OMEGA-TUKATARU

Kokonuca.

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教えて!先生っ

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 発情期のような本能任せの発情じゃなくて、幸せになりたいから抱いて欲しいな と言うか、抱きしめてあげたいなって気持ちが胸の中で渋滞を起こしてしまってる状態だ。

 とにかく二人に寄り添いたいし、とにかく二人との間を隔てる物があるのが嫌だ。

 叶うならば、三人で溶け合って、境目がないくらい絡まり合って……

「エッチしたいけど、ダメだよね?」
「調べただろ!安定期に入るまではよくないんだって!」

 一瞬だけシュンとして見せるけれど、すぐに二人で励まし合って先生と子供の為だからっ!と拳を突き上げる姿に、やっぱり胸の中が愛しさで渋滞中だ。

 できているか分からないと言ったのに。
 責任を負う必要はないと言ったのに。

 この子たちは……

「ねぇせんせー、腕枕するからころんしなよ、ころん」
「ころん?」

 その言い方が面白くて、口の端に笑みが乗る。
 寝そべれと言いたいのか?

「それでちょっと俺たちに」
「どこが好きか告白させて」
「へ⁉」

 細い腕は意外と筋肉質で硬くて、それにそっと頭を乗せると、出鳳がちゅっと額にキスしてきた。

「せんせーのおでこ好きー!いい形だよね」

 え?え?となっているうちに、凰珀が髪に口づけた。

「俺は髪が好き、少し茶色で、サラサラで柔らかくて好き」
「耳たぶも好き、柔らかい産毛生えてて、貝みたいでカワイイ!」
「ほっぺたも好き、ピンクで、やーわらかくて、にっこりするから」
「まぶたも好き、ぱっちりとした二重だし、寝起きにそれがちょっと震えるのが堪らない」
「目も好きだよ!俺たちをまっすぐ見てくれて、俺たちのことが大好きなんだーって分かるように見つめてくれるから」
「鼻も好き、俺たちの匂いいつも感じてくれてるでしょ?」
「唇も好き、優しくちゅーされると、幸せになれる」

 口づけた個所の好きな理由を一つずつ告げていかれ、それが首元へ降りる頃にはオレは真っ赤だった。

「鎖骨も好き、舐めてもいいけど、キスマークつけやすいから」
「肩が好き、ちょっとひんやりしてるけど、抱き寄せるとバラみたいにピンクになるの」
「や  ちょ  も、いいって」

 恥ずかしさに手を突っぱねて拒否すると、その手を取られてちゅっとキスされた。

「爪も好き、いっぱい背中掻いてくれたから」
「指も好き、ぎゅって縋りついてくれるでしょ?」
「も  いいって  」

 ぎゅっと手を掴んでいたそれぞれの両手に力が籠った。

「よくない。せんせーちょっと勘違いしてるかもって、出鳳と言ってたんだ」
「せんせーは俺たちに悪いって思ってるんじゃないのかなって」

 背伸びをしてバーに訪れた子供を、手練手管でホテルに連れ込んだことは事実で、それ以上もそれ以下もない。

 教師にあるまじきことをした と、今でも罪悪感はある。




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