お気に召しませ···(仮)

綾辻

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ふたりのデートは、ノーパンで?

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「由依の事も好きだけど···」

 情けない顔で私を見る晃樹。

「あなた、また、そーやって!違う女と!」

「ゲームも好きなんだよ。特に、ファイナルファンタジーは!」

「私とゲームどっちが大事なの?!」

 怒った口調で晃樹に詰め寄る私と、二人の三文芝居を笑いながら見る良樹とママ。

「よくやるわねぇ。由依も···。さ、出掛けてらっしゃいな」

 ママに見送られ、晃樹は右へ、私と良樹は左へ別れて歩き始めた。

「···に、してもほんとよくやるな、お前」

 良樹は、私の頭を軽く叩きながら笑う。

「でも、似てたでしょ?」

「うんうん。よく似てる」

 今日は、鮎川さんの誕生日プレゼントを買いにママにお小遣いを貰って、良樹と一緒にきた。

「で、俺のお願いは?」

「うん。ちょっと寒いけど···」

 少しひと目につかないとこで、私のスカートの中に手を入れた瞬間、喜んだ良樹。

『たまには、ノーパンデートしたい』

 そう言われたから。

「上は?ノーブラ?」

「うん···。触る?」

「もぉ?あとにしとく」

 春と言っても、まだ寒いから、ちゃんとコート来てるけど、風がスースー入ってきて、ちょっと寒い。

「良樹、また背が高くなった?」

「成長期だからね。晃樹も、体格よくなったし」

 時々、間違えちゃう。間違えちゃうと対抗意識の強い二人から、ちょっと強く虐められる私。


 ショッピングモールの中は、外の寒さを忘れさせてくれる位に暖かかった。

「ん?良樹?雑貨屋さん、アッチだよ」

 と指差すと、良樹は笑って、

「か、く、に、ん、したいから」

 耳元で小さく言った。

❨ちゃんと守ってるのにな···❩

 良樹と一緒に、障害者用のトイレにコッソリ入った。

「確認、だけだよね?」

「うん。ほら、早くコートのボタン外して外して···」

「うん」

 良樹に急かされるように、コートを脱いでベビー用のおむつ交換シートに畳んで乗せた。

「ほら···」

 ブラウスのボタンも外して、中を見せると、

「よく見えないや···」

 抱きしめられ、ブラウスの下から手が入った。

「ちょっ···だめだって···。みつか···んっ」

 ンッ···ンゥッ···

「由依···好きだ」

 いつもとは違うキスに、身体の中が熱くなる。

「良樹···んっ!」

 ペチンッ···

「なんてな!ここじゃ、しねーし」

「······。」

❨さ、されたかったぁーーっ❩

「あ、なに?ヤリ!たかった?」

 ニヤニヤしながら、私を見る良樹。

「そ、そんなこと···な、い」

 指摘されテンパる私に、コートを着せてくれた。

「大丈夫···だな」

 良樹が、ドアから顔だけ出して、周りを伺うと、素早く二人出た。


「······。」

「あら?ご機嫌ななめ?」

❨ふんっ!良樹のばかっ!❩

「よし!プリクラ行こ!プリクラ!」

「うん···」

❨私の身体どうかしてるのかなー?❩

 良樹や晃樹を見てるだけで、こう···

 どこをどう歩いたのかわからないけど、いつの間にかプリクラコーナーへ着いていた。

「どれにする?」

「あれがいい」

 新しく入った機械を指差す。

「あれ、か···」

「嫌なら、もうしないし」

「それは、困るから行くさ···」

 女の子が沢山いる列に良樹と並ぶと、大抵の子は良樹を見て、何かを小口で言っている。

「なんか、女ばっかだ」

「いつものことじゃん。あれかな?」

 受付カウンターの上に、デカデカと、

❲2月18、19日限定!!ニーハイ履いてる女の子のみ!プリクラ半額!!❳

 と広告がかさげられていた。

「わぁい!履いてて良かった」

 通常400円で撮れるプリクラが、半額の200円!おまけに、週末は小学生会員は100円で撮れるから、結局!!

「お前だけ無料かいっ!」

 良樹が、頭を叩きながら言ってきた。

「俺も女に生まれ変わりてー」

 とか言って、周りの子に笑われてた。

「やっと、番がきた」

 あれこれ選んで、バレンタインらしく?

 プリクラが出来上がるまで、中でキスしてた。

「俺、恥ずかしくなる」

 女の子で埋め尽くされてるプリクラコーナーには、男の子は本当に少なかった。

「じゃ、あとは雑貨屋さんだね」

「あぁ。でも、その前にさ···」

 良樹が、トイレを指差した。

「行ってら···」

「お前も···」

 良樹に連れられ、コッソリとまた障害者用のトイレに···

 ンッ···

「由依···」

 んっ···

 少し冷たい良樹の手が、私の胸を優しく包んでいく。

「良樹···」

「愛してる···」

 胸から背中、お尻へとゆっくりと滑るように手が動き···

「足、開いて···」

 耳元で囁いた。

 あぁっ···

 私の中の小さな石を転がすように、指は動き、息遣いが聞こえてくる。

「良樹、足···汚れちゃう」

 しゃがんだ良樹の片足は、床についていた。

「いいよ、これぐらい。我慢出来ないから。壁に手をついて」

 カチャカチャとベルトが外され、小さくファスナーが鳴った。

 グチュグチュとした感覚があった瞬間、良樹が中に挿ってきて、声が出そうになるのを抑えた。

 うっ···あっ···

「良樹の···熱い···」

「由依のも。熱くて、狭くて、絡んでくる···アァッ···」

 背後でのSEXは、何度もしてるけど、こういう場所では初めて。

 んっ···あっ···あっ···いいっ···

 パツンッ···パツンッ···と肌がぶつかり、その度に声が洩れていく。

「いいよ、由依。気持ちいい···ハァッ」

 あっ!あっ!いいっ!あんっ!

❨気持ちいい!❩

「由依、由依···。いいよな?中に出しても···」

「大丈夫······んっ···出し···はうっ!」

❨熱い···中が···良樹の感じたい···❩

「もっと······あっ···良樹···はっ」

「イクぞ、由依っ!」

 はうっ!!!

 不思議な感じがしてる。いつも感じるピクピクが、早い···

「由依···可愛いかったぁ···」

 良樹が、繋がったまま私の背中に体重を掛けてきた。

 ハァッ···

「由依ぃ···愛してる···」

 アソコを拭いて貰って、着替える。

「膝小僧が···」

「こんなんいいって。さ、出るぞ」

 周囲に人が、いないのを確認してから、出て足早に雑貨屋さんへ向かって、鮎川さんのプレゼントを買って、ブラブラしながら家に帰った。

「で、どうだった?ノーパンは」

「でも、なんでそれなの?」

 聞かれたから、聞き返した。

「男の憧れかな?すぐにヤレるし···」

「それだけ?!」

❨男の人って···❩

「それに、恥ずかしがってる顔がそそられるから。由依、好きだよ···」

 ママに気づかれないように、ほっぺにキスされた。


「今夜、一緒に寝よ。鍵掛けとけば、バレないし···」

 良樹が、お風呂から出たばっかの私を抱きしめながら言った。

 だから、ママにおやすみを言ってから、ドアの鍵をしっかり掛けて、ベランダから良樹の部屋に入った。

 プチッ、プチッ、プチッとパジャマのボタンが外されて、ネチョッとした良樹の舌が胸乳首をいじっていく。

 んんっ···

「まだ、さっきのが···」

「由依、エロ過ぎ。これ咥えてて」

 小さなハンドタオルを畳んで、口に咥えた。

「ほぉっ!ぶぁふぁ!」

 声にならない声を出し、良樹が少し笑った。

 少し開いた足が、良樹の足で大きく開き、アソコに手が···指が···

 んぅっ!!

「クリ、大きくなるの早いね···」

 私の顔を見下ろす良樹の顔は、笑っていた。

「だんだん、気持ちよーくなるからね」

 ゆっくりとその石を転がしていく。

 んっ!んぅっ!

 熱さがその石に集中し、私はなんとも言えない気持ちになる。

 身体を捻り、足がムズムズとする。

「ここ、そんなに気持ちいいんだ?」

 の問にただカクカクと頷くしかなかった。

「挿れてほしい?」

 んぅっ!んぅっ!

「そう涙目になるとねぇ。もっといじめたくなる···」

❨おねがぁい!❩

「由依ので、シーツがグショグショになったみたいだ···」

 んぅっ!

「指じゃだめ?」

 の問に顔を降る。

「しょうがないなぁ···」

 良樹が、覆い被さってグチュグチュとおちんちんを濡らしてから、

「んっ!!」

 んぅっ!!

 力を込めて、ひと突きされて、私の上半身が軽く反った。

「やっぱ、声聞きたいけど、バレたらね···ふんっ!」

 んっ!!

 手が自由になったから、良樹の腕を掴んだ。

 弱く弱く焦らされて、強く突いてくるの繰り返し···

「可愛い、由依···」

 布団の中から、自分の匂いがうっすらと漂ってくる。

「今夜は、外に···」

 何度も何度もグイグイ突かれて、良樹が低く唸って止まった。

「は···ふぅぅっ···」

 咥えていたハンカチが外され、口が自由になった。

「由依···」

 裸のまま良樹に抱きつかれ、そのまま眠った。明け方になって、パジャマに着替えてから、自分の部屋へ···

❨私の身体が、えっちなのか?それとも、私がえっちなのか?はて?❩


 翌日、晃樹が眠そうな顔で帰宅。そのまま寝ると思ったのに、

「寂しかったぁ!」

 と押し倒され、良樹の目の前で私は抱かれた。

「······。」

「我慢は良くないしー」

 と言えば、

「由依、かなりエロく啼いてたじゃん!」

 とまたニヤニヤしながら良樹が言った。
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