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朝
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しおりを挟む「キス、するからな」
一つ一つ、確認を取って触れて行く。
かつて思うままに蹂躙し、傷つけたその傷を癒やすために…
「葉。愛してる」
その機会をくれた幼馴染に、思いの丈を込めてそう囁いた。
罵倒されても、
拒絶されても、
当然のことをしたはずなのに…
「うん。オレも…愛してる」
はにかむように笑んで葉人はその言葉を受け入れる。
触る…と宣言をして、威は優しく葉人に触れて行く。
体のあらゆる場所に触れ、葉人の反応を見ながら壊れ物を扱うように抱きしめる。
ゆるゆると掌を使って優しく撫で上げ、官能を呼び覚ますのではなく触れる事を目的として愛撫する。
「あ…」
尻の滑らかな部分から背骨にかけて撫で上げられ、ぞくぞくとした感覚に自然と背骨がしなった。
重なる唇も決して貪るものではなく、啄んでは離れてくすぐる。
絡めた指も、
触れ合う肌も、
情熱的なものではなかったけれど、どこまでも優しく触れ合うその行為に胸を満たされる感覚を感じた。
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