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第3章 鎌倉の石
第71話 北条の家督
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七月半ば、コシロ兄が前触れもなく比企庄を訪れた。
「突然で申し訳ないが、御台様が姫御前をお呼びなので急ぎ迎えに来た」
「急ぎ?何事かあったのですか?」
「御所はもう少しで完成する。若宮大路の燃えた屋敷もほぼ元の通りに建ててられた。それで今月末に新しい御所に移る儀式を行なう予定なのだが、大姫様の具合があまり良くなく、姫御前に名越まで足を運んで欲しいとの御台さまの願いで私が迎えに来た。急で悪いが出られるか?」
ヒメコは頷いた。
「参ります。でも金剛君は?」
問うたら、コシロ兄は金剛に顔を向けた。
「江間の屋敷は元の場所に新築され、藤五とフジも待っている。共に戻らないか?」
金剛は僅か迷ったような顔をして祖母の元に駆け寄り、祖母に頭を下げた。
「お婆様、私は鎌倉に戻ります。いただいた教えを忘れず、精一杯励みます。どうかまた寄らせてください」
対し、祖母は笑って金剛の肩を叩いた。
「こんな老いぼれ婆のことなんかさっさと忘れて、いい師と仲間を早く見つけな」
「どうかお達者で!」
言って、金剛は馬に跨る。
手を振る祖母の隣で母が泣いていた。
「何を泣いてるんだい。皆が出掛けにくくなるじゃないか。泣くなら奥に引っ込んでからにしな!」
祖母の言葉に母は慌てて奥へと引っ込む。でもそう言う祖母の声こそ湿っているようにヒメコは感じた。
「猫はどうした?」
走り出した馬上でコシロ兄に問われ、先を行く金剛の馬の鞍に取り付けられた籠を指差す。
「まだ怖いですか?」
聞いたら、コシロ兄は諦めたように、その内に慣れるだろうと答えた。ヒメコは笑った。
「それより大姫様のお具合は?」
するとコシロ兄は僅か迷ったように口を噤んだ後に
「牧の方が少年の陰を見たと言い出した為に一悶着あった」
そう呟いた。
「少年の陰?」
「牧の方が、六郎に取り憑く少年を見たと言って、御所様のせいだと、木曽の少年を殺したから同じ年の六郎が呪い殺されてしまうと気が触れたように叫んだらしい。対し、大姫様は義高様はそんなことしない、あり得ないと反論され、騒動になった。六郎は身体が弱いゆえ、牧の方は六郎が熱を出すと心配であれこれ気を回される。だが呪いだ悪霊だと言い出したことで牧の方と御台さまの間で激しい口論となり、大姫様が倒れられた。今、名越では牧の方の気を静める為に加持祈祷を行なっていて落ち着かない。すぐにでも別の場へ移りたいが大姫のことがあるので、姫御前がお側に付いてくれたら大姫も落ち着くかも知れないと、御台さまが私に姫御前を呼び寄せるよう命じられたのだ。厄介事に巻き込んで済まない」
ヒメコはいいえと首を横に振った。
「六郎君は十二になられたのですね」
北条時政と牧の方の間に男児が生まれたことは聞いていたが、ヒメコは会ったことがなかった。
「いずれ六郎が北条の家督を継ぐことになるだろう。一度顔を合わせておいてくれるか?」
コシロ兄に頼まれ、ヒメコは笑顔で頷いた。
「姫御前!」
部屋に通されるなり八幡姫が駆け寄って来た。
「大姫様、お具合は?」
「ええ。すこぶる悪いわ」
元気に答える八幡姫に少しホッとする。
八幡姫はヒメコにそっと囁いた。
「名越はどうしても苦手なの。あの時のことを思い出すから」
言って八幡姫は唇を噛んだ。
そうか。義高を御所から逃したのは八幡姫が名越に来ている時だった。八幡姫にとって名越は因縁の土地なのかもしれない。
「それに六郎は丁度、あの時の義高様と同い歳。見る度につい思い出してしまって。だから、確かに私が悪いモノを呼び寄せてしまったのかも知れない。でも義高様を悪霊と言われるのは許せないわ。姫御前、何とかしてくれない?」
何とかと言われても。とにかくアサ姫に話を聞くことにする。
「ああ、姫御前。御免なさいね。急に呼び出してしまって」
珍しくアサ姫は意気消沈していた。
「初めは何てことない諍いだったのよ。暑いとかお腹が空いたとか。でも今年は梅雨が長くてじめじめと蒸し暑かったでしょう。でも御所にはまだ戻れないし慣れない環境で皆が鬱々としてたのね。元々、私と牧の方とでは慣習も考え方も違うし。でもこちらは間借りしてる身。ちゃんと我慢してたのよ。牧の方は食事より着物の方が大事な人だから質素な食事でも文句言わずに有り難くいただいてたわ。でも大姫が気候の変わり目に少し風邪をこじらせて、それが皆に移ってしまったの。中でも六郎が一番酷くかかって高熱が何日も続いたので牧の方が苛立って。その苛立ちを私にぶつけてくれれば良かったのに大姫にぶつけたのよ。大姫には悪い霊が取り憑いていて、その霊が六郎を殺してしまう。そう言って大姫に塩を投げつけたの。流石に父が飛んできて止めてくれたのだけれど、牧の方は止まらなくて。こうなったのは私が佐殿と駆け落ちしたせいだとか呪いだとか散々喚き散らしたので流石に私も我慢出来なくなって、つい言ってしまったの。六郎は身体が弱すぎる。北条の家督を継ぐに相応しくないのではと。北条の家督は元々、父の正室の長男、三郎宗時が継ぐ筈だったもの。三郎宗時が戦死したなら、それに次ぐ正室の次男小四郎義時が継ぐべき。義時は身体も強く、御所様のお気に入り。御所に戻り次第、御所様にそう進言します、と。そうしたら牧の方が引きつけを起こしてぶっ倒れて大変な騒ぎになってしまって」
「御台様」
アサ姫は肩を落とした。
「御免なさい。大姫のことがあった上に殿のことまで悪く言われて、つい逆上してしまったの。北条の家督に口出すつもりなんてなかったのに。六郎は良い子よ。身体が弱いのが惜しいけれど、おっとりしていて従順で。でもとにかくそういう訳で名越に居づらいからすぐにも動きたいのだけれど、具合の悪い大姫に乙姫も連れて何処に行けばいいかと悩んだ時に姫御前の顔が浮かんで、とにかく来て貰おうと小四郎に迎えに行って貰った次第なの。巻き込んでしまって御免なさいね」
ヒメコは首を横に振った。
「では、江間様のお屋敷にとりあえず移りませんか?御所にも近く、隣は比企の父の屋敷なのでそちらも使えます。金剛君もおいでなので大姫様も心強いかと思います」
アサ姫は頷いてコシロ兄を見た。
「小四郎、いいかしら?」
頷くコシロ兄に、
「では、父と牧の方に挨拶してくるわ」
言って、アサ姫は立ち上がった。ヒメコは乙姫を預かってその場で待っていた。やがて戸が開いて顔を出したのは北条時政と牧の方だった。
「おお、小四郎。此度は済まんな。急なことで」
黙って首を横に振るコシロ兄に、うんうんと頷いた時政は次にヒメコに目を留めた。
「これは、姫御前。お父君は御息災か?いやぁ、大火ではお屋敷が燃えて難儀なことでしたな」
ヒメコは頭を下げた。
「ご丁寧に痛み入ります」
「何でも小四郎が貴女を妻に迎えたいとか。御所様お気に入り、権威無双の女官に懸想するなど、こやつには勿体のない話だが、比企の方々とは今後とも良しなにお付き合い願いたいと私どもも思っていた所。この通り、気の利かぬ息子だが、宜しく頼みます」
言って慇懃に礼をする時政と牧の方。
「では、また御所にてお会い出来るのを楽しみにしてますぞ」
頭を下げる時政にヒメコは何も言えずにただ頭を下げ返した。
北条時政とはあんな人物だっただろうか?ヒメコの中では、山木の戦の前に睨まれた顔、石橋山の戦の前の殺気溢れた顔の印象が強く、今のような柔和な顔と言葉との乖離が大きくて戸惑うばかり。
でも平家追討後、難しいと言われた京の朝廷との折衝をすんなり収め、院や京の人々の信頼が厚かったとも聞く。責任感の強い、根は良い人なのだろうとヒメコは思った。それに何よりコシロ兄の血の繋がった父君なのだから。
そうしてアサ姫一行は新築の江間の屋敷へと入った。
「手狭で申し訳ない」
謝るコシロ兄に、アサ姫と八幡姫は声を揃えて、狭い方が好きだと笑って返した。頼朝の挙兵から、いやそれより前、駆け落ちしてからきっとアサ姫と八幡姫は身を潜めながら狭い部屋にて肩寄せ合って生きてきたのだ。ヒメコも石橋山の合戦の折にはその供をさせて貰った。確かに御所のような広い空間よりも、互いの体温を感じる狭い空間の方がずっと心が落ち着くとヒメコも思った。
やがて御所が完成し、頼朝が初めて御所に入る日がやって来る。ヒメコら女官にも元の部屋に戻るようにと沙汰が届いた。
「これでやっと元の暮らしが戻るわね。北条の父の許しも得たし、少しして落ち着いたら二人の婚儀の準備を進めましょうね」
アサ姫の言葉にコシロ兄と目を交わす。
やっと。
そう思ったが、事はそうすんなりとは進まなかった。
「突然で申し訳ないが、御台様が姫御前をお呼びなので急ぎ迎えに来た」
「急ぎ?何事かあったのですか?」
「御所はもう少しで完成する。若宮大路の燃えた屋敷もほぼ元の通りに建ててられた。それで今月末に新しい御所に移る儀式を行なう予定なのだが、大姫様の具合があまり良くなく、姫御前に名越まで足を運んで欲しいとの御台さまの願いで私が迎えに来た。急で悪いが出られるか?」
ヒメコは頷いた。
「参ります。でも金剛君は?」
問うたら、コシロ兄は金剛に顔を向けた。
「江間の屋敷は元の場所に新築され、藤五とフジも待っている。共に戻らないか?」
金剛は僅か迷ったような顔をして祖母の元に駆け寄り、祖母に頭を下げた。
「お婆様、私は鎌倉に戻ります。いただいた教えを忘れず、精一杯励みます。どうかまた寄らせてください」
対し、祖母は笑って金剛の肩を叩いた。
「こんな老いぼれ婆のことなんかさっさと忘れて、いい師と仲間を早く見つけな」
「どうかお達者で!」
言って、金剛は馬に跨る。
手を振る祖母の隣で母が泣いていた。
「何を泣いてるんだい。皆が出掛けにくくなるじゃないか。泣くなら奥に引っ込んでからにしな!」
祖母の言葉に母は慌てて奥へと引っ込む。でもそう言う祖母の声こそ湿っているようにヒメコは感じた。
「猫はどうした?」
走り出した馬上でコシロ兄に問われ、先を行く金剛の馬の鞍に取り付けられた籠を指差す。
「まだ怖いですか?」
聞いたら、コシロ兄は諦めたように、その内に慣れるだろうと答えた。ヒメコは笑った。
「それより大姫様のお具合は?」
するとコシロ兄は僅か迷ったように口を噤んだ後に
「牧の方が少年の陰を見たと言い出した為に一悶着あった」
そう呟いた。
「少年の陰?」
「牧の方が、六郎に取り憑く少年を見たと言って、御所様のせいだと、木曽の少年を殺したから同じ年の六郎が呪い殺されてしまうと気が触れたように叫んだらしい。対し、大姫様は義高様はそんなことしない、あり得ないと反論され、騒動になった。六郎は身体が弱いゆえ、牧の方は六郎が熱を出すと心配であれこれ気を回される。だが呪いだ悪霊だと言い出したことで牧の方と御台さまの間で激しい口論となり、大姫様が倒れられた。今、名越では牧の方の気を静める為に加持祈祷を行なっていて落ち着かない。すぐにでも別の場へ移りたいが大姫のことがあるので、姫御前がお側に付いてくれたら大姫も落ち着くかも知れないと、御台さまが私に姫御前を呼び寄せるよう命じられたのだ。厄介事に巻き込んで済まない」
ヒメコはいいえと首を横に振った。
「六郎君は十二になられたのですね」
北条時政と牧の方の間に男児が生まれたことは聞いていたが、ヒメコは会ったことがなかった。
「いずれ六郎が北条の家督を継ぐことになるだろう。一度顔を合わせておいてくれるか?」
コシロ兄に頼まれ、ヒメコは笑顔で頷いた。
「姫御前!」
部屋に通されるなり八幡姫が駆け寄って来た。
「大姫様、お具合は?」
「ええ。すこぶる悪いわ」
元気に答える八幡姫に少しホッとする。
八幡姫はヒメコにそっと囁いた。
「名越はどうしても苦手なの。あの時のことを思い出すから」
言って八幡姫は唇を噛んだ。
そうか。義高を御所から逃したのは八幡姫が名越に来ている時だった。八幡姫にとって名越は因縁の土地なのかもしれない。
「それに六郎は丁度、あの時の義高様と同い歳。見る度につい思い出してしまって。だから、確かに私が悪いモノを呼び寄せてしまったのかも知れない。でも義高様を悪霊と言われるのは許せないわ。姫御前、何とかしてくれない?」
何とかと言われても。とにかくアサ姫に話を聞くことにする。
「ああ、姫御前。御免なさいね。急に呼び出してしまって」
珍しくアサ姫は意気消沈していた。
「初めは何てことない諍いだったのよ。暑いとかお腹が空いたとか。でも今年は梅雨が長くてじめじめと蒸し暑かったでしょう。でも御所にはまだ戻れないし慣れない環境で皆が鬱々としてたのね。元々、私と牧の方とでは慣習も考え方も違うし。でもこちらは間借りしてる身。ちゃんと我慢してたのよ。牧の方は食事より着物の方が大事な人だから質素な食事でも文句言わずに有り難くいただいてたわ。でも大姫が気候の変わり目に少し風邪をこじらせて、それが皆に移ってしまったの。中でも六郎が一番酷くかかって高熱が何日も続いたので牧の方が苛立って。その苛立ちを私にぶつけてくれれば良かったのに大姫にぶつけたのよ。大姫には悪い霊が取り憑いていて、その霊が六郎を殺してしまう。そう言って大姫に塩を投げつけたの。流石に父が飛んできて止めてくれたのだけれど、牧の方は止まらなくて。こうなったのは私が佐殿と駆け落ちしたせいだとか呪いだとか散々喚き散らしたので流石に私も我慢出来なくなって、つい言ってしまったの。六郎は身体が弱すぎる。北条の家督を継ぐに相応しくないのではと。北条の家督は元々、父の正室の長男、三郎宗時が継ぐ筈だったもの。三郎宗時が戦死したなら、それに次ぐ正室の次男小四郎義時が継ぐべき。義時は身体も強く、御所様のお気に入り。御所に戻り次第、御所様にそう進言します、と。そうしたら牧の方が引きつけを起こしてぶっ倒れて大変な騒ぎになってしまって」
「御台様」
アサ姫は肩を落とした。
「御免なさい。大姫のことがあった上に殿のことまで悪く言われて、つい逆上してしまったの。北条の家督に口出すつもりなんてなかったのに。六郎は良い子よ。身体が弱いのが惜しいけれど、おっとりしていて従順で。でもとにかくそういう訳で名越に居づらいからすぐにも動きたいのだけれど、具合の悪い大姫に乙姫も連れて何処に行けばいいかと悩んだ時に姫御前の顔が浮かんで、とにかく来て貰おうと小四郎に迎えに行って貰った次第なの。巻き込んでしまって御免なさいね」
ヒメコは首を横に振った。
「では、江間様のお屋敷にとりあえず移りませんか?御所にも近く、隣は比企の父の屋敷なのでそちらも使えます。金剛君もおいでなので大姫様も心強いかと思います」
アサ姫は頷いてコシロ兄を見た。
「小四郎、いいかしら?」
頷くコシロ兄に、
「では、父と牧の方に挨拶してくるわ」
言って、アサ姫は立ち上がった。ヒメコは乙姫を預かってその場で待っていた。やがて戸が開いて顔を出したのは北条時政と牧の方だった。
「おお、小四郎。此度は済まんな。急なことで」
黙って首を横に振るコシロ兄に、うんうんと頷いた時政は次にヒメコに目を留めた。
「これは、姫御前。お父君は御息災か?いやぁ、大火ではお屋敷が燃えて難儀なことでしたな」
ヒメコは頭を下げた。
「ご丁寧に痛み入ります」
「何でも小四郎が貴女を妻に迎えたいとか。御所様お気に入り、権威無双の女官に懸想するなど、こやつには勿体のない話だが、比企の方々とは今後とも良しなにお付き合い願いたいと私どもも思っていた所。この通り、気の利かぬ息子だが、宜しく頼みます」
言って慇懃に礼をする時政と牧の方。
「では、また御所にてお会い出来るのを楽しみにしてますぞ」
頭を下げる時政にヒメコは何も言えずにただ頭を下げ返した。
北条時政とはあんな人物だっただろうか?ヒメコの中では、山木の戦の前に睨まれた顔、石橋山の戦の前の殺気溢れた顔の印象が強く、今のような柔和な顔と言葉との乖離が大きくて戸惑うばかり。
でも平家追討後、難しいと言われた京の朝廷との折衝をすんなり収め、院や京の人々の信頼が厚かったとも聞く。責任感の強い、根は良い人なのだろうとヒメコは思った。それに何よりコシロ兄の血の繋がった父君なのだから。
そうしてアサ姫一行は新築の江間の屋敷へと入った。
「手狭で申し訳ない」
謝るコシロ兄に、アサ姫と八幡姫は声を揃えて、狭い方が好きだと笑って返した。頼朝の挙兵から、いやそれより前、駆け落ちしてからきっとアサ姫と八幡姫は身を潜めながら狭い部屋にて肩寄せ合って生きてきたのだ。ヒメコも石橋山の合戦の折にはその供をさせて貰った。確かに御所のような広い空間よりも、互いの体温を感じる狭い空間の方がずっと心が落ち着くとヒメコも思った。
やがて御所が完成し、頼朝が初めて御所に入る日がやって来る。ヒメコら女官にも元の部屋に戻るようにと沙汰が届いた。
「これでやっと元の暮らしが戻るわね。北条の父の許しも得たし、少しして落ち着いたら二人の婚儀の準備を進めましょうね」
アサ姫の言葉にコシロ兄と目を交わす。
やっと。
そう思ったが、事はそうすんなりとは進まなかった。
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