別れさせ屋 ~番解消、承ります~

冬木水奈

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7.情報収集

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 翌日の夕方、時籐は早速行きつけのダイニングバー『Bar & Diner Fortissimo』へ赴いた。
 日曜日は大抵混むので、混む前にと開店時間の十七時に合わせて行くと、他に二人組の客しかいない。
 いつものように愛想良く応対してくれるママに挨拶し、カウンター席の端に腰掛けると、奥から時籐と同年代のオメガ男性が出てきた。
 紺のネックガードに白いシャツ、紺のエプロン姿の彼は、ママの息子の優貴だった。
 普段は会社勤めらしいが、休日は時たま店を手伝っており、時籐とは顔見知り以上の仲である。
 同年代で話が合うのに加え、過去に優貴がヒートになった際に世話をしたことがあるからだ。

 優貴は、販売されているヒート抑制剤がどれも体に合わず飲めないので、ヒートの際は毎度苦労している。
 性衝動が酷い時には日常生活に支障をきたすほどだという。
 普段は母親であるさくらママが世話をしているらしいが、その時に限ってはインフルエンザで寝込んでいた。また、会社勤めの父親も長期の出張で家にいなかった。
 そのため、その時たまたま自分もヒートでヒート休暇に入っていた時籐に助けを求められ、家に行って身の回りの世話をしてやったのだった。
 そのことには非常に感謝され、半ば押しつけられる形で多額の謝礼まで貰ったが、その時に最も感じたのはヒート抑制剤が使えないオメガがどれだけ苦しむかということだった。
 その出来事以来、優貴とは親しくしている。
 優貴は、ママによく似た華やかな顔に微笑を浮かべていらっしゃいませ、と言った。

「あ、優貴君、こんにちは」
「あ、お久しぶりです、啓さん。っていっても三週間ぶりぐらいですかね?」
「ですね。最近会社忙しいですか?」
「まあこの時期はどうしても……。啓さんもですか?」
「そうっすね。年末年始はバタバタで」
「そうっすよねー。うちもです」

 世間話をしていると、窓際のテーブル席の客から注文をとり終えたママがカウンターに戻ってきた。
 そしてにこにこしながら優貴と時籐を交互に見た。

「ゆうくん、啓ちゃんと会ったの久しぶりじゃない?」
「そうでもないよ。今月初めも店入ったじゃん」
「ああ、そうだったっけ?」
「そうだよ。大丈夫? 最近忘れっぽいんじゃない?」
「歳かしらねえ」

 和気藹々と話す二人の会話に混ざる。

「仲良いですよねー、お二人」
「そうかしらねえ? そうなの?」

 小首を傾げて自分を見上げる母親に、優貴は少し気恥ずかしそうに言った。

「まあ、悪くはないんじゃない?」
「ふふ、それもそっか。仲悪かったらこんなお手伝い来てくれないもんね? ママは素敵な息子を持って幸せです。いつもありがとね」

 ママは優貴を愛しげに見つめながら腕を絡ませた。
 優貴は特に拒否するわけでもなく、満更でもなさそうな顔でされるがままになっている。
 自分だったらーーというか大抵の息子が、人前で母親にこんなことをされたら恥ずかしすぎて手を振り払いたくなるところだろうが、優貴はまったくその素振りがない。
 本当に仲が良いのだろう。

「お互い様だよ。お母さんも家のこといつもしてくれるし」
「それは母親ですから」

 優貴は実家住まいだった。
 年齢は一つ下と聞いているからもうそろそろ三十なわけだが、親と暮らしているらしい。
 しかしまあ、そういう選択肢もあるのだろう。
 ヒートの際に家族の世話が必要という事情もあるのかもしれないが、なんとなく、母親のためにそうしている気がした。
 なんせママは二言目には息子の話をするぐらい優貴を溺愛している。
 実家を出るのは相当大変だろう。
 他人事ながらそんなことを考えていると、優貴はキッチンを手伝いに奥に引っ込んだ。
 そこで頃合いを見計らって更科から頼まれていた情報収集をすることにした。

「あの、ママ、そういえば半年ぐらい前に引っ越していった榎本さんって覚えてます?」
「え? ああ、ええ、榎本ナナちゃんよね?」
「ナナさんっていうんですか?」
「そうよ。北海道に行った子よね? その子がどうかした?」
「ええと……その後どうしてるかなあって。連絡取れなくなっちゃったので」
「あらそうだったの? 元気にやってるみたいよ」

 その返答に内心首を傾げる。
 榎本が引っ越した後、急に連絡が取れなくなって知り合いだった客は皆心配していた。
 そしてその時、ママも一緒になって心配していた記憶があるのだ。
 それなのに今は連絡がついているような口振りだ。

「最近連絡きました?」
「ええ。半月ぐらい前かなあ? 随分楽しくやってるみたい」
「そうなんですね…。その、連絡先って教えてもらう事はできますかね?」

 すると、ママが少し訝しげな顔をする。

「連絡先?」
「ええ。前の番号は連絡つかなくなっちゃって。携帯変えたんですよね?」
「……何か用事でもあるの?」
「ええと、元気かなって。引っ越してすぐに連絡つかなくなっちゃって少し心配してたので」

 すると、ママは断定的に言った。

「元気よ。啓ちゃんが気にかけてたって伝えておくわね」
「あ、はい……」

 それで話は終わりという雰囲気だった。
 時籐は何か違和感を感じながらも、まあ詳しいことは他の常連客に聞けばいいか、と思いそれ以上深追いしなかった。
 ママはなぜ連絡先を教えてくれなかったのだろう、と思いながら待っていると、やがて厨房から出てきた優貴が生ハムのサラダとローストビーフ、ボトルワインを置いていく。
 まだ十八時前だが、既に日が落ちているので早い時間から飲む罪悪感はさほどない。
 時籐はワイングラス片手にちびちびと夕食を食べ始めた。
 その間にもぽつぽつと客が来店する。
 今日はクリスマスイブなのでいつもよりは客足が鈍いようだ。
 この店はアルファとベータ男性入店禁止なので、大抵のカップルは入れないのだ。
 だから時籐と同じように独り身のオメガやベータ女性が何人か静かに飲んでいるだけだった。
 こういう雰囲気が好きで通っている人も多いだろう。時籐もその一人だ。
 すっかり失念していたが、クリスマスイブならそんなに早く来る必要もなかったな、と思いながら飲んでいると、不意に気配を感じた。

「こんばんは~」
「あ、蓮さん」

 やってきたのは顔見知りのオメガ男性、蓮だった。
 皆に蓮さんと呼ばれているから苗字は知らない。
 都心のクラブで働いており、夕方、出勤前に来て食事をしていくことが多い。
 今日もそうなのだろう。
 薄化粧をした顔は目鼻立ちがはっきりしていて目を惹く。
 胸元の開いた白いシャツによく映える赤いネックガードには、ハート型の飾りがついていた。
 彼は、時籐とは全く違う世界に生きるオメガである。
 蓮は大きな目をパチパチさせながらこちらを覗き込むように見た。

「眼鏡取ってくれる?」

 毎度の如く眼鏡を外すよう要求され、従うと蓮は満足げに目を細めた。

「ん~、お兄さん今日も良い男だねぇ~。眼福眼福」
「ははは……」
「これを目に焼き付けて客の顔に上書きしよっと。あー、これで今日も頑張れるわ。ありがとう」
「そうっすか?」

 このように常に反応に困ることを言ってくるので、当初は蓮が少し苦手だった。
 なんせ第一声が、「うちの店で働かない? 君ならナンバーワンになれるよ」だったのである。
 しかもその店というのが従業員がオメガしかいない風俗店だったのだ。
 常識的に考えて初対面の相手にそんなことを言うのはありえない。
 それで最初は少し距離を取っていたが、その気がないことを伝えると以後は誘われることもなくなった。
 また、明るくあっけらかんとした性格も好ましかったので、店で会えば話す程度の仲になったのだった。

「そうっすそうっす~。もうね、目が洗われる。ピカーって洗浄?みたいな? 客なんてジジイばっかだからさぁ。もっと啓くんみたいなイケメン来てくれればいーのになー。あっ、さくらさんおっはー!」

 蓮は注文をとりに来たママに片手を上げて挨拶をした。

「おはよー。なに、今日はやけにご機嫌じゃない。いいことあった?」
「そりゃーもう朝からイケメン拝めたらテンションも上がるってもんよ」
「啓ちゃんまた眼鏡外されたの?」

 苦笑して聞いてくるママに頷く。

「まあ、いつものことなんで」
「あはは、あなた本当面食いよねえ」
「さくらさんに言われたくないよ。旦那めちゃくちゃイケメンのくせに」

 蓮が言う通り、ママの夫はなかなかの男前である。俳優のように整った顔立ちで体格もかなり良い。
 愛妻家で、ママの送迎や足りない食材・備品の買い出しなどでちょこちょこと店に来るので顔見知りだった。
 とはいえアルファなので、店のルール通り店内に入ることはない。

「まあそりゃあイケメンにこしたことはないわよね」
「やっぱり! 絶対面食いだと思ってたんだよー。今度皆に言お」
「別にいいわよー。多分皆知ってるし」
「いやいやいや、この前旦那の顔が良かったのはたまたま、中身に惹かれて付き合ったとか言ってたじゃん! それ嘘でしたって暴露しちゃおー」

 そうやって蓮がママをからかっていると、ママが何かに気付く。

「あら、噂をすればなんとやらね」
「旦那さん?」
「うん。今日ちょっと仕入れで足りなかったものがあって、買いに行ってくれたみたい。ちょっと失礼するわね~」

 ママはそう言って通りに面した大きな窓に向かって手を振る。
 振り向くと、窓の向こうには黒いコートに身を包んだ壮年のアルファ男性が買い物袋を手に佇んでいた。
 上背がかなりあり、おそらく百八十五センチ以上はある。更に肩幅もあり、体格も良い。
 紳士然とした彼は時籐と蓮に気付くと軽く会釈をし、店の裏口に向かって歩き出した。
 それと同時にママが踵を返し、店の奥に姿を消す。
 それと入れ替わるように出てきた優貴に、蓮が話しかけた。

「お、優貴くんおひさ~」
「お久しぶりです、蓮さん」
「あれ、覚えててくれたんだ? 嬉しいなぁ」
「そりゃあ覚えてますよ、あんなことされたらね」
「えっ? 僕何かしたっけ?」

 すると、優貴は少し呆れたように言った。

「先月のこと、覚えてないんですか? 酔っ払ってめっちゃ絡んできたじゃないすか」
「……覚えてなーい。ごめんね~? 変なことしちゃった?」
「されそうに、なりましたけど…」
「ははっ、ごめんね。僕酔うとめっちゃ人恋しくなっちゃうんだよねー」
「人恋しくとかいうレベルじゃねえ……」
「ん?」
「いや、何でも。それより注文何にします?」
「え、なんかつめたーい。前そんなじゃなかったじゃん」
「じゃあ決まった頃にまた伺いまーす」

 優貴はそれだけ言って二人のそばを離れてしまった。
 そして向こう側のカウンターについた客と話し始める。
 それを見て蓮は憮然とした様子で言った。

「何だよあれー」
「蓮さん何したんすか?」
「わかんないよー。でもチューとかしちゃったかも。僕酔うとキス魔になるから」
「そりゃ怒りますよ」
「えぇー? 僕どうすればいいのー? 優貴くん結構いいなって思ってたのに」
「えっ、マジすか?」

 オメガは通常オメガを好きになることはない。
 それは、性的指向に第二性がより強く影響するオメガにとって、オメガは同性に当たるからだ。
 同じようにアルファがアルファを好きになることも稀である。
 しかし、蓮はオメガを好きになるタイプのオメガだった。

「内緒だよ? そんな風に思われたくないし。でもちょっと気になっててさあ」
「そうならそうと早く言って下さいよ。人を当て馬みたいに使って…」
「えっ、まさか妬いてる?!」
「いや別にそういうわけじゃないですけど、何か嫌っす」
「も~、思わせぶりなこと言わないでよぉ。啓くんがオメガ無理って言ってたから諦めたんだよこっちは? こっちの気持ちも考えて!」
「それは……すいません。自分アルファしか好きになったことなくて。男女はどっちでも気にしないんですけど」
「まー普通そうだよなぁ。いいよ、わかってるから」

 蓮はその後メニューを見て、優貴を呼び寄せて注文した。
 やはりそっけない相手に少し落ち込む蓮を慰めてから、本題に入る。

「そういえば蓮さん、榎本さんって覚えてます? 今年の夏頃に引っ越した」
「ああ、覚えてるよ。今どうしてるんだろうね? いきなり連絡取れなくなっちゃって心配してたけど」
「やっぱそうですよね? あの時、皆連絡つかなかったですよね? ママも」

 蓮はお通しをつまみながら頷いた。

「そのはずだよ~」
「ただ、どうもママは今連絡取れてるみたいなんです」
「えっ、マジ? 何で教えてくれなかったんだよ~、めっちゃ心配してたのに。向こうで何かあったのかなって。あの子若かったし彼氏とうまくいってなかったみたいだったしさぁ」
「そうでしたよね?」
「うん。束縛キツくて番になりたいなりたい言われて困ってるって言ってたよね。そんな彼氏と一緒に引っ越して大丈夫かなって思ってたんだけど。今どんな感じって?」
「元気にやってるみたいです」
「ならよかった」
「下の名前ってナナさんでしたっけ?」
「うん。菜の花の菜の菜々ちゃんだった気がする」

 榎本菜々というのが本名らしい。

「こっちにいた頃って清掃会社で働いてたんでしたっけ?」
「うん、確かそう。掃除のプロって感じだったよね。そういや啓くんの会社の清掃も入ったことあるって言ってたよ」
「本社ですか?」
「多分。H区だよね?」
「そうです。なるほど……」
「向こうどんな感じなのかなぁ。僕北海道って行ったことないんだよね」
「そうなんですか?」
「うん。行きたいとは思いつつなかなかね」
「まあ億劫ですよね」
「それそれ。けーっきょく家がいいんだから。あっ、優貴くんありがとう。この前はマジでごめんね」

 そこで蓮が注文した品がくる。いつものようにパスタだった。
 皿をカウンターに置いた優貴は再三謝る蓮に少し溜飲を下げたようだった。

「本当反省して下さいよ。次やったら出禁ですから」
「わかった。もう絶対しない! だから許してくれる?」
「まあ……」
「フー、良かったぁ」

 そして話題は世間話へと移っていく。時籐は、榎本のことを考えながら二人のやり取りをしばらく眺めていたのだった。

 ◇

 翌日は出勤日だった。暦の上ではクリスマスだが、会社員にそんなことは関係ない。
 むしろ年末ということで忙しく、皆仕事に忙殺されてクリスマスムードはゼロだった。
 この間爆弾発言をしてしまったせいで以前にもまして腫れ物扱いで、時折聞こえてくる陰口に針のむしろのような思いを味わいながら、時籐はなんとか仕事を片付けていた。
 そして午後になってようやく仕事がひと段落したとき、ふと思いついて契約している清掃会社『遠藤クリーンサービス』の担当者に電話をかけてみた。
 次回の定期清掃日の確認という名目で、会社に所属していたらしい榎本の情報収集をしようと思ったのだ。
 オフィスには毎日の清掃の他、月一回の定期清掃が入る。これは、毎日の清掃でできないような箇所――例えばビルの外壁や外側の窓など――の大がかりな清掃作業である。
 この定期清掃の日がいつか、本当は把握していたが、忘れたことにして電話することにした。
 五コール目で出た担当者の相沢は、いつものように愛想よく応対した。

『お世話になっております~、担当の相沢です。何かございましたでしょうか?』
「お世話になっております。N製菓の時籐です。すみません、次回の定期清掃の日程を確認したかったのですが」
『あ、少々お待ちください~。……えーと、次回はですねー、年明けの一月七日、月曜日になります』
「すみません、ありがとうございます」
『いえいえー』

 時籐はここで声を低めて続けた。

「それからですね、少しお聞きしたいことがあったんですが……そちらに榎本菜々さんという方が以前勤務していたと思うのですが、その方と知り合いでして。それで、今年の七月頃に急に連絡が取れなくなってしまったので少し心配してまして。何かご存じないかなと思ったんですが」

 すると、相沢は少しの沈黙ののちに言った。

『申し訳ございません、個人情報に関わることはお教えできない決まりなんです』
「そうですか……わかりました」

 やはり駄目か、まあママが元気だと言っているのだからそこまで勘ぐる必要もないか、と諦めかけたそのとき、相沢は声を潜めて聞いた。

『……失礼ですが、榎本とはどういったお知り合いですか?』
「通っている店が同じだったんです。『Fortissimo』というバーなんですが」
『ああ、そうだったんですね。……ええとですね、これ本当は駄目なんですけど……実は私も気になってまして。本当に急に辞めちゃって、親しかった社員も音信不通になったって言ってずいぶん心配してたんです』
「そちらもですか」
『ええ。どこで何をしてるのやら』
「北海道に行くっていう話は聞きました?」
『えっ、そうなんですか? それは全然知らなかったですけど』
「そうなんですか」

 職場の人は引っ越し先すら知らなかったらしい。これは何かある。勘ぐり過ぎかもしれないがママが頑なに連絡先を教えてくれなかったことといい、ママ以外の誰一人その後榎本と連絡を取れていないことといい、変なことが多すぎる。

『あのー、もしよかったらなんですけど、榎本の友人と話してみてくれませんか? 滝口っていう社員なんですが、ずいぶん仲が良かったのに何も聞いてなかったみたいで。自分に何も言わずに消えるわけがない、絶対に何かあるって今でも行方を探しているみたいなんです。なので、もしよければ、その、連絡先お送りしますので』
「わかりました。あと連絡してみます。すみません、助かりました」
『いえいえ、こちらこそありがとうございます。滝口がずいぶん気にかけてるみたいだったので』
「わかりました」
『すみません、よろしくお願いします』
「はい、では失礼します」
『失礼いたします~』

 時籐は電話を切ってさりげなく周囲を見た。仕切りの向こうの同僚達がこちらを気にしている気配はない。
 入社六年目にして初めて社用電話を思いっきり私用で使ったことに若干動揺しつつ、デスクトップのメールボックスをチェックする。
 すると、まもなく相沢からメールが届いた。開いてみると滝口の連絡先が書いてある。
 時籐はそれをさっとメモし、メールを削除した。
 そしてそのメモをスーツの内ポケットに入れ、業務を再開したのだった。
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