアに、ペルルはアンネリースに抱っこされてかぁしゃまの後に続く。まぁね、応接室は1階だもんね。最後尾はデルミーラだ。
コンコンコンッとデルミーラが応接室の扉を叩くと、「どうぞ」と中からウィルにぃの声が聞こえた。
デルミーラが扉を開けてくれたので、アメリアに抱っこされながら応接室に入ると、ウィルにぃ以外にも、バルにぃとルーねぇがソファーに座っていた。
「あら、あなた達。早いわね」
かぁしゃまが声をかけると、
「早く終わらせたいですからね」
とウィルにぃが、まだ何も始まっていないのに、ゲッソリした顔で言う。よく見ると、バルにぃの顔も引きつっている。でも、ルーねぇは平気そう。
何だろう?そんなに衣装合わせが嫌なのかな??
キョトンとしている私を見て、ウィルにぃが
「本当にエルにも会わせるのですか?」
と嫌そうに、かぁしゃまに言う。
ここまで嫌がるウィルにぃは珍しい。
嫌なのは衣装合わせじゃなくて、これから来る人?でも、デザイナーが来るぐらいだよね?
わたしとペルルがソファーに下ろしてもらっていると、コンコンコンッと応接室の扉がなった。噂をすれば影かな?
するとその扉はかぁしゃまが入室許可を出す前にバーンっ!!!!と空き、
「はぁ~いっ♪エミリーちゃんの登場よんっ♡」
と藤色の髪でスピネルの瞳をしたオネェ様が入って来た。
異世界オネェ、キタ━━━━!!!!!
マンドラゴラのドラちゃんが、わたしの眷属になったと聞いたかぁしゃまが言った。
「かーしゃ おきよってない??」
「だってエルちゃんだもの。マンドラゴラが眷属になったぐらいで驚かないわ。
それとも、エルちゃんは怒って欲しいのかしら??」
かぁしゃまに怒ってないか聞くと、ニッコリ笑顔で返された。わたしはブンブンと首がもげんばかりに横に振る。
「ふふっ。怒ってないから大丈夫よ。エルちゃん、首を痛めるからもう終わりにしなさいな」
かぁしゃまの優しい言葉に、今度はうんうんと頷いた。
「さて、エルちゃん。王都の話だけど──」
「どうしょ おきゃみゃいなく」
「──エルちゃん??」
「ぴっ…ぴゃいっ!!」
かぁしゃまの言葉にかぶせ気味に言ったら、冷たい笑顔でをいただきました…。
もうね、冷気と共に、ゴゴゴゴォ~ッていう幻覚が見えました…。
かぁしゃまは怒らせたらアカンっ!!マジでっ!!
「ごめんちゃー…」
かぁしゃまがわたしに向かって、メッ!!としながら、
「エルちゃん、エルちゃんがみんなと一緒に王都に行くことは決定事項です。覆りません。
だいたい、心配で心配で、エルちゃんをひとり屋敷に残せる訳ないじゃない。(何やらかすかわからないんだから)」
と言った。
「かーしゃ??」
「あらぁ、なんでもないわ」
えっ…。かぁしゃま。今、何やらかすかわからないって言いましたよね??
わたしは何かやらかす前提なんですかっ!?!?
〔前科が多すぎっきゅ〕ボソッ
《わぁ~っ、えるぅ、ヘンなかお~》
驚いているわたしに対して、ペルルもドラちゃんもひどい…。
「そうだ、エルちゃん。この後ね、ウィルの衣装の最終調整があるの。あなたも一緒にいらっしゃい」
「う? どーしちぇ??」
「うふふっ。それはこの後のお楽しみっ♪」
おぅ…。かぁしゃま、なんだか楽しそうですね。
まぁ、楽しそうなかぁしゃまは美人で可愛いけど。
「そろそろ時間ね。応接室に行きましょうか」
「どりゃちゃんは?」
「お留守番よ。ドラちゃん、お留守番お願いできるかしら?」
《いいよぉ~っ。いってらっしゃ~い》
ドラちゃんが葉っぱをわさわさ揺らしながら、いってらっしゃいをする。
お留守番ができるなら安心だね。
「じゃあ今度こそ行きましょうか」
かぁしゃまの掛け声にデルミーラがスッと執務室の扉を開ける。
「ありがとう」
かぁしゃまは、デルミーラに声をかけ、部屋を出る。
わたしはアメリアに、ペルルはアンネリースに抱っこされてかぁしゃまの後に続く。まぁね、応接室は1階だもんね。最後尾はデルミーラだ。
コンコンコンッとデルミーラが応接室の扉を叩くと、「どうぞ」と中からウィルにぃの声が聞こえた。
デルミーラが扉を開けてくれたので、アメリアに抱っこされながら応接室に入ると、ウィルにぃ以外にも、バルにぃとルーねぇがソファーに座っていた。
「あら、あなた達。早いわね」
かぁしゃまが声をかけると、
「早く終わらせたいですからね」
とウィルにぃが、まだ何も始まっていないのに、ゲッソリした顔で言う。よく見ると、バルにぃの顔も引きつっている。でも、ルーねぇは平気そう。
何だろう?そんなに衣装合わせが嫌なのかな??
キョトンとしている私を見て、ウィルにぃが
「本当にエルにも会わせるのですか?」
と嫌そうに、かぁしゃまに言う。
ここまで嫌がるウィルにぃは珍しい。
嫌なのは衣装合わせじゃなくて、これから来る人?でも、デザイナーが来るぐらいだよね?
わたしとペルルがソファーに下ろしてもらっていると、コンコンコンッと応接室の扉がなった。噂をすれば影かな?
するとその扉はかぁしゃまが入室許可を出す前にバーンっ!!!!と空き、
「はぁ~いっ♪エミリーちゃんの登場よんっ♡」
と藤色の髪でスピネルの瞳をしたオネェ様が入って来た。
異世界オネェ、キタ━━━━!!!!!
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