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第一章 東洋の黒真珠
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事件が起きたのは、それから十日もしないうちのことだった。
計画も最終段階に入り、いざ出発というところでその大事件は起こった。
発端は、想いが通じ合ったシンとの関係をルカに知られたことだった。
その日、偶然マウリの屋敷を訪問したルカは、シンがロマーノの家からそちらに移動したことを知った。
そして、それはなぜかとマウリを問い詰めた。
仕方なく好きになった、と告げると、ルカは今すぐ別れろと言ってきた。
それに反発すると口論となり、ルカはついにシンを中傷するようなことを言った。それはシンの前職を引き合いに出した、絶対に許せない侮辱だった。
その言葉を吐かれた瞬間、マウリは理性と意識を失った。
そうして意識を引き継いだ最も凶暴な交代人格・ラザロがルカを殺そうとしたのである。
ファミリーの男としてルカにも当然武道の心得はあるし、体格はマウリよりいい。
だがマウリ、もといラザロは、幼い頃より人殺しの訓練をされた殺人鬼だった。
ある日、それまでいた施設に来たロマーノに引き取られてから訓練が開始され、十歳ですでに『仕事』をしていたからだ。
マウリはまだ二十代半ばだが、その短い半生で両手両足の指ではきかないほどの人を殺している。
だから、どうすれば人間がより迅速に死ぬかを誰よりも心得ていた。
そのマウリとドンの嫡男として大切にされてきたルカとでは踏んできた場数が違う。
ましてやその時に出てきたのは最も攻撃的な人格のラザロである。ルカに勝ち目があるはずもなかった。
ラザロは部屋の花瓶を割り、的確にルカの頸動脈を掻っ捌いたーー正確には掻っ捌こうとした。
わずかに手元が狂ったのはその瞬間に別室にいたシンが駆け込んできて叫んだからだ。
シンの悲鳴がルカを紙一重のところで救った。
だが、傷は深く、ルカはその後二週間の入院を余儀なくされた。
一方マウリは殺人未遂罪で逮捕され、警察署の留置場にぶち込まれた。
通常揉め事は内輪で処理するファミリーがマウリを警察に突き出したのは、それだけ事が重大だったからだ。
ドンの息子を義理の従兄弟が襲ったーーそれは、ファミリー内での手出しを禁じている組織では由々しき事態だった。
マウリには叛逆の意志があるとみなされ、ファミリーから見捨てられたのだ。それにはマウリがバルドーニの血を引いていなかったことも大いに関係しているだろう。
留置場で殺されてもいい。そういう判断だった。
だが、マウリは留置場ぐらいでくたばるようなタマではなかった。
そこで戦略的に身を守り通し、やがて保釈の日を迎えた。
てっきり裁判にかけられ刑務所にぶち込まれるだろうと思っていたマウリを迎えにきたのは、他でもない被害者のルカだった。
ルカは、あっけにとられて自分を見るマウリに檻の外から宣告した。
「ハタケヤマとは手を切れ。そうしたら今回一回だけは許す」
「……」
「あいつは九龍のスパイでお前から情報を取ろうとしているだけだ。それくらいわかるだろう? 惑わされるな、お前の家族は俺たちだ。帰ってこい、ファミリーに」
「でも、シンは……」
「でももクソもない。今ここで決めろ。ファミリーを取るか、あの男を取るか」
ルカの首元の傷はまだ抜糸されていない。
痛々しい切り傷が首の左に沿ってあった。それをこの手で付けたのだ。
マウリは沈黙ののちに聞いた。
「……俺を、許せるのか?」
「あれはお前じゃなかったからな。そうだろ?」
「まあ……」
「まぁ、手際の良さには感心したがな。ナイフ一本ない部屋であれだけ立ち回れるとは……お前の悪名も轟くわけだ。だが、これだけで縁を切ろうとは思わない。家族だろ?」
ルカはそう言って少し表情を和らげ、こちらを見た。その目に怒りの色はない。
マウリを案ずるように見る鳶色の目は、バルドーニ直系の証だった。
「でも、皆が許さねえだろ。帰ったら俺、殺されるよ」
「そんなことはさせない。俺が守ってやる」
その力強い言葉に既視感を覚える。
ルカは子供の頃もよくこうして励ましてくれた。訓練が辛くてどうしようもなかったときも、人を殺して食事が喉を通らなかった日も。
歳は十ほど離れていたが、ルカは兄のような存在だった。
家族のいなかったマウリが初めて手に入れた兄弟……。
「俺……マジでごめん。急に訳わかんなくなって……」
「それ以上はいい。戻ろう」
そう言って鉄格子の隙間から差し出された手を握る。この状況下においてはその選択肢しかなかった。
◇
ルカは、マウリに私的制裁を下した、という建前がほしいからしばらく家に滞在してくれと言った。
反対する理由もないマウリは警察署からそのままルカの屋敷へ行き、十日余りそこで過ごした。
そこでルカに何かをされることはなく、ただ部屋から出ないでくれと言われただけだった。
だが、まもなく屋敷を訪問したロマーノにはしこたま殴られた。
義父はマウリが起こした騒動に激怒しており、次やったら勘当だと言い、ルカには自ら頭を下げた。
ロマーノはドンの末弟ではあるがその座を奪い取ろうという野心はなく、ドンに忠誠を誓っている。
その息子に自分の息子が手を出したとなれば怒るのも当然だろう。
マウリは謝罪し、以後こういったことがないよう気を付ける、と言った。
ロマーノはそれで一旦留飲を下げたが、こんなとんでもないことが起こったのはマウリの病気のせいだ、と言い、これまで治療を担当していた医師をクビにし、新たな医師のもとで積極的な治療に取り組むよう命じた。
だが、多重人格障害の治療はしばしば困難を極める。治療のゴールは人格の統合であるが、そのプロセスで人格分裂の原因となった精神的トラウマと向き合わなければならないからだ。
前の担当医であるベネッリ医師はこれを試した際にマウリの精神的負担が大きすぎたことから以後人格の統合は諦め、副人格は温存し、各人格間の協調関係を築くことに尽力してきた。
また、精神的安定を最重要視した治療を施し、マウリの精神を安定させることで間接的に副人格の出現頻度を減らすことにも成功していた。
以前はしょっちゅう出てきては暴走していたラザロがほとんど出なくなったのはこの医師の治療のおかげである。
だが、今度の担当医であるカルレッティ医師のアプローチはそれとは真逆だった。
問題の根本を治療し、全人格を早期に統合することを目標としたのである。おそらくはロマーノの指示でそうなったのだろう。
だがこの治療はマウリにとって非常に辛いものだった。
過去に負った心の傷を曝け出すよう強要され、その苦痛で何種類もの薬を飲まなければならなくなったのである。
元々あった不安障害も悪化し、うつ病も併発したため、入院治療が必要になった。
その時点でルカが介入し、これ以上無理な治療をやめるようロマーノに進言した。
マウリの場合には幼少期のトラウマが深刻であるため、解離障害の根本治療は無理であろう、これ以上続ければマウリが壊れるだろう、と言ったのだ。
それで統合治療はやめになり、以前の担当医に戻った。
この時点でマウリが騒動を起こしてから約三週間が経過していた。
病気の治療と、一族会議で謹慎処分が下ったこともあって、その間シンの友人の救出計画は延期された。
正直とてもそれどころではなかったのである。
ルカとの約束でシンとは会うことすらできなかったが、いつも心のどこかにはシンがいた。
本音を言えばシンと一緒になりたい。だが無理なのだ。
ルカとの約束は破れないし、なにより急速な統合治療で精神的ダメージを負って未来に希望が持てなくなっていた。
シンを選んだとして、ファミリーを出た自分に何ができる?
暗殺業を生業にして各所から恨まれている自分が、ナポリの外でシンを守り切ることができるのか?
そして豊かな暮らしをさせてやれるのか?
とてもそうは思えない。
こんな欠陥品の自分がシンを幸せにできるとは思えなかった。
とりあえずシンを虐待しているハタケヤマは折を見て消す。これは決定事項だ。
ハタケヤマはシンの人生には必要ない。あいつから解放されればもっといい人生を送れるだろう。
だがだからといって自分が要るかと問われれば、それには疑問を抱かずにはいられなかった。
シンにはもっと「まともな」男がふさわしい。自分のような不良品などではなく。
そう結論付けたマウリは、シンを諦めることにしたのだった。
しばらくこっそりと手紙のやりとりだけをしていたシンにそう伝えると、一度会って話したいと言われたが、会えば絆されるだろうと思って拒否した。
そして、もうこの手紙で最後にすると告げ、シンとの関係を終わらせたのだった。
計画も最終段階に入り、いざ出発というところでその大事件は起こった。
発端は、想いが通じ合ったシンとの関係をルカに知られたことだった。
その日、偶然マウリの屋敷を訪問したルカは、シンがロマーノの家からそちらに移動したことを知った。
そして、それはなぜかとマウリを問い詰めた。
仕方なく好きになった、と告げると、ルカは今すぐ別れろと言ってきた。
それに反発すると口論となり、ルカはついにシンを中傷するようなことを言った。それはシンの前職を引き合いに出した、絶対に許せない侮辱だった。
その言葉を吐かれた瞬間、マウリは理性と意識を失った。
そうして意識を引き継いだ最も凶暴な交代人格・ラザロがルカを殺そうとしたのである。
ファミリーの男としてルカにも当然武道の心得はあるし、体格はマウリよりいい。
だがマウリ、もといラザロは、幼い頃より人殺しの訓練をされた殺人鬼だった。
ある日、それまでいた施設に来たロマーノに引き取られてから訓練が開始され、十歳ですでに『仕事』をしていたからだ。
マウリはまだ二十代半ばだが、その短い半生で両手両足の指ではきかないほどの人を殺している。
だから、どうすれば人間がより迅速に死ぬかを誰よりも心得ていた。
そのマウリとドンの嫡男として大切にされてきたルカとでは踏んできた場数が違う。
ましてやその時に出てきたのは最も攻撃的な人格のラザロである。ルカに勝ち目があるはずもなかった。
ラザロは部屋の花瓶を割り、的確にルカの頸動脈を掻っ捌いたーー正確には掻っ捌こうとした。
わずかに手元が狂ったのはその瞬間に別室にいたシンが駆け込んできて叫んだからだ。
シンの悲鳴がルカを紙一重のところで救った。
だが、傷は深く、ルカはその後二週間の入院を余儀なくされた。
一方マウリは殺人未遂罪で逮捕され、警察署の留置場にぶち込まれた。
通常揉め事は内輪で処理するファミリーがマウリを警察に突き出したのは、それだけ事が重大だったからだ。
ドンの息子を義理の従兄弟が襲ったーーそれは、ファミリー内での手出しを禁じている組織では由々しき事態だった。
マウリには叛逆の意志があるとみなされ、ファミリーから見捨てられたのだ。それにはマウリがバルドーニの血を引いていなかったことも大いに関係しているだろう。
留置場で殺されてもいい。そういう判断だった。
だが、マウリは留置場ぐらいでくたばるようなタマではなかった。
そこで戦略的に身を守り通し、やがて保釈の日を迎えた。
てっきり裁判にかけられ刑務所にぶち込まれるだろうと思っていたマウリを迎えにきたのは、他でもない被害者のルカだった。
ルカは、あっけにとられて自分を見るマウリに檻の外から宣告した。
「ハタケヤマとは手を切れ。そうしたら今回一回だけは許す」
「……」
「あいつは九龍のスパイでお前から情報を取ろうとしているだけだ。それくらいわかるだろう? 惑わされるな、お前の家族は俺たちだ。帰ってこい、ファミリーに」
「でも、シンは……」
「でももクソもない。今ここで決めろ。ファミリーを取るか、あの男を取るか」
ルカの首元の傷はまだ抜糸されていない。
痛々しい切り傷が首の左に沿ってあった。それをこの手で付けたのだ。
マウリは沈黙ののちに聞いた。
「……俺を、許せるのか?」
「あれはお前じゃなかったからな。そうだろ?」
「まあ……」
「まぁ、手際の良さには感心したがな。ナイフ一本ない部屋であれだけ立ち回れるとは……お前の悪名も轟くわけだ。だが、これだけで縁を切ろうとは思わない。家族だろ?」
ルカはそう言って少し表情を和らげ、こちらを見た。その目に怒りの色はない。
マウリを案ずるように見る鳶色の目は、バルドーニ直系の証だった。
「でも、皆が許さねえだろ。帰ったら俺、殺されるよ」
「そんなことはさせない。俺が守ってやる」
その力強い言葉に既視感を覚える。
ルカは子供の頃もよくこうして励ましてくれた。訓練が辛くてどうしようもなかったときも、人を殺して食事が喉を通らなかった日も。
歳は十ほど離れていたが、ルカは兄のような存在だった。
家族のいなかったマウリが初めて手に入れた兄弟……。
「俺……マジでごめん。急に訳わかんなくなって……」
「それ以上はいい。戻ろう」
そう言って鉄格子の隙間から差し出された手を握る。この状況下においてはその選択肢しかなかった。
◇
ルカは、マウリに私的制裁を下した、という建前がほしいからしばらく家に滞在してくれと言った。
反対する理由もないマウリは警察署からそのままルカの屋敷へ行き、十日余りそこで過ごした。
そこでルカに何かをされることはなく、ただ部屋から出ないでくれと言われただけだった。
だが、まもなく屋敷を訪問したロマーノにはしこたま殴られた。
義父はマウリが起こした騒動に激怒しており、次やったら勘当だと言い、ルカには自ら頭を下げた。
ロマーノはドンの末弟ではあるがその座を奪い取ろうという野心はなく、ドンに忠誠を誓っている。
その息子に自分の息子が手を出したとなれば怒るのも当然だろう。
マウリは謝罪し、以後こういったことがないよう気を付ける、と言った。
ロマーノはそれで一旦留飲を下げたが、こんなとんでもないことが起こったのはマウリの病気のせいだ、と言い、これまで治療を担当していた医師をクビにし、新たな医師のもとで積極的な治療に取り組むよう命じた。
だが、多重人格障害の治療はしばしば困難を極める。治療のゴールは人格の統合であるが、そのプロセスで人格分裂の原因となった精神的トラウマと向き合わなければならないからだ。
前の担当医であるベネッリ医師はこれを試した際にマウリの精神的負担が大きすぎたことから以後人格の統合は諦め、副人格は温存し、各人格間の協調関係を築くことに尽力してきた。
また、精神的安定を最重要視した治療を施し、マウリの精神を安定させることで間接的に副人格の出現頻度を減らすことにも成功していた。
以前はしょっちゅう出てきては暴走していたラザロがほとんど出なくなったのはこの医師の治療のおかげである。
だが、今度の担当医であるカルレッティ医師のアプローチはそれとは真逆だった。
問題の根本を治療し、全人格を早期に統合することを目標としたのである。おそらくはロマーノの指示でそうなったのだろう。
だがこの治療はマウリにとって非常に辛いものだった。
過去に負った心の傷を曝け出すよう強要され、その苦痛で何種類もの薬を飲まなければならなくなったのである。
元々あった不安障害も悪化し、うつ病も併発したため、入院治療が必要になった。
その時点でルカが介入し、これ以上無理な治療をやめるようロマーノに進言した。
マウリの場合には幼少期のトラウマが深刻であるため、解離障害の根本治療は無理であろう、これ以上続ければマウリが壊れるだろう、と言ったのだ。
それで統合治療はやめになり、以前の担当医に戻った。
この時点でマウリが騒動を起こしてから約三週間が経過していた。
病気の治療と、一族会議で謹慎処分が下ったこともあって、その間シンの友人の救出計画は延期された。
正直とてもそれどころではなかったのである。
ルカとの約束でシンとは会うことすらできなかったが、いつも心のどこかにはシンがいた。
本音を言えばシンと一緒になりたい。だが無理なのだ。
ルカとの約束は破れないし、なにより急速な統合治療で精神的ダメージを負って未来に希望が持てなくなっていた。
シンを選んだとして、ファミリーを出た自分に何ができる?
暗殺業を生業にして各所から恨まれている自分が、ナポリの外でシンを守り切ることができるのか?
そして豊かな暮らしをさせてやれるのか?
とてもそうは思えない。
こんな欠陥品の自分がシンを幸せにできるとは思えなかった。
とりあえずシンを虐待しているハタケヤマは折を見て消す。これは決定事項だ。
ハタケヤマはシンの人生には必要ない。あいつから解放されればもっといい人生を送れるだろう。
だがだからといって自分が要るかと問われれば、それには疑問を抱かずにはいられなかった。
シンにはもっと「まともな」男がふさわしい。自分のような不良品などではなく。
そう結論付けたマウリは、シンを諦めることにしたのだった。
しばらくこっそりと手紙のやりとりだけをしていたシンにそう伝えると、一度会って話したいと言われたが、会えば絆されるだろうと思って拒否した。
そして、もうこの手紙で最後にすると告げ、シンとの関係を終わらせたのだった。
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