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2章 くの一御一行~湯けむり道中記~
4 予想外のエンカウント?
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「はい到着ー!」
次の日、ようやく村に立ち寄れた。
ただ思っていたよりも野営地より本当に近くにあったようで、これなら急いで馬を走らせれば日暮れにギリギリ間に合ったんじゃないかっていう不満はちょっとある。
まぁもういいんだけどさ。
大体ニ~五日歩く範囲内に村なり町なりというものは作られているらしい。
あまり近すぎても意味がないし、遠すぎて辺鄙なところにあっても流通が回らなくなるからだとか。
私たちが使っている馬車はリズの村で借りた馬車よりは良いもので、だいぶストレスの元が軽減されてはいたけど、やっぱり魔物たちがそこら辺にいる外で眠るというのはそうそう疲れが取りきれるものじゃない。
だから宿屋で寝泊りできるのは本当に嬉しかった。
「どこの村もそんなに代わり映えはしないなぁ」
「そうねぇ。でも特産物の違いがあったりするわよ」
てくてくと馬なりに走る馬車の中でオリビアさんが相づちを打つように答える。
「オリビアさんたちがいた村はどんなのがあったんですか?」
「私たちのところは牧畜が盛んだったから、羊毛がウリだったかな。暴れないように足で挟んで押さえつけたりして皮を剥がすように毛をハサミで切っていくの。けっこう大変なのよ? 外側は泥汚れとかで汚いんだけど、内側は白くてツルツルしていて積み重なっていくとおかしなテンションになっていった覚えがあるわ」
「へぇやったことないなぁ」
「一匹を刈り取るのに一時間ぐらい掛かるから羊たちは涼しそうなのにこっちは汗と毛まみれになってるし、指も引きつるほど筋肉痛になるから進んでやりたいことじゃなかったけど、終わるとご褒美がもらえるし子供たちはみんなお手伝いしてたわね」
オリビアさんが語る瞳にはそういう過去の風景が映し出されているようだった。
私は普通に都市部だったし、一度小さい頃に旅行で馬上体験できるところに訪れたことがあるぐらいでそういう動物たちとの触れ合いはほとんどないからちょっと羨ましい気もしている。
確か旅館の夜のお料理に馬刺しが出てきて、昼間に乗った馬だと思い込んで泣いてしまい食べられなかった思い出がある。妹は何にも考えなくて私の馬刺しを勝手に食べていたけど、あれは子供ながらにはかなり鬼畜な体験だった。
「私はそういうの無かったから憧れますね」
「と言っても私はどうしてもモタついちゃうから小さな子羊しかやらせてもらえなかったけどね。毛刈りならミーちゃんが得意よね」
「ん? あぁ、そうだね」
話を振られたミーシャだったけど、どこか歯切れが悪かった。
「あ、ごめんなさい。そうだ、雑貨屋さんとか覗いてみない? 珍しい物が売っているかもだし」
ミーシャの反応で言い繕うようにあからさまに話題をオリビアさんが変えてくる。
何かありそうな感じはしたものの、あえてそこを追求する気にはなれずそのままお茶を濁しながら宿屋まで雑談していた。
ちなみにアレンは御者役なのでずっと馬を操っている。一番大変なポジションなのでお疲れ様だ。
「ん? あれなんだ? おい、なんか変だぞ?」
おしゃべりを続ける私たちに前方から緊張感のあるアレンの大きな声が届く。
前部ののれんのようになっている幌を退けて顔を出すと、宿屋らしき前にはそこそこの人だかりができていた。
「なにあれ?」
「さぁ分からん。とりあえず馬車を馬房に止めて様子を見る。あんまり良い気はしねぇけどなぁ。なんだかお前がいるとトラブルにばっか巻き込まれてる気がしてくるわ」
「豪運よね」
「これっぽっちも羨ましくないけどな」
集団を避けるように馬車を止め、しばらく振りの地面に降り立つ。
足元が揺れないって素敵だわ。
そんな乾燥を抱きながら輪の外側に要るおじさんに何があったのか訊いてみた。
「すみません、何かあったんですか?」
「おう、旅人さんか? 実は昨日から聖女様がご宿泊なさっているんだ」
「え? 聖女? カッシーラにいるんじゃないの?」
後ろにいるアレンに振り向くと手を挙げ「俺に訊くなよ」って感じのジェスチャーをしてくる。
マジか。もう温泉街まで行く必要が無くなったじゃん。
温泉楽しみにしてたのに、嬉しいやら悲しいやら。
「そうだ。カッシーラにまで行かないと会えない聖女様が来て下さったんだよ。なんでもあそこだと万民を救えないとかでさ。優しい方だぜ」
「へぇ」
名前のイメージと違って意外とアグレッシブな聖女様らしい。
手間が省けたからいいんだけどさ。
ま、問題は大和伝のプレイヤーかどうかだよね。
「その聖女様ってどんな人でした?」
「俺はずっと畑仕事してたから見てねぇんだ。昨日は村の怪我人や病人がいるところををぐるっと訪問されて、骨折してたやつとか腰痛のじいさんとか治していったみたいでよ、それで噂になったからご尊顔ってやつを拝みに来たんだが、今日はほとんど部屋から出られないらしい。こうしてみんな待ってるんだけどな。二十代のべっぴんさんらしいが」
「そうですか」
黒目黒髪とかだったらほぼ間違いないんだけどなぁ。
もちろん髪の色は黒以外でもキャラ作成時やアイテムなどで簡単に途中で変えられる。だから見た目だけで確定できないんだけど、世界観的に黒髪率も多かったし、この世界では黒髪は珍しいっぽいので黒髪なら大体は当たりになると思う。
そういえば金髪の外人が日本の忍者や侍に憧れてきました的な設定のロールプレイしている人とかいたなぁ。
今から同じ宿に泊まれば聖女さんに会える機会はあるかな?
「んでどうなんだ? お前の探してるやつか?」
「これだけじゃあなんとも言えないねぇ。オリビアさん、回復魔術ってどこまでできるんです?」
「そうねぇ、人によるんだけど、骨折を治すというのは私じゃできない……というよりまだしたくないわね」
「難しいんですか?」
「切り傷とか打撲みたいな身体の表面の傷なら治しやすいんだけど、身体の中や病気になると効きにくいし、変に治療してしまうと後から逆に悪化させることもあるから。だから少なくても二十代でそれができるってことは相当実力はあると思うわね」
「一応補足しておくとオリビアは優秀な方なんだぞ」
アレンの追加情報も加味するとやや確率が高まった感じかなぁ。
「とりあえずチェックインしちゃいましょ。それからでいいでしょ」
待たされていることにちょっぴりイライラしているミーシャの言葉に私たちは頷き、人をかき分け中に入った。
受付は二十代半ばぐらいのお姉さんだ。横に赤ん坊が一緒であやしている。きっと親子かな。
「いらっしゃいませ」
「すみません、食事込みで一日泊まりたいんですけど。ニ部屋ありますか?」
「あぁ~ごめんなさい! 今は一部屋しか空いてないんです。あとベッドも予備のがあるけど一つしか余って無い状態で」
「えぇ……」
なかなか困った状態だ。
アレン入れて四人で一部屋はさすがにどうかなぁ。ベッドも人数分に足りてないし。
ここまで野外とは言え、一緒にキャンプしてきたからだいぶ忌避感は薄まってはいるんだけど、建物となるとちょっと男の子と一緒の部屋で寝るのは気になってしまう。
「じゃあ俺は馬車で寝るよ」
戸惑っているとアレンから意外な申し入れが。
「いいの?」
「どっちみちベッドが足りないんじゃ馬車も宿も地べたで寝るのは一緒だろ? それに馬車番は必要だろうし。馬房で寝るのは良いですよね?」
「えぇ、それはこちらの不手際もありますから構いません」
町とかだと警備込みの馬車を預けるところがあるみたいだけど、村ぐらいの規模だとそういうものがない。
手癖の悪い人がいると、忍び込んで中の物を盗まれることもたまにあるらしい。そんなことが噂になれば旅人が寄らず死活問題に発展するのでめったにはないっぽいけど。
「まぁそう言ってくれるならいいけど。ベッドも女の子三人ならニつでも何とかなるだろうし」
「本当にすみません。普段はこんなことあんまりないんですけど聖女様が泊まっておられることで出発を延期されたお客様もいらして」
「あぁそういうこと。仕方ないですね」
「すみません、では食事込みで銀貨八枚です。男性の方は食事だけされる場合は銅貨五枚をお支払い下さい」
申し訳なさそうにするお姉さんにお金を払うと部屋の鍵をくれる。
どこも一緒のシステムだ。
「じゃあ俺は一旦馬車に戻ってるから。そっち落ち着いたら呼びにきてくれ」
「うん、ごめんね」
「気にすんな」
アレンと別れ三人と一匹で階段からニ階へ昇る。
豆太郎のことは足元にいたのでたぶんお姉さん気付いてないだろうし、このまま内緒にしておこうっと。
次の日、ようやく村に立ち寄れた。
ただ思っていたよりも野営地より本当に近くにあったようで、これなら急いで馬を走らせれば日暮れにギリギリ間に合ったんじゃないかっていう不満はちょっとある。
まぁもういいんだけどさ。
大体ニ~五日歩く範囲内に村なり町なりというものは作られているらしい。
あまり近すぎても意味がないし、遠すぎて辺鄙なところにあっても流通が回らなくなるからだとか。
私たちが使っている馬車はリズの村で借りた馬車よりは良いもので、だいぶストレスの元が軽減されてはいたけど、やっぱり魔物たちがそこら辺にいる外で眠るというのはそうそう疲れが取りきれるものじゃない。
だから宿屋で寝泊りできるのは本当に嬉しかった。
「どこの村もそんなに代わり映えはしないなぁ」
「そうねぇ。でも特産物の違いがあったりするわよ」
てくてくと馬なりに走る馬車の中でオリビアさんが相づちを打つように答える。
「オリビアさんたちがいた村はどんなのがあったんですか?」
「私たちのところは牧畜が盛んだったから、羊毛がウリだったかな。暴れないように足で挟んで押さえつけたりして皮を剥がすように毛をハサミで切っていくの。けっこう大変なのよ? 外側は泥汚れとかで汚いんだけど、内側は白くてツルツルしていて積み重なっていくとおかしなテンションになっていった覚えがあるわ」
「へぇやったことないなぁ」
「一匹を刈り取るのに一時間ぐらい掛かるから羊たちは涼しそうなのにこっちは汗と毛まみれになってるし、指も引きつるほど筋肉痛になるから進んでやりたいことじゃなかったけど、終わるとご褒美がもらえるし子供たちはみんなお手伝いしてたわね」
オリビアさんが語る瞳にはそういう過去の風景が映し出されているようだった。
私は普通に都市部だったし、一度小さい頃に旅行で馬上体験できるところに訪れたことがあるぐらいでそういう動物たちとの触れ合いはほとんどないからちょっと羨ましい気もしている。
確か旅館の夜のお料理に馬刺しが出てきて、昼間に乗った馬だと思い込んで泣いてしまい食べられなかった思い出がある。妹は何にも考えなくて私の馬刺しを勝手に食べていたけど、あれは子供ながらにはかなり鬼畜な体験だった。
「私はそういうの無かったから憧れますね」
「と言っても私はどうしてもモタついちゃうから小さな子羊しかやらせてもらえなかったけどね。毛刈りならミーちゃんが得意よね」
「ん? あぁ、そうだね」
話を振られたミーシャだったけど、どこか歯切れが悪かった。
「あ、ごめんなさい。そうだ、雑貨屋さんとか覗いてみない? 珍しい物が売っているかもだし」
ミーシャの反応で言い繕うようにあからさまに話題をオリビアさんが変えてくる。
何かありそうな感じはしたものの、あえてそこを追求する気にはなれずそのままお茶を濁しながら宿屋まで雑談していた。
ちなみにアレンは御者役なのでずっと馬を操っている。一番大変なポジションなのでお疲れ様だ。
「ん? あれなんだ? おい、なんか変だぞ?」
おしゃべりを続ける私たちに前方から緊張感のあるアレンの大きな声が届く。
前部ののれんのようになっている幌を退けて顔を出すと、宿屋らしき前にはそこそこの人だかりができていた。
「なにあれ?」
「さぁ分からん。とりあえず馬車を馬房に止めて様子を見る。あんまり良い気はしねぇけどなぁ。なんだかお前がいるとトラブルにばっか巻き込まれてる気がしてくるわ」
「豪運よね」
「これっぽっちも羨ましくないけどな」
集団を避けるように馬車を止め、しばらく振りの地面に降り立つ。
足元が揺れないって素敵だわ。
そんな乾燥を抱きながら輪の外側に要るおじさんに何があったのか訊いてみた。
「すみません、何かあったんですか?」
「おう、旅人さんか? 実は昨日から聖女様がご宿泊なさっているんだ」
「え? 聖女? カッシーラにいるんじゃないの?」
後ろにいるアレンに振り向くと手を挙げ「俺に訊くなよ」って感じのジェスチャーをしてくる。
マジか。もう温泉街まで行く必要が無くなったじゃん。
温泉楽しみにしてたのに、嬉しいやら悲しいやら。
「そうだ。カッシーラにまで行かないと会えない聖女様が来て下さったんだよ。なんでもあそこだと万民を救えないとかでさ。優しい方だぜ」
「へぇ」
名前のイメージと違って意外とアグレッシブな聖女様らしい。
手間が省けたからいいんだけどさ。
ま、問題は大和伝のプレイヤーかどうかだよね。
「その聖女様ってどんな人でした?」
「俺はずっと畑仕事してたから見てねぇんだ。昨日は村の怪我人や病人がいるところををぐるっと訪問されて、骨折してたやつとか腰痛のじいさんとか治していったみたいでよ、それで噂になったからご尊顔ってやつを拝みに来たんだが、今日はほとんど部屋から出られないらしい。こうしてみんな待ってるんだけどな。二十代のべっぴんさんらしいが」
「そうですか」
黒目黒髪とかだったらほぼ間違いないんだけどなぁ。
もちろん髪の色は黒以外でもキャラ作成時やアイテムなどで簡単に途中で変えられる。だから見た目だけで確定できないんだけど、世界観的に黒髪率も多かったし、この世界では黒髪は珍しいっぽいので黒髪なら大体は当たりになると思う。
そういえば金髪の外人が日本の忍者や侍に憧れてきました的な設定のロールプレイしている人とかいたなぁ。
今から同じ宿に泊まれば聖女さんに会える機会はあるかな?
「んでどうなんだ? お前の探してるやつか?」
「これだけじゃあなんとも言えないねぇ。オリビアさん、回復魔術ってどこまでできるんです?」
「そうねぇ、人によるんだけど、骨折を治すというのは私じゃできない……というよりまだしたくないわね」
「難しいんですか?」
「切り傷とか打撲みたいな身体の表面の傷なら治しやすいんだけど、身体の中や病気になると効きにくいし、変に治療してしまうと後から逆に悪化させることもあるから。だから少なくても二十代でそれができるってことは相当実力はあると思うわね」
「一応補足しておくとオリビアは優秀な方なんだぞ」
アレンの追加情報も加味するとやや確率が高まった感じかなぁ。
「とりあえずチェックインしちゃいましょ。それからでいいでしょ」
待たされていることにちょっぴりイライラしているミーシャの言葉に私たちは頷き、人をかき分け中に入った。
受付は二十代半ばぐらいのお姉さんだ。横に赤ん坊が一緒であやしている。きっと親子かな。
「いらっしゃいませ」
「すみません、食事込みで一日泊まりたいんですけど。ニ部屋ありますか?」
「あぁ~ごめんなさい! 今は一部屋しか空いてないんです。あとベッドも予備のがあるけど一つしか余って無い状態で」
「えぇ……」
なかなか困った状態だ。
アレン入れて四人で一部屋はさすがにどうかなぁ。ベッドも人数分に足りてないし。
ここまで野外とは言え、一緒にキャンプしてきたからだいぶ忌避感は薄まってはいるんだけど、建物となるとちょっと男の子と一緒の部屋で寝るのは気になってしまう。
「じゃあ俺は馬車で寝るよ」
戸惑っているとアレンから意外な申し入れが。
「いいの?」
「どっちみちベッドが足りないんじゃ馬車も宿も地べたで寝るのは一緒だろ? それに馬車番は必要だろうし。馬房で寝るのは良いですよね?」
「えぇ、それはこちらの不手際もありますから構いません」
町とかだと警備込みの馬車を預けるところがあるみたいだけど、村ぐらいの規模だとそういうものがない。
手癖の悪い人がいると、忍び込んで中の物を盗まれることもたまにあるらしい。そんなことが噂になれば旅人が寄らず死活問題に発展するのでめったにはないっぽいけど。
「まぁそう言ってくれるならいいけど。ベッドも女の子三人ならニつでも何とかなるだろうし」
「本当にすみません。普段はこんなことあんまりないんですけど聖女様が泊まっておられることで出発を延期されたお客様もいらして」
「あぁそういうこと。仕方ないですね」
「すみません、では食事込みで銀貨八枚です。男性の方は食事だけされる場合は銅貨五枚をお支払い下さい」
申し訳なさそうにするお姉さんにお金を払うと部屋の鍵をくれる。
どこも一緒のシステムだ。
「じゃあ俺は一旦馬車に戻ってるから。そっち落ち着いたら呼びにきてくれ」
「うん、ごめんね」
「気にすんな」
アレンと別れ三人と一匹で階段からニ階へ昇る。
豆太郎のことは足元にいたのでたぶんお姉さん気付いてないだろうし、このまま内緒にしておこうっと。
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