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2章 くの一御一行~湯けむり道中記~

8 予想外の反撃

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 聖女のハンカチを元に匂いを追う豆太郎を先頭に、私たちは山道を練り歩く。
 この世界、森と山ばっかりな気がする。ただそもそも私が転移した場所が東の山脈地帯の近くらしい。それに温泉は活火山のふもとっていうイメージがあるので仕方ないのかもしれない。
 
 
「そういや非常事態で報酬決めてなかったけどいいのかな? 最悪タダ働きになるかも」


 あまり時間が無くゆっくりとそのあたりについて話をすることができなかった。
 もし後から「いや報酬なんて決めてませんから」とか言われたらどうしようもない。っていうかあのおっさんなら言いそう。
 だからそのことについて疑問を投げかける。


「別にいいんじゃね? あんま金持ってるように見えなかったし、教会関係にそこまで期待してねぇよ」

「お姉さんも縁繋ぎだと思ってるし、そこまで要求するつもりはないわぁ」


 どっちもお人好しだわ。嫌いじゃないけど。
 ハイディさんは槍が長過ぎて枝に引っ掛かるので、斜めにして穂先を器用に振って歩いていた。


「あれ? あの人らって教会関係なの?」

「宿で初めて会ったときに司祭って言ってたでしょ?」


 飛び出た枝を押し退けながら、後ろの自前の弓を担いだミーシャが声を掛けてくる。


「あぁそういえば司祭ペルローニ? とか言ってたっけ」

「教会っていうのは女神リィム様を信奉する『リィム教』のことね。その教えは万民を救済するもの。だからお金があったら炊き出しや孤児院を作るのに使うのでそんなに裕福な団体ではないわ」


 今度はオリビアさんだ。確か彼女も村の教会で魔術を習ったとかいう経歴だったはずで、この中で一番教会に詳しい。
 

「へぇ、けっこう本のお話の中だと、教会って不正を働いてるっていう印象が強いんだけど」

「一体どこのかしら?」


 さすがに本の話とはいえけなされたせいでオリビアさんの声のトーンが落ちた。
 すみません、ライトノベルです! 私が読んでた本ではお布施いっぱい横取りして私腹を肥やす人が多いんです!
 私が惚けるように首を傾げると彼女は咳払いを一つしてから説明を続ける。


「それはともかく、リィム教はどこにでもあるわ。人々に慎ましく生きることと、助け合うことを教え、怪我や病気をしたときに魔術や薬草で助ける。さすがに村一つ一つにあるほどじゃないけど、人々の信頼は厚くてその影響力は絶大ね」

「ふぅん、その司祭が連れているということは、もう聖女ってリィム教公認になったってことかな?」


 大和伝プレイヤーなら正直あまり目立って欲しくはない。
 そりゃその人の勝手だろうけど、その結果こっちにまで影響して注目されるのは困るし。


「どうかしらねぇ。公認ならもっと話題になってもおかしくないはずだし、ひょっとしたら公認にするために神都に連れて行く途中かもしれないわね」


 それならありえる……か? わざわざ快適そうな温泉街から離れたのは、情報の集まりそうな神都とやらに行ってそこで私みたいに他のプレイヤーの噂を集める目的があったと考えれば辻褄は合うかな?


「まぁ教会だって良い噂ばっかりじゃないけどな」

「何かあるの?」

「ほとんどゴシップに近いが、裏では暗殺もやってるなんてのもある」

「だからそれはやっかみよ。教会がそんなことするはずないじゃない。確かに教会騎士団ジルボワっていう武装集団を戦力として持ってるけど、それも希望者から募るもので、目的は盗賊や魔物から人々を守るためのものよ。昔は戦争を起こそうとした国に戦いを仕掛けたこともあるって聞くけどここ数十年はそんなことも無いし、それだって悲劇を起こさせないための抑止力なの」


 配慮が無いアレンの言い方にオリビアさんがすかさず否定した。
 自分がお世話になったところが暗殺組織だってほのめかされたら怒ってもやむをえない。
 だからこの反応は分かる。


「ま、まぁ教会のことはもういいわ。今は犯人のことよね」


 ただあまりこれ以上話を広げると、オリビアさんの温度が熱くなりそうだったので話題を変えた。
 そういえばさっきからハイディ姉さんがしゃべってないな。


「何?」

「いえ、ずっと黙ってるなっておかしいな思って」

「うーん、お姉さんは人質を取り戻しに行くのに雑談している方がおかしい気がするわねぇ」


 じっと見つめたらそんな答えが返ってきた。
 ごもっとも過ぎてぐうの音も出ない。アレンたちももう豆太郎センサーを信頼しきってるから緩んでるんだよねぇ。
 

「まぁもし人が近くにいたら豆太郎が察知してくれますから」

「へぇ? 以心伝心なのね?」


 興味深そうな視線を向けられドキっとしてしまった。
 しまった、要らないこと言ってしまったかな。普通は動物をそこまで信頼しないよね。
 これは誤魔化すしかないな。
 

「えぇ可愛くて便りになる相棒なんです」

「確かに小さくて可愛いわね。犬にも色々種類あるけれど、こんな子、見たことなかったわぁ」


 そりゃそうだ。たぶんこの世界にはいない犬種だもの。
 尻尾をふりふりする豆太郎に視線を移すと、歩きながら首をこっちに向ける。


『あーちゃん、もうすぐだよ~』


 そろそろらしい。
 やがてすぐに板張りの猟師小屋が見えた。
 ところが、その直前で豆太郎の足が止まる。


「どうしたの?」

『あーちゃん、これ』


 豆太郎が前足で指し示すのは私のすね辺りにピンと張った緑色のやや太い糸だった。
 ちょうど草に隠れてかなり分かりづらくなるように細工が施されている。
 あれ、これってまさか……。


「何やってんだ、あそこに人質がいるんだろう?」

「あ、バカ――」

「え?」


 無警戒のアレンがその糸を踏んでしまう。
 途端、何かが作動した音がした。
 すぐさま忍刀を抜き、集中して目を皿のように周囲を見渡す。

 予想通り、それに連動して木々の間から矢が放たれた。
 それも左右から同時にニ本だ。


「どいて!」

「ぐぇっ!」


 むんずとアレンの襟首を掴んで無理やり後ろに下がらせる。
 ニ本の矢の高さはちょうど糸が張ってあった膝下の高さと同じぐらい。
 アレンを移動させたことで危険が無くなったんだけど、矢が交差する瞬間を狙って刀を振り下ろす。
 絶妙のタイミングで上から斬られた矢は、小気味良い音を立ててニ本とも真っ二つに折れて散らばった。
 正直、気付くのが遅かったらニ方向から来るのが読めず、片方を止めるだけしかできなかったろう。
 

「やるわね。……これは罠かしら? 誘拐犯人が設置した?」


 ハイディさんが折れた矢を摘んで持ち上げ見分する。
 その矢には見覚えがあり思わず私は息を呑んだ。

 それは和弓に使われる独特の矢で、本体自体は矢竹と呼ばれる竹を用いられ、その矢尻には回転し殺傷力を高めるために三枚羽があしらわれている。
 ぞっとした。
 
 間違いでなければ、大和伝の職業の一つ【猟師】が使う矢だからだ。
 猟師はいわゆる弓矢を使用するアーチャー的な役割と、罠を仕掛けるレンジャー的な要素がある遠距離物理職で、的確にモンスターの弱点を射抜くことができる。
 
 ここにこの罠があるってことは、聖女をさらったのはひょっとして別の大和伝プレイヤーってこと? でも誘拐する理由が分からない。それこそ普通に話し合えばいいだけのはず。
 最悪、本当に最悪のパターンの話だけど、猟師のプレイヤーが悪者だった場合――プレイヤー同士の戦闘PvPになるかもしれない。
 まさかの出来事に頭が混乱してきて痛くなってきた。


「かなり低い位置に設置してるんで狩猟用か、もしくは足だけを狙ってこれ以上来るなという警告かも。どっちにしろ聖女を誘拐したやつがこの罠に掛かっていないってことは、設置したのはそいつだろうね」

 
 リアル猟師経験のあるミーシャが屈んで藪に隠された罠の痕跡を見ながら推測する。
 それは簡易のボウガンのようなものだった。紐を引っ張ると引き金が引かれる単純な仕組み。そっちは見たことが無い。 
  

「それはそうとしてアレン、あんた明日からの稽古はもっとキツくいくからね。その緩んだ性根を叩いて上げるわ」

「な、なんでだよ!?」

「あんたこの間から強くなったせいで浮かれてんのよ。今もノー警戒で罠を踏むとか舐めてんの? ねぇ、舐めてんでしょ? このまま行くとサボテンみたいになるわよ。そんで冒険者引退して、ルーキーたちに『昔は俺も冒険者だったが、膝に矢を受けてしまってな』とか言って説教するおじさんになるのよ」

「わ、分かったから落ち着け。意味が分からんから。これは俺が悪かったから」


 言ってから思ったけど、アレンたちにはさっきの豆太郎のやり取りは聞こえてないんだよね。
 まぁそれでも何かあるって感じで止まってんだから注意してもらわないと。
 

「ぶっちゃけ、私の最悪の想定が当たった場合、マジで死人が出るからね」


 猟師の『罠』は、忍者の『忍術』に相当する。これだけでやばさが分かるはずだ。
 どっちかっていうと状態異常寄りの支援に近いので直接的な派手さや攻撃力は忍術に劣るが、相手の行動を読んでの設置がハマればかなり恐ろしいことになる。
 一応、どういう経緯があったのか正してからになるけど、もしプレイヤーと相手することになるならこれは気合を入れないといけない。
 

「お、おう」


 私の神妙な雰囲気を感じてか、アレンも目を見張って唾を飲み込み頷いてくる。
 ふいに、山小屋の扉が油の差していなさそうな軋む音と共に開かれた。


「「「「「――!!」」」」」


 蜘蛛の子散らしたように一斉に木や茂みに隠れる私たち。
 私とハイディさんとオリビアさんはうまく木の裏に辿り着けたけど、ミーシャとアレンは寝転がって変なポーズで固まっていた。

 ギリギリ茂みで見えない位置だけどちょっと面白いなこれ。
 全員がだるまさんが転んだ状態で、心臓がばっくんばっくんと鳴るのと笑いを堪えるのにどっちも忙しい。今にも二人のまぬけな姿に噴き出してしまいそうだ。
 
 けれど私たちの行動は筒抜けだったらしく、


「出て来い、いるのは分かっている!」


 男性の苛立った声が届いた。
 私たちはストップモーションのままゆっくりと顔だけ向けあって視線で相談する。
 誰か何とかしろよ、と目だけで責任を擦り付け合う。


「出て来ないなら矢を撃つ。それでも構わないならその場にいろ」


 ここまで言われちゃしょうがない。
 私が矢面に出ようじゃないか。


「(私だけが出るわ。隠れておいて。豆太郎もお願いね)」


 あっちに聞こえないよう小さくささやく。それなりに距離があるからこれは聞こえはしないだろう。
 ただあっちがプレイヤーなら潜んでいるのは容易くバレる。そうだったらもうアドリブだ。


「出るわ、撃たないで!」


 軽く手を挙げながら幹から姿を現す。相手を視界に捉えるとさすがに驚いた。
 そこから見えた男は、なんとニ日前に野営中に出会ったおじいさんだったからだ。
 プレイヤーではない? だったらあの矢は? 色々と考えることが多過ぎて今は頭を振って邪魔な思考を追い出す。集中しろ私。

 
「お前は……」


 向こうも見覚えがあるのを思い出したようで、こっちを見てわずかに反応があった。
 弓を構え矢を携える手が一瞬落ちかけたが、すぐに戻りこちらにけん制するよう狙いを付け直す。
 背筋はピンとしていて今でも現役を彷彿とさせており、眼光は鋭く人を射ることに躊躇はない人物だと直感した。
 

「私は……怪しいけど、怪しいものじゃないわ」

「そんな怪しい言い分を信じろと?」


 ジョークを交えた最初の掴みは失敗したか。
 小さく唇を噛む。


「この間、伝えた通り旅の途中なだけです」

「わざわざ道を引き返してきてこんなところにいるのにか?」


 確かにそう言われたら怪しい。潔白を証明するのはなかなかに難問だわ。


「本当のことしか言ってないですよ。悪人ならまだしも、もし善良で無抵抗の人間を撃ったとしたらどうなるんでしょうね? この通り、目の前に出て来たんだから、せめて話ぐらい聞いてもらえませんか?」

「……続けろ」

「どうも。あれから無事に村にまで辿り着いたんですけどね、朝に聖女様がさらわれたって騒動があってそれで捜索に来ただけなんです。おじいさん知りません?」

「知らん」


 返ってくる言葉はなかなかにそっけない。
 でもね、私は豆太郎と昨日今日会った他人となら、豆太郎を信じるの。
 それに弓を使ってここまで過敏になって何かを隠そうとしているその態度を見逃すほど甘くもないのよ。


「嘘ですね。その小屋にいるんじゃないですか? いないっていうなら中を見せてもらえませんか?」

「いないものはいない。帰れ」


 矢を引く動作に力がこもりやじりはこっちを完全に狙っている。
 よっぽど中を見られたくないようだ。
 ここまでされたらこっちも低姿勢になる必要はない。


「悪いけど子供の使いじゃないのよ。その小屋に手掛かりがあるって判明しててね、力ずくでも中を見せてもらうわ」

「これが最後の警告だ。そのまま帰れ。命の保証ができなくなる」

「やなこった!」


 舌を出してやった。
 それが引き金となり、無言で矢が放たれる。
 
 それはやや軌道がズレていた。普通なら当てやすい胴体の真ん中、もしくは心臓を狙う。けれど風を切りやってくる拒絶の意思は私の腕へのコースを飛ぶ。あくまで命は取らないというところに最低限の優しさは感じられた。
 だけど私のこの体は常人の域を超えている。
 
 飛来する矢を浮遊する葉でも掴むかのように指でキャッチした。


「なっ!?」


 向かってくる矢を取るなんて達人技だ。それを年端もいかない女の子にされ、大きく口を開けさすがにショックが隠しきれていないらしい。
 手にした矢を確認したがこれはさっきの違い普通の矢だ。もしかしたらと思ったけど、それなら必要はない。爪楊枝を割るみたいにバキバキと折って粉砕してやった。
 

「少し眠ってもらうからね」


 前傾姿勢から地を蹴り即座に距離を詰める。

 当たり前だが、たとえ弓の名手であっても弓は一度射った後に次の矢を番えるまで時間が空く。それが致命的な隙だ。
 そして私なら本気を出せばその間に百メートル先にだって足が届く。もちろんやり過ぎてしまうので今のような対人戦はレベル四十に制限しているけど。
 百だとリンゴのような固い果物を、摘んだ指で潰すのに要する力は卵の殻を壊すのと同程度。だからたぶん対人戦で出せる力加減はおおよそレベル五十が限界で、それ以上になると取り返しのつかないことが起こる危険性がある。ランク3の一般冒険者が辿り着く最高峰がレベル二十程度だと考えると四十でも十分だろう。

 腹パンで気絶させようと拳を握ると、おじいさんが後ろの腰で背負っている矢筒に付いているポケットから何かを取り出して地面に投げつけた。
 一応、用心のためにたたらを踏みながら足を止める。


「煙玉!?」


 見たことがあった。それもそのはず、私もたまに使うかく乱用の大和伝の便利アイテムだ。形状も効果もまったく同じで、最近ではリズの村でのゴブリン退治に使ったのは記憶にも新しい。
 だがなぜそれを持っている? 疑問に思い戸惑う。

 すると、思考を遮り地面からもわもわと白い煙が噴出し始めた。


「くっそ、やられた」


 呆気に取られているとすぐに白煙が私を食らい腹の内に収める。自分の手や足の先すら見えない白闇。
 まさかプレイヤーでもないのに大和伝のアイテムを使用してくるとは。

 この中ではマップも阻害される。役立つのは自分の五感だけだ。特に聴覚、次いで嗅覚か。豆太郎を置いてきたのが仇となったかもしれない。
 胸のざわめきを覚えつつ、ぴたりと動くのを止め、平静に周囲の音を集中して探る。
 
 さてどうするか。大きく動くと音を拾われて射られるかもしれない。
 強引に煙から飛び出すのもアリだけど、確率は低くとも、おじいさんの正面に出たら最悪だ。おそらく向こうはすでに移動しているだろうし。
 忍術は必要以上に怪我させてしまいそうだし、そもそもハイディさんがいるから自重したい。
 頭を捻ってみてもすぐに上手い手が浮かばなかった。やれることは平静を保ち吐息すらも抑えながら周囲を警戒することぐらい。

 唐突に、横から音がする。
 矢を飛ばされたと思い、またさっきのように掴もうとした。視界が悪くても来る方向が分かっているなら私ならやれる。
 しかしながら、それは叶わなかった。
 煙を貫いて飛んできた矢から、あまりにも奇怪で大音量の音が発生していたからだ。


 ――これは鏑矢かぶらや!?


 またも大和伝産のアイテムだ。
 いきなり過ぎて言葉を発する暇もない。
 それは先端が穴の空いた筒になっている矢だ。殺傷用ではなく、現実では戦いの合図とか神事に使われるもの。
 そして大和伝では【猟師】が用いる状態異常を引き起こす矢だ。
 ただレベル差があるから私には効かない。
  
 『【ステート異常:混乱】レジスト抵抗成功』

 耳を塞ぎたくなるような甲高い音が鼓膜を揺さぶり、当たり前のようにウィンドウにシステムログが流れた。
 これであっちの居る方向は知れた。知れたけど……。
 

「くぁっ!」

 
 ログ上では状態異常への抵抗に成功しても、実際の音までは防いでくれない。
 鼓膜に残響する音が纏わりついて離れず、反射的に手で耳を抑え呻きが口からもれた。そして矢は私と少し離れた場所をすり抜けどこかへ飛んでいく。

 それはいい。だけどどうしてあのおじいさんは、こうまで【猟師】の、大和伝の道具を持っている? 
 話した感じや身のこなしからプレイヤーではないとほぼ確信している。なのになぜ?
 頭の中で疑問が渦巻く。

 考える間も無く、また聴覚に反応があった。
 何かがバチバチと鳴りながらこっちに近づいてくる音だ。
 すぐに煙に小さな玉のようなシルエットが浮かぶ。足元まで転がってきたそれは導火線に火が点いた丸くて黒い陶器で、全身の毛が総毛立った。

 三度、大和伝の道具が私を襲う。
 それは『焙烙玉ほうろくだま』――いわゆる、爆弾だ。

 しまった。そんなに大きな悲鳴じゃなかったはずだけど今ので位置がバレてしまったんだ! 
 刹那の思考。気付いたときにはもう遅い。

 それが反省に変わる前に――全てが吹き飛んだ。
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