転生幼女の怠惰なため息

(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉

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第二章

変化するわたしの日常⑥

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誰もわたしの芸術をわかってくれない…。しかもペルルに笑われたし。ふてくされてやる。

「うみゅ~っ…」
おえきゃき ないない しゅるるっ!!お絵かきはもう終わりっ!!
おちょと いく にゃのっ!!お外で遊ぶっ!!

もうお絵かきは終わりにして、お外で気分転換するのです!!

かーしゃ そしょと いい??かぁしゃま、お外に行ってもいい??

お外に行くんだから、かぁしゃまにお伺いを立てないとね。

「あら?エルちゃん、お外に行きたいの?でも、お母さまはまだ仕事が終わらないのよ」

かぁしゃまが頬に手を当てて、困ったわぁと言う。やっぱりダメかな??

かーしゃ だみぇ しゅる??かぁしゃま、ダメ??

お外に行けなかったら、何して遊ぼう?
家の探検ごっこでもする?この家、広いからまだまだ行ったことのない場所もいっぱいあるし…。
でもなぁ、お外でもふもふに囲まれて遊びたいのが本音だ。

「そうねぇ。エルにメイドが付いた事だし、アメリアとアンネリースと一緒に行くならいいわ。
でも、1時間だけよ。あと、絶対にひとりにはならない事。約束出来るかしら?」

やきゅしょく しゅるっ!!約束するっ!!

やったぁ~っ!!
アメリアとアンネリースが一緒であればいいみたいっ!!

あみぇり あんにぇ いきゅっ!!アメリ、アンネ、行こっ!!
ぺりゅりゅ いきゅ しゅるるっ!!ペルルも行くよっ!!

「では、エルお嬢様。失礼します」

アメリがサッとペルルも一緒に抱っこしてくれる。

かーしゃ いってぇきゅるっ!!かぁしゃま、行ってきますっ!!

「はい。エルちゃん。気をつけてね」

かぁしゃまのお見送りを受けて、早速お外へGO!!なのです。



さてさて、いつものイングリッシュガーデンへやって参りました。
アメリアに、そっと地面へ下ろしてもらいます。
今度はアンネリースとおててを繋いで、お散歩です。
しばらく歩いていると、以前と同じ様に、森の動物達や鳥が何処からともなく集まってきた。

《えるぅ~、あそぼぉ~》
《あそぼ、あそぼぉ~》
《はやく、はやくぅ》

もちろん、お馴染みの精霊さんもいっぱい集まってます。

みんにゃ おいじぇ おいじぇ~みんな、おいでおいでぇ~

きゅきゅっやピピッと動物や鳥が鳴きながら足元まで来てくれる。
早速なでなでもふもふしなければっ!!と使命感に駆られていると、ピピッと1匹の鳥さんが、口に加えていた木の実を、手にポトンと乗せてくれる。

う?? くれぇりゅ??う??くれるの??

わたしが嬉しそうに受け取ると、ピッと鳴く。
それを見ていたほかの動物や鳥が、次々に木の実や果物、色とりどりのきれいな石などを手渡してくる。

おおっ!!なんだ!?
動物や鳥の小さな贈り物に、わたしがきゃっきゃ喜んでいると、アメリアがスッとハンカチを差し出してきた。

「エルお嬢様、こちらをお使いください」

あみぇり あーとぉ~アメリ、ありがとう

ハンカチに、みんなから貰った木のや果物を包みながら、ふと思う。 
この木の実や果物って食べられるのかな??
そう思っていると、足元に居たうさぎさんから

ぷぅぷぅ~っ食べられるよ

と声が聞こえた。
ふぉぉ~っ!?うさぎさんの言葉がわかるぅっ!!
わたしが驚いていると、

〔そんなに驚く事っきゅか?エルには言語理解のスキルがついてるっきゅ。
だから、動物や鳥の声、生き物の声なら何でもわかるっきゅよ??〕

言語理解ってそういう意味かぁ~…。
何だろう…物凄く、がくぅってくる。
まぁ、エアネスト様がくれたスキルだもんねぇ…。

よし。気を取り直して、貰った木の実でも食べようかな。

いちゃちゃきま~しゅいただいま~す

「「エルお嬢様っ!!」」

「う??」

わたしが、あ~んっと口を開けて食べようとしていると、アメリアとアンネリースから物凄い勢いでストップされた。

「エルお嬢様…。何でも口に入れないでください」
「そうです。木の実や果物は料理長に渡して、本日のおやつに出してもらいましょう」

アメリアとアンネリースから次々と言われてしまう。

うみゅ~っ… わきゃる したうみゅ~っ…。わかった

みんにゃ あーとぉ~みんな、ありがとう
あちょでぇ たべりゅ しゅるるあとで食べるね

〈大丈夫だよぉ〉
〈気にしないでぇ〉
〈後でゆっくり食べてね〉

など動物や鳥達から返事をもらった。
しかし、このいろんな色とりどりの石、どうしよう??

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