棘の鳥籠

Kokonuca.

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エピローグ

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 ──── それはまさに棘の鳥籠だ。



 しなやかで柔らかで千切れやすく脆い棘。

 けれど小さな棘はこちらを絡めとり細い茎は幾重にも巻いて、いつでも引きちぎれると思っていたそれに、気づけば身動き一つとれないほど絡めとられている。

 やがて流した血を吸い上げ、それは小さな赤い花を咲かすだろう。


 私と言う鳥の血を吸って……








END.



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