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第二章

変化するわたしの日常④

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「それとね、エルちゃん。あなたのお部屋も用意してあるのよ。後でアメリアとアンネリースに案内させるわね」

えっ??わたしの部屋??
じゃあ、日中も自分の部屋で過ごして、夜寝る時もひとり??
確かに海外では子どもの自立心を養う為に、早いうちから子ども部屋を与え、ひとりで寝かせる習慣があるけどさ…。いくら何でも早すぎない!?
わたしがそんな事をぐるぐる考えていると、

「エルちゃん、勘違いしないで。もちろん日中はお母さまも一緒に過ごすし、夜寝る時も今までと何も変わらないわ」

と、かぁしゃまが優しく抱きしめてくれた。
わたしはその言葉にホッとする。

「だだね、エルちゃんのお部屋もあるのよ。って教えたかっただけなの。エルちゃんが、ひとりでお部屋で過ごすのは、上の子達もそうだった様に、3歳のお誕生日を迎えてからよ」

かぁしゃまが、わたしの頭を撫でながら、そう教えてくれた。
そっかぁ。お兄ちゃんズもお姉ちゃんも、すでにそれぞれの部屋で過ごしてるもんな。
わたし付きのメイドができたけど、とりあえず、今のところはそんなに変わる事はなさそうだし、大丈夫かな?

かーしゃ わきゃる したかぁしゃま、わかったよ

「そう。ありがとう、エルちゃん。じゃあ、お母さまはお仕事を始めるわね。アメリア、アンネリース、エルシーアをお願いね」

かぁしゃまはチュッとわたしのおでこにキスを贈ると、自分の執務机で仕事を始めた。

「エルシーアお嬢様。何をして過ごされますか?」

うんちょ…う~ん…えっと…う~ん…

この双子、全然見分けがつかない。今、わたしに声をかけてくれたのはどっち!?

あみぇりあ… あんにぇりーちゅ…アメリア…アンネリース…

「エルシーアお嬢様。左目の下に泣きぼくろがあるのが、姉であるわたくしアメリアで、口の右下に艶ぼくろがあるのが妹のアンネリースです。
わたくしたちの事は『アメリ』と『アンネ』とお呼びください。
ちなみに、先程はわたくし、アメリアが声をかけさせていただきました」

双子の姉であるアメリアは、わたしの困惑を感じ取ったのか、アンネリースと並び、再び自己紹介をしてくれた。
並んだ双子なメイドをじっくりと観察する。
おおぉっ!!確かに泣きぼくろと艶ぼくろがあった!!なるほどねぇ~。これは慣れるまでに時間がかかりそう…。
間違えて呼んじゃったら、その時は素直にごめんなさいしよう。

あみぇり あんにぇ よろしく なのアメリ、アンネ、よろしくね
わたち えりゅ よぶ するっ!!わたしの事はエルって呼んでねっ!!

「「かしこまりました。エルお嬢様」」

あちょねぇ こっち ぺりゅりゅあとね、こっちはペルルだよ
わたち おちぉもだち なのっ!!わたしのお友だちだよっ!!

わたしは、膝の上に座っていたペルルを持ち上げて、紹介する。

「「そうでしたか。よろしくお願いします、ペルル様」」

双子なメイドのあいさつに、ペルルがきゅっ!!と鳴き、何故かえらそうに頷いた。
ペルル…。まぁ、可愛いから許すけど。

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