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第一章
神界で…⑦
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「うぅ…っ、ひっく…ひっ…ひっ……はぁ…」
「紗代、少しは落ち着いたか??」
「紗代ちゃん…、落ち着いた??」
わたしがこのまま消えてしまうんじゃないかという恐怖で泣き続ける間、いつきちゃんとみつきちゃんがずっと抱きしめてくれていた。
「いつきちゃん、みつきちゃん、ありがとう。うん、落ち着いた…。わたしってばアラフォーのいい大人なのにダメだねぇ~。恥ずかしいよ…えへへ…」
「紗代、死や消えてしまうんじゃないかという恐怖に年齢は関係ない。だから、泣いていいんだ」
「紗代ちゃん、いつきの言うとおりだよ」
「いつきちゃん、みつきちゃん、本当にありがとう」
わたしが生まれた時からずっと側にいて、見守り続けて来てくれたふたりに心から感謝する。そして今もわたしの心を守るように優しく抱きしめてくれている。
「紗代、あのな、紗代の今後の事だけど、天照大御神様も閻魔大王様もちゃんと考えてくださっている」
「紗代ちゃん、そうだよ。だからね、大丈夫だよ。天照大御神様の話の続きを聞こう?」
わたしはふたりの言葉でハッ!!と顔を上げる。
そこには申し訳なさそうに眉根を下げてこちらを見つめる天照大御神様。
「天照大御神様、話の途中で取り乱してしまい、申し訳ございません…」
「良い良い。気にするでないよ、紗代。
自分が理不尽な理由で生命を奪われた話の後に、さらに先程の説明を聞けば誰でも取り乱す。だから良いのじゃよ」
そう話しかけながら天照大御神様は優しくわたしの頭を撫でてくださる。
「さて、紗代。今後の話をしよう。
妾と閻魔大王、そしてこの地球の神と話あった結果じゃが──」
話の続きに緊張して、わたしの心がドキドキと煩い。
「──紗代。そなた、地球とは別の世界で生を、人生をやり直しせぬか?」
「えっ…??人生のやり直し!?そんな事ができるんですかっ!?
ん…!?しかも地球とは別の世界????」
天照大御神様の話に理解が追いつかず、わたしの頭の中は??でいっぱいになる。そして口をポカーンと開けたままの状態でフリーズしてしまう。
「紗代、大丈夫だ」
「お~い、紗代ちゃ~ん。自分の世界から戻っておいでぇ~」
わたしはふたりの言葉で再びハッ!!と顔を上げる。
「ふふふっ。紗代には表情がころころと変わって、ほんに可愛らしいのう」
天照大御神様にはわたしたちのやり取りが微笑ましく見えたようだ。
「紗代。別の世界とはな、アソコに転がっておるアヤツの世界じゃ」
「えっ…!?!?」
「ンゴ~~っ、んん~~~っ、ん、ん~っ!!」
わたしたちの全員の視線を受け、エアネスト様が口に猿ぐつわの簀巻状態で再びビチビチ跳ねる。
エアネスト様、未だ簀巻状態だったんだ…。
「はぁ…。今後についての話し合いにアヤツも必要じゃしのう。致し方ない」
天照大御神様はそう言うと、扇をパチンッと鳴らす。
そうすると猿ぐつわと縛っていた縄が消えて、エアネスト様もボロボロの状態からきれいになった。
「エアネストや。今後の話し合いにそなたも必要な故、猿ぐつわと縄は外してやった。
ただしっ!!そなたはずっと正座をしておれ。よいな」
「えっ…!!だっ「よ・い・な?」あっ…ハイ」
「うむ。よろしい。では今後の話をしようかの」
「紗代、少しは落ち着いたか??」
「紗代ちゃん…、落ち着いた??」
わたしがこのまま消えてしまうんじゃないかという恐怖で泣き続ける間、いつきちゃんとみつきちゃんがずっと抱きしめてくれていた。
「いつきちゃん、みつきちゃん、ありがとう。うん、落ち着いた…。わたしってばアラフォーのいい大人なのにダメだねぇ~。恥ずかしいよ…えへへ…」
「紗代、死や消えてしまうんじゃないかという恐怖に年齢は関係ない。だから、泣いていいんだ」
「紗代ちゃん、いつきの言うとおりだよ」
「いつきちゃん、みつきちゃん、本当にありがとう」
わたしが生まれた時からずっと側にいて、見守り続けて来てくれたふたりに心から感謝する。そして今もわたしの心を守るように優しく抱きしめてくれている。
「紗代、あのな、紗代の今後の事だけど、天照大御神様も閻魔大王様もちゃんと考えてくださっている」
「紗代ちゃん、そうだよ。だからね、大丈夫だよ。天照大御神様の話の続きを聞こう?」
わたしはふたりの言葉でハッ!!と顔を上げる。
そこには申し訳なさそうに眉根を下げてこちらを見つめる天照大御神様。
「天照大御神様、話の途中で取り乱してしまい、申し訳ございません…」
「良い良い。気にするでないよ、紗代。
自分が理不尽な理由で生命を奪われた話の後に、さらに先程の説明を聞けば誰でも取り乱す。だから良いのじゃよ」
そう話しかけながら天照大御神様は優しくわたしの頭を撫でてくださる。
「さて、紗代。今後の話をしよう。
妾と閻魔大王、そしてこの地球の神と話あった結果じゃが──」
話の続きに緊張して、わたしの心がドキドキと煩い。
「──紗代。そなた、地球とは別の世界で生を、人生をやり直しせぬか?」
「えっ…??人生のやり直し!?そんな事ができるんですかっ!?
ん…!?しかも地球とは別の世界????」
天照大御神様の話に理解が追いつかず、わたしの頭の中は??でいっぱいになる。そして口をポカーンと開けたままの状態でフリーズしてしまう。
「紗代、大丈夫だ」
「お~い、紗代ちゃ~ん。自分の世界から戻っておいでぇ~」
わたしはふたりの言葉で再びハッ!!と顔を上げる。
「ふふふっ。紗代には表情がころころと変わって、ほんに可愛らしいのう」
天照大御神様にはわたしたちのやり取りが微笑ましく見えたようだ。
「紗代。別の世界とはな、アソコに転がっておるアヤツの世界じゃ」
「えっ…!?!?」
「ンゴ~~っ、んん~~~っ、ん、ん~っ!!」
わたしたちの全員の視線を受け、エアネスト様が口に猿ぐつわの簀巻状態で再びビチビチ跳ねる。
エアネスト様、未だ簀巻状態だったんだ…。
「はぁ…。今後についての話し合いにアヤツも必要じゃしのう。致し方ない」
天照大御神様はそう言うと、扇をパチンッと鳴らす。
そうすると猿ぐつわと縛っていた縄が消えて、エアネスト様もボロボロの状態からきれいになった。
「エアネストや。今後の話し合いにそなたも必要な故、猿ぐつわと縄は外してやった。
ただしっ!!そなたはずっと正座をしておれ。よいな」
「えっ…!!だっ「よ・い・な?」あっ…ハイ」
「うむ。よろしい。では今後の話をしようかの」
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