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Dog eat Dog
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しおりを挟むα用抑制剤とは言えほぼ汎用タイプのこれでは優性の強いαに対しては、やや効きの悪い傾向にあるようだ。腕を引っ張り、ベッドの上に転がしても、何事かを言う元気があるのだから。まぁ、だからと言って支障はない、拘束してしまえばそれを引き千切れるほどの力は出ないし、足をバタつかせてもあっさりと抑え込める程度だ。
「君、は 何を ヒートは……」
「あー……すみまっせん、ヒートじゃなかったみたいで。あー、でも田中さんはもうその気なんですよねー?せっかくお部屋まで取ってくださっていたのに申し訳ないから、じゃあ、気持ち良くだけして、あ げ る」
名前を呼び間違えた気がしなくもなかったが、何事もなかったように可愛らしくにっこりと笑ってそう言うと、中田の鼻の下が伸びたような気がした。
もっともそれも、ケツにローション塗られるまでだったけどな!
ぬぷぷ と指が入る頃には中田の余裕綽々と言った態度は消えていて、「あ」とか「う」とか「やめて」とか小さな声が水音を追いかけるように聞こえてくる。
赤い窄まりと、筋肉質で重い尻と、貧弱なオレに組み敷かれていやいやと駄々っ子のようにぐずる姿と。
「あんたのケツマンコ柔いよ、気持ちよさそう、こうやって開いてやったらさ────ほら、くぱって開いてナカが見える」
この男はこんな場所を人目に晒したことがあるんだろうか?見たところ綺麗に皺の寄った問題のなさげな尻なので、病院で診て貰ったこともなさそうだ。日に当たらない箇所のせいか他の部分と違ってそこの皮膚は真っ白で、なのに物欲しそうに引くつくソコだけは露を含んだ花が咲いたように赤い。
「なぁ 今からオレに犯されるんだよ、あんた。オメガのオレに」
「ぅ、 ぁ、こんな、こと、 しても っ」
声を荒げたせいで血の気が下がったのか、一瞬ビクンと体を跳ねさせてから中田はあっさりとベッドに沈み込んだ。
「 だ、るい 」
「うん、でも力が抜けてる分痛みもないし、気持ち良くなれるから」
「ならな い、やめ 」
それでも抵抗しようと足を動かしてくる。それを押さえつけて、ぐっと胸の方へと折り畳む。
「──っ く、る 」
「あんたはオメガに犯されるメスってはっきり分かった方がいーよ?」
喉の奥から零れそうになる笑いを押し殺したと思っていたのに、ぽろりと「ひひ」と声が漏れてしまった。
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