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第二章

家族会議再び④

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〔エル、落ち着くっきゅよ〕

今までわたしの膝の上に居たペルルが、落ち着く様に、ペチペチっと頰を叩いて来る。

[そういえば、ペルル、わたしと話す時と家族と話す時じゃあ言葉使いが違う。何で??]

〔そんな事はどうでもいいっきゅ。さっさと話の続きをするっきゅ〕

「まだ話は長くなりそうだし、一旦休憩にしましょ。みんな驚いたりして喉が乾いたでしょう。今日はパッションフラワーのアイスティーを用意したわ。鎮静の効果があるからピッタリね。
さっ、バメイ特製のキャロットケーキもいただきましょう」

ペルルがわたしと話しながら、きゅうきゅう鳴いているのを見て、かぁしゃまが休憩を切り出した。
確かに驚き過ぎて喉が乾いたな…。
家族みんなでかぁしゃま特製のハーブティーとバメイ特製のキャロットケーキをいただく。
もぐもぐ、うんまぁ~っ!!!!

《いいなぁ~、いいなぁ~》
《のどかわいたなぁ~》
《エルのおみずのみたいなぁ…》
《ずる~いっ!!ずる~いっ!!》

うっ…。
家族団欒しながらティータイムを楽しんでいると、再び『お水ちょうだいコール』が始まった。

とーしゃ…おとしゃま…

「エル、マンドラゴラ達にお水をあげなさい」

うん わきゃる した!!うん、わかったよ!!

おとしゃまの許可も得た事だし、ここはサクッと行きましょうっ!!
30匹のマンドラゴラちゃんそれぞれにお水が注ぐ様にイメージして…

みちゅとうおーたーミストウォーター

《わぁ~い、わぁ~いっ!!》
《やったぁ~、やったぁ~》
《おいしいねぇ~》

わたしの魔力で作った水を浴びて、喜ぶマンドラゴラちゃん達。ふふっ、可愛い。

「すごいな、エル。精密な魔力操作だ。どうやったんだい?」

わたしの水魔法を見て、ウィルにぃが聞いてくる。そんなにすごいかな??

[ただ、マンドラゴラちゃん達に1匹ずつお水が注ぐ様にイメージしただけだよ?]

「たったそれだけかい?」

[うん。それだけ。ペルルから魔法を使う時は、その魔法でどのような効果をもたらしたいかイメージするのが大切って教えてもらったの]

ウィルにぃの問いかけに、ペルルから教えてもらった事を伝える。

「スゲーなエルっ!!オレより魔力操作が上手いぞっ!!」
「素晴らしいわ、エルちゃん。魔法はイメージが大切なのね。教えてくれてありがとう」

バルにぃとルーねぇも、わたしの水魔法を見て興奮しているようだ。

「さあさあ、あなた達、落ち着きなさい。
ペルルちゃんにお話の続きをしてもらうわよ」

かぁしゃまがパンパンッと手を叩きながら、お兄ちゃんズとお姉ちゃんを落ち着かせる。

「ペルル殿、済まない。続きをお願いしてもいいだろうか?」

〔まぁ、おやつも食べ終わったし、大丈夫だよ〕

ペルルが口の周りをくしくしと掃除しながら答える。

〔エル。知らなかったと思うけど、エルが黄金色の姫りんごだって思ってたヤツ。アレは精霊樹の木の実だよ。
食べるとHPもMPも回復する。鳥が食べると元気になるって言ってただろ?そう言う意味だよ〕

「「「「「精霊樹の実…」」」」」

「にょぉぉ~~~っ!!!!」

その日、わたしの顔はム○クの叫びになった…


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