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第六話「最期の旅路」
~黒百合村の生存者~
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「海宝様!」
陸奏は何かを見つけた子どものような満面の笑みを浮かべて海宝を呼ぶ。
「陸奏はいつも元気ですね」
「海宝様! すごいですよ!」
「何かありましたか?」
「口で言うよりも見た方が良いですから早く早く!」
「はいはい、分かりました」
陸奏の声に笑顔で反応しつつ、海宝は少し遅れて陸奏の横に立った。
「見てください!」
「これは……」
「ね、凄いでしょう?」
草原が一面に広がる自然な空間に、色とりどりの百合の花が顔を覗かせていた。白色や黄色、橙色をしたものなど様々な百合の花たちが、鮮やかな緑の隙間から綺麗にその身を乗り出していた。夕焼けと相まったその景色は、二人を幻想的な別の世界に来てしまったような気持ちにさせた。
海宝は思わず感嘆の声を漏らし、陸奏は目を輝かせていた。
「とても美しいですね……」
「この景色をそのまま絵にしたいくらいです!」
「そうですね」
海宝は微笑み、陸奏は目をキラキラと輝かせる。
二人は少しの間、視界に映る絵画のような光景を目に焼き付けていた。
それでも、時間は前へ前へと進んで行く。
「――あんたら何しとんの?」
不意に聞こえた若い声に陸奏と海宝は振り返った。そこに立っていたのは衣服の汚れた青年。手と顔には土が付着し、よく見れば服は所々小さな穴が開いている。
怯えたような虚ろな目をした青年に、二人はどこか懐かしさを感じていた。
「貴方は?」
陸奏は警戒しながら海宝の前に立つようにして青年に問いかける。
「ここん住んでた涼黒ってんだけど、あんちゃんらは?」
青年の声は温かさと冷たさの入り混じったものだった。しかし、そんなことよりも海宝と陸奏は顔を見合わせて動きを止めた。直接お互いの顔をきちんと見ることは出来ないが、二人の考えは一致していた。
――黒百合村の人が生きていた。
二人の驚いた様子に涼黒は訝しそうに見つめながら再度問いかける。
「こんなとこ来て何しよんの?」
怪しいと思ったのか、涼黒は二人に尋ねながら一歩後ろへと退く。
「あの、その! 怪しい者じゃないんです!」
慌てた陸奏が必死に弁解しようと両手を上下に動かす。
「お坊さんの恰好しちゅう分かっとーよ」
涼黒は目を細めて陸奏の意見を軽く跳ね除けた。
「そ、そうですよね! えっと、このお方は海宝様で、私は陸奏と言います!」
「……んで、その海宝と陸奏は何しにきたん」
涼黒は冷たく言い放った。そこには剛昌と出会った時のような純粋な表情は窺えない。
海宝と陸奏は、涼黒の輝きの無い目を自分に重ねていた。小さい頃に家族を、村の人々を失ったあの時の底知れぬ絶望が心の奥から湧き上がる。死んでしまいたくなるような虚無感が胸の内から溢れ出そうになる。
「……」
陸奏が口を開けて何か言おうとしたが音は出ず、陸奏はそのままゆっくりと下を向いた。
海宝は静まり返った陸奏から視線を外して涼黒に近寄る。だが、額に札を貼った僧侶の姿に涼黒は身構えた。
「涼黒さん」
海宝はいつもと変わらない声音で問いかける。
「なに?」
「私達は今、飢饉で死んでいった人々の供養参りをしています」
供養参りという言葉に涼黒は眉をひくつかせた。
「……供養参りって、死んだ人んところ全部回ってるん?」
「ええ、あとは黒百合村ともう一つの村だけなんですよ」
「へぇ、お坊さんっててぇへんなんだなぁ」
「ふふっ、そんなことはありませんよ」
涼黒は海宝の優し気な雰囲気に徐々に打ち解け始めていた。
「ここん人達も……うちの村もやってくれるってことやんね……?」
上目遣いで不安げに聞く涼黒に海宝は微笑みながら答える。
「ええ、もちろんです」
「殺されたみんなも?」
「ええ」
「そっか……」
緊張の糸が切れたように涼黒は呟いた。
陸奏は涼黒に目線を合わせるように屈んで問いかける。
「それで、君はどうしてここに?」
「ちょっと前……ここで何があったか知っちょる……?」
「ええ、知ってます……」
陸奏は悲し気に涼黒を見つめる。内部の事情を知っているからこそ、涼黒の言葉は陸奏の心を殴りつけた。
「んでさ、そん時おれ出かけよったんよ……でも、おっちゃんには結局会えんくて……一日でけぇって来れんくて、次の日戻ってきたら村も花も全部燃えてしもうて……みんな死んでしもうて……それで……みんなにお花……あげようって……思って……」
涼黒は耐えきれず、話している途中から涙が止まらなかった。全てを失った青年が二ヶ月もの間、独りきりで生きるには残酷すぎる内容だった。
「辛かったでしょう……」
気付けば陸奏は涼黒を抱きしめて共に泣いていた。共感……というよりは、過去の自分を見ているような気がして、翠雲に助けられた時の出来事を思い出して……。
「うっ……うぅ……みんな……死んでもうて……うぐっ……」
「分かっていますよ……」
咽び泣く二人を、海宝はそっと見守っていた。
海宝は涼黒の背後、向こうの方に家が五つほど建てられていることに気が付き、翠雲と剛昌が交わした約束を守ってくれていることに安堵する。そして、その建物が自身の墓標のようなものにも感じたことは胸の内にしまった。
二人がひとしきり泣いた後、海宝はどうやって生き延びていたのかを涼黒に尋ねた。
剛昌と名乗る王城の人がくれた金で飢えに苦しむことはなかったと、涼黒は袖を濡らしながら答える。
黄昏時、既に太陽は地へと沈みかけていた。海宝は夕暮れと閑散とした家屋を見て、冥浄陸雲に出会った時の記憶が自然と蘇った。
過去の思い出を振り払い海宝は涼黒に尋ねる。
「涼黒さん、今日の宿はどうされるのですか?」
「どうせ独りじゃけん、てきとーに野宿かなんかしようかなって……」
「それじゃ、一緒にあの家で泊まりましょう」
「それはやめときぃ……」
涼黒の返事は良いものではなかった。
「なぜですか?」
「あれは兵士らが出入りしちょるから近寄ったら殺されるばい」
怯えて俯く涼黒の頭い海宝は優しく手を乗せる。
「ふふっ、多分大丈夫ですよ」
「危ないけえ止めた方がええよ?」
「兵士が来たら陸奏が追い払ってくれますから」
急に話を振られた陸奏は涙で頬を濡らしながら呆然と立ち尽くす。
「…………私ですか⁉」
陸奏が海宝をまじまじと見つめ、涼黒は怪訝な顔で陸奏を見つめていた。
「すぐ泣きよったし、強そうには見えんけんど……」
涼黒の率直な意見に陸奏の中で僅かな闘志が燃え上がる。
「私だって一対一ならある程度は戦えますからね!」
「一対一なら強いん?」
純粋な問いかけに陸奏は頭に手を当てて考えた。
「うーん……身を守る程度には、ですかね……」
海宝は楽し気にその様子を眺めている。
「そっかぁ、んならこの村を潰した奴にも勝てるん?」
「それは……」
「やっつけれるん?」
「……」
陸奏は何も言えなかった。犯人、当事者を知っているだけに陸奏の性格では嘘をつくことも出来ない。
困り果てた陸奏に海宝は助け舟を出した。
「涼黒さん、力とは誰かを守る為にあるのです。やっつけるためにあるのではありません」
「んなこと言ったって、おらん村は襲われて……」
涼黒の顔には再び暗雲が立ち込める。
海宝は涼黒の握り締めた拳をそっと両手で包み、静かに優しく諭すように呟く。
陸奏は何かを見つけた子どものような満面の笑みを浮かべて海宝を呼ぶ。
「陸奏はいつも元気ですね」
「海宝様! すごいですよ!」
「何かありましたか?」
「口で言うよりも見た方が良いですから早く早く!」
「はいはい、分かりました」
陸奏の声に笑顔で反応しつつ、海宝は少し遅れて陸奏の横に立った。
「見てください!」
「これは……」
「ね、凄いでしょう?」
草原が一面に広がる自然な空間に、色とりどりの百合の花が顔を覗かせていた。白色や黄色、橙色をしたものなど様々な百合の花たちが、鮮やかな緑の隙間から綺麗にその身を乗り出していた。夕焼けと相まったその景色は、二人を幻想的な別の世界に来てしまったような気持ちにさせた。
海宝は思わず感嘆の声を漏らし、陸奏は目を輝かせていた。
「とても美しいですね……」
「この景色をそのまま絵にしたいくらいです!」
「そうですね」
海宝は微笑み、陸奏は目をキラキラと輝かせる。
二人は少しの間、視界に映る絵画のような光景を目に焼き付けていた。
それでも、時間は前へ前へと進んで行く。
「――あんたら何しとんの?」
不意に聞こえた若い声に陸奏と海宝は振り返った。そこに立っていたのは衣服の汚れた青年。手と顔には土が付着し、よく見れば服は所々小さな穴が開いている。
怯えたような虚ろな目をした青年に、二人はどこか懐かしさを感じていた。
「貴方は?」
陸奏は警戒しながら海宝の前に立つようにして青年に問いかける。
「ここん住んでた涼黒ってんだけど、あんちゃんらは?」
青年の声は温かさと冷たさの入り混じったものだった。しかし、そんなことよりも海宝と陸奏は顔を見合わせて動きを止めた。直接お互いの顔をきちんと見ることは出来ないが、二人の考えは一致していた。
――黒百合村の人が生きていた。
二人の驚いた様子に涼黒は訝しそうに見つめながら再度問いかける。
「こんなとこ来て何しよんの?」
怪しいと思ったのか、涼黒は二人に尋ねながら一歩後ろへと退く。
「あの、その! 怪しい者じゃないんです!」
慌てた陸奏が必死に弁解しようと両手を上下に動かす。
「お坊さんの恰好しちゅう分かっとーよ」
涼黒は目を細めて陸奏の意見を軽く跳ね除けた。
「そ、そうですよね! えっと、このお方は海宝様で、私は陸奏と言います!」
「……んで、その海宝と陸奏は何しにきたん」
涼黒は冷たく言い放った。そこには剛昌と出会った時のような純粋な表情は窺えない。
海宝と陸奏は、涼黒の輝きの無い目を自分に重ねていた。小さい頃に家族を、村の人々を失ったあの時の底知れぬ絶望が心の奥から湧き上がる。死んでしまいたくなるような虚無感が胸の内から溢れ出そうになる。
「……」
陸奏が口を開けて何か言おうとしたが音は出ず、陸奏はそのままゆっくりと下を向いた。
海宝は静まり返った陸奏から視線を外して涼黒に近寄る。だが、額に札を貼った僧侶の姿に涼黒は身構えた。
「涼黒さん」
海宝はいつもと変わらない声音で問いかける。
「なに?」
「私達は今、飢饉で死んでいった人々の供養参りをしています」
供養参りという言葉に涼黒は眉をひくつかせた。
「……供養参りって、死んだ人んところ全部回ってるん?」
「ええ、あとは黒百合村ともう一つの村だけなんですよ」
「へぇ、お坊さんっててぇへんなんだなぁ」
「ふふっ、そんなことはありませんよ」
涼黒は海宝の優し気な雰囲気に徐々に打ち解け始めていた。
「ここん人達も……うちの村もやってくれるってことやんね……?」
上目遣いで不安げに聞く涼黒に海宝は微笑みながら答える。
「ええ、もちろんです」
「殺されたみんなも?」
「ええ」
「そっか……」
緊張の糸が切れたように涼黒は呟いた。
陸奏は涼黒に目線を合わせるように屈んで問いかける。
「それで、君はどうしてここに?」
「ちょっと前……ここで何があったか知っちょる……?」
「ええ、知ってます……」
陸奏は悲し気に涼黒を見つめる。内部の事情を知っているからこそ、涼黒の言葉は陸奏の心を殴りつけた。
「んでさ、そん時おれ出かけよったんよ……でも、おっちゃんには結局会えんくて……一日でけぇって来れんくて、次の日戻ってきたら村も花も全部燃えてしもうて……みんな死んでしもうて……それで……みんなにお花……あげようって……思って……」
涼黒は耐えきれず、話している途中から涙が止まらなかった。全てを失った青年が二ヶ月もの間、独りきりで生きるには残酷すぎる内容だった。
「辛かったでしょう……」
気付けば陸奏は涼黒を抱きしめて共に泣いていた。共感……というよりは、過去の自分を見ているような気がして、翠雲に助けられた時の出来事を思い出して……。
「うっ……うぅ……みんな……死んでもうて……うぐっ……」
「分かっていますよ……」
咽び泣く二人を、海宝はそっと見守っていた。
海宝は涼黒の背後、向こうの方に家が五つほど建てられていることに気が付き、翠雲と剛昌が交わした約束を守ってくれていることに安堵する。そして、その建物が自身の墓標のようなものにも感じたことは胸の内にしまった。
二人がひとしきり泣いた後、海宝はどうやって生き延びていたのかを涼黒に尋ねた。
剛昌と名乗る王城の人がくれた金で飢えに苦しむことはなかったと、涼黒は袖を濡らしながら答える。
黄昏時、既に太陽は地へと沈みかけていた。海宝は夕暮れと閑散とした家屋を見て、冥浄陸雲に出会った時の記憶が自然と蘇った。
過去の思い出を振り払い海宝は涼黒に尋ねる。
「涼黒さん、今日の宿はどうされるのですか?」
「どうせ独りじゃけん、てきとーに野宿かなんかしようかなって……」
「それじゃ、一緒にあの家で泊まりましょう」
「それはやめときぃ……」
涼黒の返事は良いものではなかった。
「なぜですか?」
「あれは兵士らが出入りしちょるから近寄ったら殺されるばい」
怯えて俯く涼黒の頭い海宝は優しく手を乗せる。
「ふふっ、多分大丈夫ですよ」
「危ないけえ止めた方がええよ?」
「兵士が来たら陸奏が追い払ってくれますから」
急に話を振られた陸奏は涙で頬を濡らしながら呆然と立ち尽くす。
「…………私ですか⁉」
陸奏が海宝をまじまじと見つめ、涼黒は怪訝な顔で陸奏を見つめていた。
「すぐ泣きよったし、強そうには見えんけんど……」
涼黒の率直な意見に陸奏の中で僅かな闘志が燃え上がる。
「私だって一対一ならある程度は戦えますからね!」
「一対一なら強いん?」
純粋な問いかけに陸奏は頭に手を当てて考えた。
「うーん……身を守る程度には、ですかね……」
海宝は楽し気にその様子を眺めている。
「そっかぁ、んならこの村を潰した奴にも勝てるん?」
「それは……」
「やっつけれるん?」
「……」
陸奏は何も言えなかった。犯人、当事者を知っているだけに陸奏の性格では嘘をつくことも出来ない。
困り果てた陸奏に海宝は助け舟を出した。
「涼黒さん、力とは誰かを守る為にあるのです。やっつけるためにあるのではありません」
「んなこと言ったって、おらん村は襲われて……」
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