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真新しい画布
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しおりを挟む「嘘だ」
ぐちぐちと小刻みに動かし、目一杯広がって俺を飲み込むそこを眺めた。
卑猥に痙攣し、俺の逸物を深く咥え込んで放さないそこは執着を見せているように思える。
「う、そじゃな……」
「嫌なら萎えるものだろ?」
腹の間で涎を垂らすそれに触れると、泣きながら真っ赤になって首を振った。
見えた項を舐めると、翠也は嬌声を堪えるために唇を噛み締める。
「声、出して」
「 っ…………」
きっとこちらを睨んでくるその目は、俺の言葉を拒否していて……
それを突き崩すために紅く腫れて立ち上がる胸に指を這わせる。
「 く、……っふぅ、っあ……」
噛み殺しきれない嬌声。
触ってと言わんばかりに張り詰めた紅い蕾を捏ねると、すんすんと鼻が甘えたように鳴った。
堪え切れないように後唇が締まり、痛々しいほどに立ち上がった先端からこぽりと蜜が滴る。
「これが、苦しい?」
玄上が教えてくれたいいところを繰り返し突き上げ、とろりと快楽に濁った眼に向かい言い放つ。
「これが、辛い?」
俺の与える振動にがくがくと揺さぶられてだらしなく涎を垂らす翠也。
時折、腹に当たる健気な牡ははち切れんばかりに育ち、先にある刹那を目指して猛っていた。
「気持ちいいの間違いだろう?」
床に縫い付けられ、蹂躙されながら翠也はゆらりと体を捩る。
先端を俺の腹に擦りつけるように動かし、唾液で濡れて光る唇で足りない空気を取り込もうとする姿は、快感を追いかけているようにしか見えない。
翠也が自ら達しようとのたうつその姿に、愉悦が走る。
「気持ちいいと、言えばいい」
気持ちいいから抱かれたのだと、そう理由がわかる。
欲した俺に応えてくれたのだと思ったのに……
そう信じていた。
だけれど、翠也は俺に気持ちがないと言い、後に彼が得る力が欲しいがための関係なのだと言う。
俺はただ、彼が欲しかっただけなのに……
けれど、翠也がそう思うならば仕方がない。
俺はしがない駆け出しの画家で、金も才能もなく、この身一つしか財産はないのだ。
「俺に抱かれて、気持ちがいいと言え」
彼を繋ぎとめようとするには体を使うしかない。
ぐじゅ と根元から先端までなぞり上げてやると、翠也の内が精を絞ろうと締め付けてくる。
「っ、やぁ……は、っ卯太、朗さん……ぉっき……っい」
腰をがくがくと震わしながら耐える彼を、堕とすことしか俺に出来ることはない。
「翠也、ほらっ」
「あっ……! んっ」
ぶるっと体が震えて、一際強い締めつけが襲う。
二人の腹の間で嬲られる健気な起立がとぷりと白濁したものを吐き出した。
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