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本編
下村流アドバイス法
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とある日の練習試合前
「よしいいか、いつも通りやればいいからな。がんばってこい!」
下村先生の激励に「「「はい!」」」と全員が勢いよく答える。
そして、一人の生徒を呼び止める。
「吉田、初めての試合で緊張するのはわかるが落ち着いていけ」
「えっ…でも…」と一年生の吉田は浮かない様子だった。
「大丈夫だ、俺ものすごくお腹痛い。というか、滅茶苦茶帰りたい」
「えっ!?」
「だって、相手校の監督が高校の時の一個上の先輩だし、これで負けたら後でニ、三年に何言われるかわからないし…」
「大丈夫です。がんばります!」
吉田はさっきまでとは違いはつらつとしていた。
「まかせた。おい、弥生」
「はい」
「いつも通り、卯月を暴れさせて開いたスペースを利用してシュートをバンバン入れていけ」
「はい、というか吉田さんの時はお腹痛いとかいていましたけど大丈夫そうですね」
「いや、滅茶苦茶痛いよ。まあ、でも安心しろ。何かあってもいいようにセッティングは大丈夫だ。元ゲーマーなめるなよ」
「なんですか、そのどや顔。まあ、まかせておいてください」
「よし行ってこい!卯月!」
「はい!!」
「ボールを持ったらドリブ…じゃなくて、ボール持ったらビューンと言ってササッとやってポイってしてこい。でっ、できそうになかったらパパっとしてキュッとしてポイしろ。いいな」
「うん、わかった!」
「ねぇ、吉田。あれって、ある意味天才的だよね」
「どっちがですか?」
「どっちも?」
「よしいいか、いつも通りやればいいからな。がんばってこい!」
下村先生の激励に「「「はい!」」」と全員が勢いよく答える。
そして、一人の生徒を呼び止める。
「吉田、初めての試合で緊張するのはわかるが落ち着いていけ」
「えっ…でも…」と一年生の吉田は浮かない様子だった。
「大丈夫だ、俺ものすごくお腹痛い。というか、滅茶苦茶帰りたい」
「えっ!?」
「だって、相手校の監督が高校の時の一個上の先輩だし、これで負けたら後でニ、三年に何言われるかわからないし…」
「大丈夫です。がんばります!」
吉田はさっきまでとは違いはつらつとしていた。
「まかせた。おい、弥生」
「はい」
「いつも通り、卯月を暴れさせて開いたスペースを利用してシュートをバンバン入れていけ」
「はい、というか吉田さんの時はお腹痛いとかいていましたけど大丈夫そうですね」
「いや、滅茶苦茶痛いよ。まあ、でも安心しろ。何かあってもいいようにセッティングは大丈夫だ。元ゲーマーなめるなよ」
「なんですか、そのどや顔。まあ、まかせておいてください」
「よし行ってこい!卯月!」
「はい!!」
「ボールを持ったらドリブ…じゃなくて、ボール持ったらビューンと言ってササッとやってポイってしてこい。でっ、できそうになかったらパパっとしてキュッとしてポイしろ。いいな」
「うん、わかった!」
「ねぇ、吉田。あれって、ある意味天才的だよね」
「どっちがですか?」
「どっちも?」
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