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赤ずきんの檻
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しおりを挟む自分が何を口走ったのか必死に記憶を手繰ろうとするも、下着を剥ぎ取られる衝撃で思考は乱されて何も形にならなかった。
「 ぃや あ、 」
自身の垂れ流した液体でぬるつく下着から目を背けて、あかは小さく首を振る。
「こ、ん こんなの、 ちが、 ぁ」
とろとろと後唇から垂れ流される液を掬った指を鼻に近づけ、大神は荒い作りの顔を男らしく歪めた。
「発情の匂いだな」
「 やめ ぅ、嗅いじゃ 」
指先に付いたとろりとした液体を弄ぶ大神はやけに機嫌が良さそうで。
太くごつごつした無骨な指で双丘の奥を探った。
「 やぁ 、や 」
ずり上がって逃げることもできず、あかは小さく首を振る。
小刻みなそれは震えのようで、大神に伝わったかは定かではなかった。けれど、例え伝わっていたとしても大神は中断する気はなさそうだった。
穴の周りを左右に引っ張ると、くぱりと音を立てて花開くようにソコが口を開ける。
「イヤ だ、し ない そんなコト シ 」
脳裏に過ぎる幼い頃の記憶に、あかは首を振る。
きっと母は、幼いあかにソレが何かわからないと高を括っていたのだろう。幼いあかをベランダに出し、連れ込んだ男と耽る情事が一体何なのか、理解できないと思っていた。
カーテンの隙間から見える痴態と、ガラス越しに聞こえる普段耳にすることのない嬌声を、あかは理解しながら聞いていた。
媚を売り、身を売る行為だと。
「 は、はたら ぃて、返すって 」
「働いて?」
「ぁなたの 、ン 下で 」
「あなたの指示通りに動くから、助けて」と、確かに叫んだ。
やくざの下働きがどんなことをさせられるかは朧げに知っていた。それも十分理解していたけれど、それでも身の内を灼く熱をなんとかして欲しくて。
「そうだな。助けてやる。だから、ちゃんと俺の下で動けよ」
痩せた足を引っ張り上げられ、無様に引きずられながらあかは言葉を繰り返した。
「下で し 」
違う……
「ちが っオレは、違う !」
ぬぅっと差し込まれた指の太さに圧迫されて言葉が消えた。
もがいて逃げようとするも太い大人の男の腕に抗える程、あかは強くなく……
「 ぁ、 ぅンっ 」
違う、と繰り返すが声は出ず、けれど大神はあかがそれを繰り返しているのをわかっているかのように、ニヤリと顔を歪めた。
「 ぁ、 あー……、ぃ 」
乱暴に捏ねられるアナがぬるつく。
体を押さえつけられて恥も外聞もないような姿で、体の奥を弄られていると言うのに、確かにソコは指を受け入れようと従順だった。
「 下で ちが、 ぁ」
「俺の、下、だろう?」
大神からの指示を受けて使いっ走りになる意味だとあかは思っていた。
けれど、この男は端からそんな意味で言葉を使っていたのではないと、溶けていく頭の中で理解する。
確かに、下、で。
「 ち、が こんな の、 ぁあっ」
「何も、違っちゃいないだろう?」
「ぅ ン、っ あっ ───‼︎」
二本の太い指があかのナカをこじ開けるようにして抉ってくる。ごつごつとした男の指は容赦がなくて荒っぽいはずなのに、ソレでナカを掻き乱させるのは堪らなく気持ち良かった。
あか自身で、大神の指を離したくないと体が勝手に締め付け、飲み込もうとしているのを感じ取っていた。
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