貴公子、淫獄に堕つ

桃山夜舟

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宵祭

狂宴※

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「そなたらも注いでやれ」

 真霧まきりの中から己を引き抜いた浪月ろうげつが、一歩下がっていた信徒達に命じた。
 信徒達が頷き、真霧をぐるりと取り囲む。

「あ……」

 真霧は男達を見上げ、身を竦めた。
 だが、深く極めたばかりで体に力が入らない。
 一番手前にいた男が真霧の膝を割り、すぐに押し入ってきた。

「や……っ、あぁあ……っ」

 ずぶりと一息に奥まで貫かれ、白い喉をそらせてのけぞった。
 浪月にとろけさせられた媚肉は敏感になっていて、どこを擦られても怖いくらいに感じてしまう。

「おお……、さすがは神子様……、なんて締め付けじゃ、天にものぼる心地ぞ」

 男は感嘆の声を上げると、猛然と腰を打ちつけ始めた。

「あっ、はぁあ……っ」

 激しく揺さぶられ、奥を突かれると、気持ちがよすぎて意識が飛びそうになる。

「……もうたまらぬっ」
「あ、んんぅ──っ」

 切羽詰まったように腰を掴み寄せられた。
 上から押さえつけるように激しく突き込まれ、程なく内奥に熱いものがぶちまけられた。
 真霧の体は早くも中に出される快感を覚えてしまっていて、腹の奥を痙攣させながらまた甘く達する。


 次の男には体を返され、尻を突き出すように上げさせられた。
 双丘を揉まれ、左右に開かれると、ひくつく窄まりからとろりと白濁が溢れ出す。
 それに興奮したのか、男は性急に取り出した屹立で真霧を貫いた。

「あ……っ、くうぅんっ」

 先程までとは角度が変わったせいで、更に奥深くを抉られて、重い快感が生まれる。
 腰骨を鷲掴まれ、肉のぶつかる破裂音を立てながら腰を打ちつけられ、がくがくと膝が震える。

「はあ、もう待ちきれぬ、どうかその愛らしい口も使わせてくだされ」

 別の信徒が息を荒らげながら、真霧の口に隆起した物を押し付けてきた。

「んぅ……っ」

 男の物を咥えたことなどあるはずもなかった。
 だが、煮え立った頭では嫌悪感も覚えず、むしろ口を犯されることに被虐的な悦びを感じ、ぞくぞくと震えた。
 猛々しい肉塊は真霧の小さな口内には収まりきらない。
 それでも懸命に舌を絡め、苦みのある先走りを舐め取りながら先端を吸うと、男が喜悦の声を上げる。
 
「さすが神子様は、上の口も極上じゃ」
「ふぅ……んく……んっ」

 上下の口を犯され、揺すられ、苦しいはずなのにたまらなく感じてしまう。
 やがて、男達は相次いで真霧の中で達した。
 喉奥に注がれた粘着く精を呑み下すと、腹の奥が熱くなる。


 休む間もなく、今度は横たわる男の上に跨らされた。

「は……、ああ……っ」

 ずぶずぶと下から貫かれ、頭の先まで突き抜けるような愉悦に、大きく背をしならせた。
 自重で根元まで咥え込まされたところで、腰を掴まれてぐりぐりと奥を抉られ、強すぎる快感に目の裏がちかちかと閃く。
 右側にいた男が、袴から取り出した屹立を真霧の唇に押し付ける。それに舌を這わせていると、左側の男にも咥えるように言われた。
 下から突き上げられながら、二本の剛直を交互に舐めしゃぶる。
 三人もの男に奉仕を強いられているのに、真霧の体は悦び、肉壁を蠢かせては中の剛直にしゃぶりつく。

「ん、んっ、んぅぅっ」

 突き上げが激しさを増し、体内に熱い飛沫がたたきつけられた。
 口淫をさせていた男たちは、一人は真霧の喉に吐き出し、一人は真霧の顔にぶちまけた。
 断続的に吐き出される熱い白濁を浴び、汚されることに感じ入って、また極めてしまう。


 汚れた顔を拭う暇も与えられず、横倒しに引き倒され、片足を大きく上げた状態で、そそり立った屹立を挿入された。

「あぁん……っ、い、いいっ!」

 不思議なことに、男の精を受け入れるほど体は昂り、感じやすくなるようだった。
 もはや理性は霞み、嬌声を上げることにためらいもない。

(そう、おかしくなってる……)

 あの男が────浪月が、それでいいと言ったから。
 伏せていた睫毛を持ち上げると、じっとこちらを見つめる宮司と目が合った。

(見られている……)

 男達に嬲られ、淫らに悦ぶ様を。

「あ……────」

 ぞくぞくとした快感が背筋を走り抜けた。
 下腹がきゅんと引き絞られる。


 横から伸びてきた手に、とろとろと蜜をこぼし続けていた花芯を握られた。

「ひっ、あ、だめえ……っ」

 蜜を塗り込めるようにしごかれると、中の物をきゅうきゅうと締め付けてしまい、快感がいや増す。
 男達が全身を弄り始めた。
 赤く尖り切った胸の先を指で転がされ、下腹の紋様の上を撫で回され、あちこちから生まれる愉悦に頭の芯が焼き切れそうになる。
 身体中を嬲られながら、感じる内壁を擦り上げられ、耐え難いほどの愉悦が身の内を駆け抜ける。

「あぁあ……っ、もう……──っ!」

 絶頂に収縮する腹の奥に熱い精が注ぎ込まれた。

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