羽ばたけ楽器の精鋭達

藤堂 礼也

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嬉しいアナウンス(後編)

羽ばたけ楽器の精鋭達

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どこもかしこも強豪校。姫路達の学校は強豪校と言うか、強豪校よりの中堅校だった。姫路は皆んなの気持ちを団結させるためにある指示をした。
「みんな。僕達3年はこれで終わりだ。どんな賞をとるかわからない。金賞かもやし銅賞かも。でも、気持ちは大切やと思うからみんなで…さ。ほら、えぇっとあのー。円陣して自分達を鼓舞しようよ。」
みんな大賛成だった。部長の姫路が一言いってから気合入れをするようだ。
「みんな今日までよう頑張った思う。これで3年はラストやけん全力を出そな!! せーの」

チューニングルーム、リハ室から本番までとても早く感じたのだろう。もう本番かー。と思った。
本番が始まった。人がやはり多い。審査員席はとても遠い。
あそこまで音をとばせるのだろうか。綺麗な音でとんでくれるのか。心配しながらも姫路達は死ぬ程吹きまくった。

本番が終わった。気が抜けた。でも緊張していた。
本番が終わったら打ち上げをする。姫路達の高校の伝統だ。
打ち上げまで結果を見てはいけない。
打ち上げには顧問もくる。そして、結果が出た。
顧問が読み上げる。


「私らの学校は………。






               です!!!!!」


«いぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!»


みんな激しく喜んでいた。ちょっとテンション高すぎるが、全力を尽くして銅賞はちょっと悲しい。
良かった。金賞で。

…さっきみんなが喜んでいるとき。姫路は知っている。
みんなの歓声のなかに宮下の笑い声と[おめでとう]と言っていたことを。

姫路は宮下と部員全員に対して言った。

「みんなおめでとう!!僕らの頑張りは報われたね。そして、宮下は確実に喜んではる。おめでとう。おめでとう。」

また大きな歓声や拍手喝采が巻き起こった。

みんなで頑張ったコンクール。
次はマーチングに向けての練習に励むのであった。
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