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第二章
インベントリの中身
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バルにぃとルーねぇの、誕生日の報告の礼拝も無事に終わり、家族だけで誕生日パーティをしたよ。
バルにぃはおとしゃまとかぁしゃまから、訓練用の木剣(訓練用でもかなりしっかりした物だったよ)を、ルーねぇは魔法用の補助杖、ワンドを贈られていた。
ふたりとも嬉しかったのか、もらうなりブンブン振り回して、かぁしゃまに怒られていた。
バルにぃもルーねぇもしっかりしていても、やっぱり子どもだね。
ウィルにぃは、バルにぃには剣術指南書を、ルーねぇには魔法指南書を贈っていた。
受け取ったバルにぃは若干引き気味で、ルーねぇは喜んでいた。
バルにぃ、最近は頑張ってるけど、勉強嫌いだもんね…。
ちなみに、わたしはお庭に咲いているお花をブーケにしてふたりに贈ったよ。
わたしはまだまだちびっ子だから、お小遣いもない。まぁ、こういうのは気持ちが大事だからね。
ふたりとも喜んで受け取ってくれました。
バルにぃとルーねぇの誕生日パーティもお開きとなり、わたしはお昼寝タイム。
今日もいっぱい食べたからね、お腹いっぱいでねむねむなのです。
それでは、おやすみなさい…スヤァ
おはようございますっ!!お昼寝から目覚めてスッキリなのです。
かぁしゃまが起こしに来るまで、エアネスト様に言われたインベントリの中身を確認したいと思いますっ!!
[ペルル、ペルル。インベントリの中身って、どうやって確認すればいいの??]
わたしと一緒にお昼寝していたペルルに尋ねる。
〔きゅ??そんなの簡単っきゅよ。インベントリの中身がみたいって念じればいいっきゅ〕
ペルルが、くしくしと毛並みを整えながら、事も無げに言う。
そんなもんかね??まぁ、簡単でいいけど。
『インベントリの中身C'mon!!』
心の中でそう念じると、ブォンという音と共に、インベントリの中身の一覧が出てきた。
えっと、まずはお金の確認だよね。一覧の中のコインマークを押す。すると、{金10億円}と表示が出た。
「はっ!?はぁ~~~っ!?」
思わず大きな声が出てしまう。
〔ぴっ!!エル、声が大きいっきゅ。ビックリしたっきゅ~っ!!〕
ペルルに言われて、ハッと自分の口を手で押さえる。
そうだよね。大きい声出したら、お昼寝部屋の隣の部屋で待機しているアメリアとアンネリースが来ちゃうっ!!
しかしさ、しかしよっ!!金10億円ってナニ!?
サマージャンボ宝くじですかっ!?
あっ…。驚きと興奮で、某有名な宝くじ兄妹が、宝くじ持って踊っている幻覚が見える様な気がする…
「は…ははっ…」
〔きゅっ!?エルっ!!しっかりするっきゅ!!〕
ペルルがペチペチと小さい手でわたしの頬を叩いてくる。
[アレっ??わたし…]
〔エル、大丈夫っきゅか??心配っきゅ…〕
[大丈夫だよ…ペルル。だだね、エアネスト様のやらかしに呆然としただけ…]
エアネスト様、お金は十分に保証しますって約束してくれたけど、やり過ぎでは!?
やだよぅ…他の中身を確認するのがコワくなってきた…。
すぅ~っ、はぁ~~っ…
一旦深呼吸して、気持ちを落ち着ける。
よしっ!!続きを確認だっ!!
次はごはんのマークをポチッと押す。すると、日本で使っていたしょう油やみりんなどの調味料の一覧と、コシヒカリなどの米の一覧が出てきた。
おおぉっ!!こっちはありがたいっ!!残数のところに『∞』のマークがついているのが気になるけど…。
まぁ、残数は無視しようっ!!うん。わたしの心の平和の為にも無視するのがいちばんだね。
後は、各種魔石が入ってる。こっちは残数のマークが『×99』になってる…。
この魔石はどうしろと??
よしっ!!こと魔石は見なかった事にして、封印しようっ!!
しかしさぁ、いろいろと用意してくれてのは確かに嬉しいよ??
でもさ、こんなのいきなり何も無い空間からポッと取り出してみ??大騒ぎになるよね??
しかも、これはどうしたんだっ!?ってなるじゃん…。使いどころむずかしくっない??
〔エル、ここのマークを押すっきゅ〕
そこにはペルルのマークがあった。
なんだろう??と不思議に思いながらポチッと押すと、インベントリの中からペルルのぬいぐるみが出てきた。
ペルルと同じ、真珠のナチュラルピンクの様な白い毛皮で、手触りもペルルと同じモフさらで気持ちがいい。
これはアレだな。昔よく見た、小さい子が背負うぬいぐるみリュックだね。
〔出てきたっきゅね。エル、そのぬいぐるみの背中のファスナーを開けるっきゅ。ファスナーの中はインベントリに繋がっているから、そこから好きに出し入れ出来るっきゅ〕
なんと!?可愛いだけじゃない優れ物だね。
〔まぁ、あとは“エルだから”の魔法の言葉でなんとかなるっきゅ…〕
ペルルが遠くを見つめてそう言う。その表情はスン…となっている。
えっ…。
ねぇ、ペルル。その魔法の言葉は危険な気がするよ…??
バルにぃはおとしゃまとかぁしゃまから、訓練用の木剣(訓練用でもかなりしっかりした物だったよ)を、ルーねぇは魔法用の補助杖、ワンドを贈られていた。
ふたりとも嬉しかったのか、もらうなりブンブン振り回して、かぁしゃまに怒られていた。
バルにぃもルーねぇもしっかりしていても、やっぱり子どもだね。
ウィルにぃは、バルにぃには剣術指南書を、ルーねぇには魔法指南書を贈っていた。
受け取ったバルにぃは若干引き気味で、ルーねぇは喜んでいた。
バルにぃ、最近は頑張ってるけど、勉強嫌いだもんね…。
ちなみに、わたしはお庭に咲いているお花をブーケにしてふたりに贈ったよ。
わたしはまだまだちびっ子だから、お小遣いもない。まぁ、こういうのは気持ちが大事だからね。
ふたりとも喜んで受け取ってくれました。
バルにぃとルーねぇの誕生日パーティもお開きとなり、わたしはお昼寝タイム。
今日もいっぱい食べたからね、お腹いっぱいでねむねむなのです。
それでは、おやすみなさい…スヤァ
おはようございますっ!!お昼寝から目覚めてスッキリなのです。
かぁしゃまが起こしに来るまで、エアネスト様に言われたインベントリの中身を確認したいと思いますっ!!
[ペルル、ペルル。インベントリの中身って、どうやって確認すればいいの??]
わたしと一緒にお昼寝していたペルルに尋ねる。
〔きゅ??そんなの簡単っきゅよ。インベントリの中身がみたいって念じればいいっきゅ〕
ペルルが、くしくしと毛並みを整えながら、事も無げに言う。
そんなもんかね??まぁ、簡単でいいけど。
『インベントリの中身C'mon!!』
心の中でそう念じると、ブォンという音と共に、インベントリの中身の一覧が出てきた。
えっと、まずはお金の確認だよね。一覧の中のコインマークを押す。すると、{金10億円}と表示が出た。
「はっ!?はぁ~~~っ!?」
思わず大きな声が出てしまう。
〔ぴっ!!エル、声が大きいっきゅ。ビックリしたっきゅ~っ!!〕
ペルルに言われて、ハッと自分の口を手で押さえる。
そうだよね。大きい声出したら、お昼寝部屋の隣の部屋で待機しているアメリアとアンネリースが来ちゃうっ!!
しかしさ、しかしよっ!!金10億円ってナニ!?
サマージャンボ宝くじですかっ!?
あっ…。驚きと興奮で、某有名な宝くじ兄妹が、宝くじ持って踊っている幻覚が見える様な気がする…
「は…ははっ…」
〔きゅっ!?エルっ!!しっかりするっきゅ!!〕
ペルルがペチペチと小さい手でわたしの頬を叩いてくる。
[アレっ??わたし…]
〔エル、大丈夫っきゅか??心配っきゅ…〕
[大丈夫だよ…ペルル。だだね、エアネスト様のやらかしに呆然としただけ…]
エアネスト様、お金は十分に保証しますって約束してくれたけど、やり過ぎでは!?
やだよぅ…他の中身を確認するのがコワくなってきた…。
すぅ~っ、はぁ~~っ…
一旦深呼吸して、気持ちを落ち着ける。
よしっ!!続きを確認だっ!!
次はごはんのマークをポチッと押す。すると、日本で使っていたしょう油やみりんなどの調味料の一覧と、コシヒカリなどの米の一覧が出てきた。
おおぉっ!!こっちはありがたいっ!!残数のところに『∞』のマークがついているのが気になるけど…。
まぁ、残数は無視しようっ!!うん。わたしの心の平和の為にも無視するのがいちばんだね。
後は、各種魔石が入ってる。こっちは残数のマークが『×99』になってる…。
この魔石はどうしろと??
よしっ!!こと魔石は見なかった事にして、封印しようっ!!
しかしさぁ、いろいろと用意してくれてのは確かに嬉しいよ??
でもさ、こんなのいきなり何も無い空間からポッと取り出してみ??大騒ぎになるよね??
しかも、これはどうしたんだっ!?ってなるじゃん…。使いどころむずかしくっない??
〔エル、ここのマークを押すっきゅ〕
そこにはペルルのマークがあった。
なんだろう??と不思議に思いながらポチッと押すと、インベントリの中からペルルのぬいぐるみが出てきた。
ペルルと同じ、真珠のナチュラルピンクの様な白い毛皮で、手触りもペルルと同じモフさらで気持ちがいい。
これはアレだな。昔よく見た、小さい子が背負うぬいぐるみリュックだね。
〔出てきたっきゅね。エル、そのぬいぐるみの背中のファスナーを開けるっきゅ。ファスナーの中はインベントリに繋がっているから、そこから好きに出し入れ出来るっきゅ〕
なんと!?可愛いだけじゃない優れ物だね。
〔まぁ、あとは“エルだから”の魔法の言葉でなんとかなるっきゅ…〕
ペルルが遠くを見つめてそう言う。その表情はスン…となっている。
えっ…。
ねぇ、ペルル。その魔法の言葉は危険な気がするよ…??
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