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金木犀
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しおりを挟む「 ぁ……ふぅ んっ」
涙で濡れた目が俺の舌の動きに沿うように細められる。
「あ んぁ!」
細い体が震え、さすがにまずいと言う思いが俺の頭を冷ます。
「う、うたろ……」
脚の間から恥じらう顔を見上げると、自然とるりの股間に起立する小さな猛りが目に留まった。
この空気を茶化すつもりで、ちょい と指で先端を弾く。
「ひぁっ!」
「もう大丈夫だな?」
「や、やだっ」
体を起こそうとした俺にるりは激しく首を振り、片足を抱えて自身の最奥を見せつけてくる。
「るり? 何を……」
目の縁を赤く染めた視線がこちらへと流れた。
「……ここも、切れた」
指された箇所からは確かに赤い滲みが見えて……
手遅れだったのかと顔を曇らせた俺を見て、るりは慌てて「いきなり指で掻き回されたから」と告げて俯く。
例え身をひさいで生計を立てていたのだとしても、和姦と強姦を一緒にしていいわけではない。
傷を負った箇所の痛々しさに、るりの腫れた頬を撫でた。
「 そうか、痛かったな」
これは、何の揉めごともなくるりが受け入れられているのだと慢心した俺の責任だ。
「ひゃっ」
るりの体を押し倒し、その勢いのままにまんぐり返しの体勢にすると、そこにたらりと唾液を垂らしてまぶす。
「ぁ、んっ」
白い足の間を伝い、女のほとのように割れたそこへ辿り着くと、透明な唾液に赤いものが混じった。
「痛むか?」
「んっ……少しだけ」
舐め上げると、ぴちゃりと水音が枯れ葉に混じる。
「んぁっ……んっうたろ 」
るりの指先が俺の髪を絡めて震え、か細い声が名を呼ぶ。
それに促されるようにして顔を上げると、枯れ葉の中に花が咲いたように錯覚させる白い裸体が広がる。
「うた ろ、もっと、 」
「……っ、だ 」
「卯太朗っ おねがい、卯太朗の良いの、ちょうだい?」
上の口同様に、赤く染まって俺を誘惑するそこに眩暈がした。
そこの熱さも、蕩けるような柔らかさも、どれほど蠱惑的に内部が蠢くのかも知っている。
だからこそ、その誘惑はひどく強いものだった。
「────っ、いや、もうおしまいだ」
無理矢理に体を引きはがした刹那、下腹部にざわりと波が立つ。
「る っ」
るりの爪先が俺の股間を撫で上げ、卑猥に擦り上げる。
手練手管を熟知した巧みな動きに、猛り始めていた箇所がずくりと脈打つ。
「や、め っお前は、こんなことから足を洗ったんだろ?」
そう言うも、込められた爪先の力に押し退けようとした指が震える。
「るりっ! っ」
「おれ、仕事をしたいわけじゃないよ? こわかったんだ」
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