転生幼女の怠惰なため息

(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉

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第二章

わたしの日常①

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「さぁ、エル。お昼ごはんの時間よ。家族全員でいただきましょうね」

やったぁ~っ!お昼ごはんの時間です。
かぁしゃまの声掛けと共に、おとしゃまにサッと抱っこされる。
おとしゃまは力持ちで、片腕に縦抱っこされて座っているだけなのに、安定感がハンパない。自動的に家族用の食堂へLet'sGo!!
それぞれの定位置について、いただきますっ!!

すると早速、ウィルにぃから

「ほら、エル。あ~んして?」

と甘い声と共に、食べやすいように1cm角のコロコロのサイコロ状に細かく切った野菜と、鶏ミンチを柔らかく煮込んたコンソメスープをウィルにぃが差し出して食べさせてくれる。

「あ~むぅっ」

もぐもぐ…うま~っ!!
しかし、ウィルにぃはまだ6歳だけど、おとしゃま似で眉目秀麗。しかも文武両道という将来有望な跡取り息子なのに、1歳6か月のわたしに対しての甘い声は何だろう…。
すると今度は、

「オレもオレも~。エル、この魚も柔らかくて美味いぞっ」

とバルにぃが、ほぐした白身魚のムニエルをスプーンに乗せて差し出してくる。

「あ~むぅっ」

もぐもぐ…白身魚もうま~っ!!
バルにぃは4歳で、かぁしゃまに似ていてちょっとタレ目。やんちゃな感じだけどバルにぃも眉目秀麗。3歳の頃からスタートした勉強は文武両道の文より武の方が大好き。

「うふふっ。エルったら、こぼしてるわよ」

そう言って口周りを優しく拭いてくれるのはルーねぇ。
ルーねぇも4歳だけど、顔立ちはおとしゃまとかぁしゃまのいいとこ取りだから、将来は壮絶美人決定だねっ!!うらやましい。
バルにぃと一緒に3歳の頃からスタートした勉強は、まだ使えないけど魔法の勉強に力を入れている。

ちなみにわたしは多分おとしゃま似かな??

「ねぇ~ね あーと」

自我があるから語彙はあるのに、まだ上手くしゃべれない。
「ママ」や「パパ」、「ワンワン」「マンマ」とか、意味のある言葉をいくつかと、ちょっと簡単な言葉を繋げて話せるぐらいだし。

「エルは本当にお利口さんだな~」

そう言っておとしゃまは相好を崩した。
親バカか?親バカですね。
しかし、おとしゃま。仕事はどうした?今日は平日の昼ですよ??
ちょいちょいこうやってお昼ごはんを一緒に食べてるけど、ちゃんと仕事に行ってるんですよね??わたしは心配だよ…。


ごはんの後はお昼寝です。まだまだ1歳6か月ですからね。たっぷりお昼寝をしますよ。

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