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第2章
第26話 来たる最悪の日
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「バッド……本当に寮行っちゃうの? うちでもいいんだよ?」
「お母さん、俺もちょっとは独り立ちしなきゃ」
ゴスイ魔法学校、学生寮。それは、ゴスイ魔法学校に入学した者なら誰しもが入ることの出来る寮のことだ。
生前の俺は、何も考えず家から通おうとしていた。そして両親が死に、毎日虚無の1時間を歩いて通っていたのだ。
そう、両親の死。最悪の始まり。もうすぐだ。あと一週間程でその日がやってくる。
あの日は少し肌寒く、でも、晴れた日だった。俺は無理を言ってダンジョンへと連れていってもらったんだ。
お母さんとお父さんの仕事を体験したいって。
そしたら、凶暴化したモンスターに襲われた。お父さんの他転移魔法によって俺だけダンジョンから出され、それ以降一人ぼっちになった。
他転移魔法。それは、この世界における三大魔法のひとつと呼ばれている。
1つ目は接続治癒魔法。2つ目は内部破壊魔法。そして最後が他転移魔法だ。
どれも特徴として自分には使えず、他人に効果があるものだ。
お父さんはその他転移魔法の使い手であったが、魔力の都合上、俺しか飛ばせなかった。
俺は悔やんだ。俺なんかが行ってなければって。でも、恐らく俺が居なくてもお父さんはお母さんを飛ばして囮になる。
だから。強くなった俺が。守るんだ。2人を。
「じゃあ……入寮手続きのサインしちゃうからね」
「うん。ありがとう」
「たまには帰ってくるんだよ?」
「まだ入寮まで時間あるから焦らせないでよ」
俺は入寮前にやらなければいけない大事なことがある。必ず助けて、過去を……いや、未来を変えるんだ。
──────
そして、その日は来た。入寮6日前、ゴスイ魔法学校入学まで1週間となったこの日。
「じゃあ……今日の夜は豪華に行きましょ!」
ちょっと早い15歳の誕生日と入学の祝い。それが今日だ。そして、両親が死ぬのも今日だ。
「じゃあ……バッド、今日は早く帰ってくるからな」
「お母さん、お父さん。お願いがあるんだけど……」
俺は徐ろに話題を切り出した。一緒にダンジョンに行きたいということを伝えた。
2人は顔を見合せ、悩んだ。前回と今回とは訳が違う。
死に戻りしてから、俺は危険な事をしすぎている。生前よりすんなり行かないのは分かっていた。
でも……ここで引く訳には行かないんだ。ゴスイのテストが全く同じだったように、この事実も変わらないかもしれない。
分かっているのに守れないなんて……もう嫌なんだ。
「でも……今日はダンジョンのモンスターを狩る日なの。危険だから……」
「危険なのはお母さんたちも変わらないよ。2人が危なくなったらストローグさん直伝の剣術で助けてあげる!」
2人はまた顔を見合わせる。
続けて俺は話した。
「もし……俺が危なかったらお母さんたちが俺の事助けてよ。2人が危ない目にあってるのに自分だけのうのうと家になんて居れないよ」
俺は真剣に頼み込んだ。こんなに真剣に頼む内容ではない。でも、でも。俺は違うんだ。
もし今回、何も無くたっていい。恥ずかしくてもいい。今の俺なら守れるんだ。
「……危なかったらすぐ逃げるんだぞ」
「……うん! ありがとう!」
無事、第一関門を突破することが出来た。後は2人の無事を祈り、俺が助けるだけだ。
こうして、俺たち一家はダンジョンへと向かった。
──────
「このダンジョンに湧く、獣型のモンスターを狩って、その毛皮を持って帰ってきたらクエストクリアだ」
俺たち一家はダンジョンの中へと入っていった。
中は薄暗かったが、お母さんがストローグさんのように魔法を使い、ダンジョン内に光を灯した。
普段あんな感じの2人だけど、意外と上位の冒険者だ。収入も良かった。
お父さんは三大魔法を使えるし、お母さんもゴスイの魔法科の卒業生だ。
冒険者の2人を見るのは久しぶり……っていうか2回目だな。あの時はワクワクしかしてなかったけど、今は緊張の方が強い。
俺はストローグさんに貰った鉄の剣を持ち、二人と一緒にダンジョン内を進んで行った。
「バッド。やっぱり怖いんじゃないの?」
「ち、違うよ! 怖いんじゃなくて……」
その時、お父さんが後ろから俺の頭を撫でた。
「違うよな。緊張してるだけだろ?」
お父さんはニコッ、と笑ってそう言ってくれた。
その一言で、俺の体の緊張が解けた。
2人を守りたい。その一心でこの1年、修行をしてきたんだ。自信持たなきゃ。
そして、その時は来た。
ガルルル……!
「来たぞ! 獣型の……モンスターだ!」
俺は大きく深呼吸をする。そして、剣を構えた。
「あなた! あのモンスター……様子がおかしい!」
覚えているこのセリフ。焦ったお母さんの表情も、驚いたお父さんの表情も。
ガルルル!!!
「ダメだ! もう逃げられねぇ! やるしか無いぞ!!」
お父さんは背中に背負った黒い剣を抜き、お母さんも魔力を貯め、戦闘態勢に入った。
その時の俺は……怖かった。
あの時は何とも思わなかったのに。あの時は絶対に二人が助けてくれるって思ってたのに。
怖い。俺が前に戦ったゴブリンよりも強い。ここまで修行してれば俺にもわかる。
足が動かない。いや、動けない。1歩でも踏み出したら腰が抜けてしまいそうだった。
「くっ……!」
その獣の攻撃を何とか受け、数メートル飛ばされるお父さん。
光魔法で攻撃するが、簡単に弾かれてしまうお母さん。
「お母さん……お父さん……」
俺はここまで来て、立ち尽くすことしか出来なかった。
俺にも分からない。なんでここまで来て、なんでこんなに修行を頑張ってきたのに、戦えないのか。
あの一瞬。あの一場面が蘇る。
お父さんの腕が飛び、お母さんの足が折れているあの情景が。
その時、お父さんが叫んだ。
「……バッド! お前だけでも逃げろ!!! 時間は稼げるから!!」
「お父さん……」
「このモンスターの魔力はとんでもねぇから飛ばせねぇけど……バッド!」
その声を聞いても逃げようとしない俺を見兼ねて、あの時と同じように、他転移魔法の準備をしていた。
恐らく他転移魔法なんて使えば、もう立つことすらできないだろう。
このままじゃ……あの時と一緒だ。あの時もこう言われて、逃げも戦いもしなかった。
嫌だ嫌だ嫌だ。……何が嫌なんだ?
死ぬのが嫌なんじゃない……!
お母さんが……お父さんが……! いなくなるのが……!!!
「お父さん……俺も戦うよ」
そう言い放ち、俺は身体中に魔力を全力で流した。
「お母さん、俺もちょっとは独り立ちしなきゃ」
ゴスイ魔法学校、学生寮。それは、ゴスイ魔法学校に入学した者なら誰しもが入ることの出来る寮のことだ。
生前の俺は、何も考えず家から通おうとしていた。そして両親が死に、毎日虚無の1時間を歩いて通っていたのだ。
そう、両親の死。最悪の始まり。もうすぐだ。あと一週間程でその日がやってくる。
あの日は少し肌寒く、でも、晴れた日だった。俺は無理を言ってダンジョンへと連れていってもらったんだ。
お母さんとお父さんの仕事を体験したいって。
そしたら、凶暴化したモンスターに襲われた。お父さんの他転移魔法によって俺だけダンジョンから出され、それ以降一人ぼっちになった。
他転移魔法。それは、この世界における三大魔法のひとつと呼ばれている。
1つ目は接続治癒魔法。2つ目は内部破壊魔法。そして最後が他転移魔法だ。
どれも特徴として自分には使えず、他人に効果があるものだ。
お父さんはその他転移魔法の使い手であったが、魔力の都合上、俺しか飛ばせなかった。
俺は悔やんだ。俺なんかが行ってなければって。でも、恐らく俺が居なくてもお父さんはお母さんを飛ばして囮になる。
だから。強くなった俺が。守るんだ。2人を。
「じゃあ……入寮手続きのサインしちゃうからね」
「うん。ありがとう」
「たまには帰ってくるんだよ?」
「まだ入寮まで時間あるから焦らせないでよ」
俺は入寮前にやらなければいけない大事なことがある。必ず助けて、過去を……いや、未来を変えるんだ。
──────
そして、その日は来た。入寮6日前、ゴスイ魔法学校入学まで1週間となったこの日。
「じゃあ……今日の夜は豪華に行きましょ!」
ちょっと早い15歳の誕生日と入学の祝い。それが今日だ。そして、両親が死ぬのも今日だ。
「じゃあ……バッド、今日は早く帰ってくるからな」
「お母さん、お父さん。お願いがあるんだけど……」
俺は徐ろに話題を切り出した。一緒にダンジョンに行きたいということを伝えた。
2人は顔を見合せ、悩んだ。前回と今回とは訳が違う。
死に戻りしてから、俺は危険な事をしすぎている。生前よりすんなり行かないのは分かっていた。
でも……ここで引く訳には行かないんだ。ゴスイのテストが全く同じだったように、この事実も変わらないかもしれない。
分かっているのに守れないなんて……もう嫌なんだ。
「でも……今日はダンジョンのモンスターを狩る日なの。危険だから……」
「危険なのはお母さんたちも変わらないよ。2人が危なくなったらストローグさん直伝の剣術で助けてあげる!」
2人はまた顔を見合わせる。
続けて俺は話した。
「もし……俺が危なかったらお母さんたちが俺の事助けてよ。2人が危ない目にあってるのに自分だけのうのうと家になんて居れないよ」
俺は真剣に頼み込んだ。こんなに真剣に頼む内容ではない。でも、でも。俺は違うんだ。
もし今回、何も無くたっていい。恥ずかしくてもいい。今の俺なら守れるんだ。
「……危なかったらすぐ逃げるんだぞ」
「……うん! ありがとう!」
無事、第一関門を突破することが出来た。後は2人の無事を祈り、俺が助けるだけだ。
こうして、俺たち一家はダンジョンへと向かった。
──────
「このダンジョンに湧く、獣型のモンスターを狩って、その毛皮を持って帰ってきたらクエストクリアだ」
俺たち一家はダンジョンの中へと入っていった。
中は薄暗かったが、お母さんがストローグさんのように魔法を使い、ダンジョン内に光を灯した。
普段あんな感じの2人だけど、意外と上位の冒険者だ。収入も良かった。
お父さんは三大魔法を使えるし、お母さんもゴスイの魔法科の卒業生だ。
冒険者の2人を見るのは久しぶり……っていうか2回目だな。あの時はワクワクしかしてなかったけど、今は緊張の方が強い。
俺はストローグさんに貰った鉄の剣を持ち、二人と一緒にダンジョン内を進んで行った。
「バッド。やっぱり怖いんじゃないの?」
「ち、違うよ! 怖いんじゃなくて……」
その時、お父さんが後ろから俺の頭を撫でた。
「違うよな。緊張してるだけだろ?」
お父さんはニコッ、と笑ってそう言ってくれた。
その一言で、俺の体の緊張が解けた。
2人を守りたい。その一心でこの1年、修行をしてきたんだ。自信持たなきゃ。
そして、その時は来た。
ガルルル……!
「来たぞ! 獣型の……モンスターだ!」
俺は大きく深呼吸をする。そして、剣を構えた。
「あなた! あのモンスター……様子がおかしい!」
覚えているこのセリフ。焦ったお母さんの表情も、驚いたお父さんの表情も。
ガルルル!!!
「ダメだ! もう逃げられねぇ! やるしか無いぞ!!」
お父さんは背中に背負った黒い剣を抜き、お母さんも魔力を貯め、戦闘態勢に入った。
その時の俺は……怖かった。
あの時は何とも思わなかったのに。あの時は絶対に二人が助けてくれるって思ってたのに。
怖い。俺が前に戦ったゴブリンよりも強い。ここまで修行してれば俺にもわかる。
足が動かない。いや、動けない。1歩でも踏み出したら腰が抜けてしまいそうだった。
「くっ……!」
その獣の攻撃を何とか受け、数メートル飛ばされるお父さん。
光魔法で攻撃するが、簡単に弾かれてしまうお母さん。
「お母さん……お父さん……」
俺はここまで来て、立ち尽くすことしか出来なかった。
俺にも分からない。なんでここまで来て、なんでこんなに修行を頑張ってきたのに、戦えないのか。
あの一瞬。あの一場面が蘇る。
お父さんの腕が飛び、お母さんの足が折れているあの情景が。
その時、お父さんが叫んだ。
「……バッド! お前だけでも逃げろ!!! 時間は稼げるから!!」
「お父さん……」
「このモンスターの魔力はとんでもねぇから飛ばせねぇけど……バッド!」
その声を聞いても逃げようとしない俺を見兼ねて、あの時と同じように、他転移魔法の準備をしていた。
恐らく他転移魔法なんて使えば、もう立つことすらできないだろう。
このままじゃ……あの時と一緒だ。あの時もこう言われて、逃げも戦いもしなかった。
嫌だ嫌だ嫌だ。……何が嫌なんだ?
死ぬのが嫌なんじゃない……!
お母さんが……お父さんが……! いなくなるのが……!!!
「お父さん……俺も戦うよ」
そう言い放ち、俺は身体中に魔力を全力で流した。
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