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ひざまずかせてキス
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しおりを挟むだが相良はふんふんと鼻歌を歌いながら、軽いとでも言いたげなヘラヘラとした表情で俺をお姫様抱っこで俺を奥に連れて行く。
「あるんだろー?風呂」
「ある や、ない!ここにはない!」
「は?そこじゃないの?」
ない と言っているのに、相良は抱っこしたまま器用に浴室への扉を開けてオレを放り込んだ。
「いって !ここは大神さんのスペースだから駄目だ!」
「はぁ?あるんなら使えばいいだろ?掃除しとけばバレねぇって」
服にもかかってるんだから と、相良がスーツの上着をはぎ取っていく。
必死に抵抗してみるも、本調子でないオレの抵抗なんてあってないようなもので、あっさり裸に剥かれて床に転がされてしまった。
「おい!服を返せっ」
「あれ パイパンだけじゃなくて、あんたすね毛も生えてないんだな!」
「 ぐっ 見るなっ」
「すげぇつるつるできもちぃ!!」
男のごつごつした、ささくれのある手入れがされていない手が背を撫でた。
ざらりとした感触は思っていたほど気持ち悪くはなくて、こみ上げなかった吐き気にほっと肩の力を抜く。
「んでここ、洗うんだろ?俺ちゃんと調べてんの、偉くないー?」
「うるせぇ 騒ぐな 触んな。一人でやる」
シャワーヘッドを相良から奪い取り、精一杯力を込めて睨みつけてやった。
「じゃあどうぞ」
「 向こう行けよ」
「メ、モ、リ!」
ちょっと可愛らしい意識したのか甲高い声で、それが更にイラつきに拍車をかける。
シャワーヘッドを凶器にして殴り倒してやろうかとまで考えたが、この部屋が現場になるのはまずい……
仕方なく背を向けて、尻に指を這わせて体内にある吐き気の原因を洗い流す。ゴム手袋をはめていないのを後悔しながら指を差し入れ、ぐっと拡げてナカの白濁の液を掻き出す。
「 なぁなぁ、手慣れてる?」
「 ────…………」
慣れてる か、慣れてないかで言えば、慣れているだろう。
吐き気とは違う、ざわりざわりと這い上がってくるような嫌悪感に奥歯を噛み締める。
群がる、β性の人間達。
蹂躙される、α性の少年達。
おぞましい……ただただ、おぞましいあの空間は……
この行為は、そこで一日に何回もせざるを得なかった行為だ。
「おい?」
「……慣れている。それだけだ」
口の中も濯いで、だいぶ人心地ついた気分になった。
「さぁ、もういいだろ」
「 」
「なんだ?」
「キレイになったんなら、もう一回」
言うや否や、相良の手はオレのモノをしっかり握り込んでいて、急所を握られて身じろぎできずに固まるしかない。
「 あんたはイかなかったし。ちょっと男としてショックって言うか」
「何を馬鹿なことを……お前が出したんなら十分だろ!離せ!」
なんとかその腕から逃れようと、肘を顎に向けて振り出してみたが、あっさりと避けられてにやりと笑われた。
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