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第3章 鎌倉の石
第8話 山伏の方弁
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二の姫が中原殿にお酒をすすめる前でアサ姫が口を開いた。
「それで中原殿、あなたは京に居た筈ではなかった?」
「ああ、そりゃあ勿論、ちゃんと公家のお屋敷で家人として真面目に勤めてたのですがね。佐殿が挙兵したと聞いて、取るものもとりあえず、急ぎ参じた次第ですよ」
そう言って、頭をかく。
アサ姫は顎に手を当てた。
「それ本当?京から追い出されたんじゃないの?」
途端、山伏は豪快に笑い出した。
「いや、さすがは一の姫様。実は佐殿の挙兵の話が京に伝わった途端、目をつけられましてな。どうも北条に居た時から監視されてたんでしょうかね。尋問されそうになったんで逃げ出しました。それから懐かしのこの姿に身をやつして鎌倉まで飛んで来たというわけですよ」
「馬で来たそうだけど、馬はどうしたの?」
「ちと拝借しました。落ち着いたら戻してやりますよ」
飄々と話す山伏。アサ姫がため息をついた。
「相変わらずね。京に居られなくなったからまた居候しようってのね」
「いやいや、昔とは違いますぞ。それなりに学んできましたからな。読み書きも精進したし、何より京の風習を身につけてきた。きっと佐殿のお役に立ちますぞ」
「それに」
チラと二の姫に目をやる。
「その昔、一の姫様が佐殿を射止めた時のように、何かこの私めの力が必要になることがありそうな気配を感じましたのでね。それから先程話に出た、姫さま方の乗馬についても私にお任せください。悪いようにはしませんから」
それから何がなんだかわからない内に、ヒメコと八幡姫は乗馬の稽古をすることになった。
御所の内庭に八幡姫と共に下りれば、そこには一頭の小柄な馬が繋がれていた。内庭は初めておりたが、空が真上に見えて風が自由に渡っていくのが心地良い。
八幡姫も久々の外遊びだとはしゃいでいる。
「先ずは馬と仲良くなることからですな」
そう言って、波中太は一頭の馬の鼻筋に自らの顔を当て、頬擦りを始める。
ヒメコはギョッとして後ずさるが、波中太に抱え上げられた八幡姫は嬉しそうに腕を伸ばして馬の筋に抱きつくと猫のように額をゴツンとぶつけてグリグリと頭を振った。力が強過ぎないか、馬が嫌がって姫を噛んだりしないかとヒヤヒヤするヒメコの横で波中太は馬の轡をしっかり握りながら声をかけて励ました。
「そうそう。もうちっと優しく。ふわふわの猫に頬擦りするようになさると馬がもっと喜びますぞ」
波中太の言葉に八幡姫は素直に頷くと、ふわふわ~、ふわふわ~と言いながら優しく馬の鼻筋に頰を当てて嬉しそうに笑った。ヒメコは少しホッとして羽中太に尋ねた。
「殿に何とお話しして私たちの乗馬の稽古のお赦しを得たのですか?」
波中太は、ああ、と空を見上げた。
「簡単ですよ。今の京では、公家や皇族の姫君の間で乗馬が流行っていて、各家が競って美しく小柄な名馬を宮中に献上してますぞ。姫にも幼い内から是非乗馬をと申し上げただけのこと」
「へえ。京の姫君が乗馬だなんて、清少納言がご存命なら、きっと面白可笑しく綴ってくれることでしょうね」
読みたいなぁと呟いたら、羽中太はサラッと返した。
「方便だがな」
「え、方便?」
「京の公家衆が姫にそんなことさせるわけあるまい。立ち歩きすら覚束ない重たい衣装を着てるのだぞ。それに京では馬を走らせる場もない。嘘に決まっておるではないか。そなた単純だな」
「ええっ?殿を騙したのですか?疑われませんでした?」
「そんな、まさかと笑われたので『いやいや、佐殿が京を離れて早や二十年。東国が変わったように京も変わって当然です』とうそぶいたら、許すと申された。ま、私のたばかりだと気付いておられるだろうが、御台様のご心境なども察してのことだろう。但し、私が常に側について監視すること。また、他の者達の目に晒されぬ場のみでと限定された。というわけだ。宜しく頼む」
はぁ、とヒメコは返事した。それで内庭にヒメコと八幡だけひっそり呼びだされたのかと納得する。
それにしても、この波中太という山伏はいい加減なように見えるが、余程頼朝に信頼されているのだなと思う。
では、次は仲良しの証に餌をあげましょう」
そう言って波中太は八幡姫をヒメコに預けると、手近な所に生えていた柔らかそうな緑の草をむしった。それを右手に持ち、左手で馬の横面を撫でながら草の先端を馬の鼻先にゆっくり近付ける。
「そら、美味いぞ。ゆっくりお食べ」
馬はハムハムと草を口の中に入れていく。
「姫もー」
八幡姫が腕を伸ばした。波中太は新しく草をむしって姫に渡す。ヒメコは八幡姫を抱いたまま恐る恐る馬へと近付いた。
「うまいぞー。お食べー」
八幡姫が差し出した草に馬が鼻を近づけ、少しずつむしって口の中に入れていくのをヒメコは不思議な感動をもって見つめた。
「どうした?ボンヤリして」
問われ、ええ、と微笑み返す。
「馬って可愛いですね。この子は勿論ですが、池月も可愛かったなと思い出してたんです」
そう答えたら、羽中太は「へえ」と声をあげた。
「私、何か変なこと言いました?」
尋ねたら、いいやと首を振られる。でも、ニヤッと笑って続けた。
「馬にも当然性別はあるが、軍馬は牡馬だけ。それも気性の荒い馬ばかりが選ばれている。それを可愛いとは、そなた末恐ろしいな」
「え、末恐ろしいって、どういう意味ですか?」
「そうだな。扱いの難しい男でもうまく手懐けて子犬にさせてしまう魔性の女とでも言っておこうか」
「ま、魔性の?」
仰け反ってしまう。
波中太は愉快そうに笑ってヒメコの肩を叩いた。
「いやいや、戯言だ。忘れろ」
忘れろと言われても、とても忘れられそうにない。
魔性の女と聞くと楊貴妃みたいな絶世の美女を想像するけれど、先程の波中太の物言いだとその印象はない。それより男を駄目にする困った女と言われた気がする。ヒメコはどっと落ち込んだ。
「姫姉ちゃま、どうしたの?お馬さんに草あげないの?」
声をかけられてハッと顔を上げる。馬と目が合った。どうしたのか?と問いかけるような目。その目がコシロ兄の目と重なって、ヒメコはひどく動揺した。
「し、失礼します!」
ヒメコは八幡姫の手を引いて逃げ出した。
「え、もう終わり?」
今日はそろそろお昼寝しなければ。またお馬さんに会いにきましょうね」
やだー、もっとー。泣き出す八幡姫に心の中で詫びながら、ヒメコも泣きたい気持ちで奥へ下がった。
「それで中原殿、あなたは京に居た筈ではなかった?」
「ああ、そりゃあ勿論、ちゃんと公家のお屋敷で家人として真面目に勤めてたのですがね。佐殿が挙兵したと聞いて、取るものもとりあえず、急ぎ参じた次第ですよ」
そう言って、頭をかく。
アサ姫は顎に手を当てた。
「それ本当?京から追い出されたんじゃないの?」
途端、山伏は豪快に笑い出した。
「いや、さすがは一の姫様。実は佐殿の挙兵の話が京に伝わった途端、目をつけられましてな。どうも北条に居た時から監視されてたんでしょうかね。尋問されそうになったんで逃げ出しました。それから懐かしのこの姿に身をやつして鎌倉まで飛んで来たというわけですよ」
「馬で来たそうだけど、馬はどうしたの?」
「ちと拝借しました。落ち着いたら戻してやりますよ」
飄々と話す山伏。アサ姫がため息をついた。
「相変わらずね。京に居られなくなったからまた居候しようってのね」
「いやいや、昔とは違いますぞ。それなりに学んできましたからな。読み書きも精進したし、何より京の風習を身につけてきた。きっと佐殿のお役に立ちますぞ」
「それに」
チラと二の姫に目をやる。
「その昔、一の姫様が佐殿を射止めた時のように、何かこの私めの力が必要になることがありそうな気配を感じましたのでね。それから先程話に出た、姫さま方の乗馬についても私にお任せください。悪いようにはしませんから」
それから何がなんだかわからない内に、ヒメコと八幡姫は乗馬の稽古をすることになった。
御所の内庭に八幡姫と共に下りれば、そこには一頭の小柄な馬が繋がれていた。内庭は初めておりたが、空が真上に見えて風が自由に渡っていくのが心地良い。
八幡姫も久々の外遊びだとはしゃいでいる。
「先ずは馬と仲良くなることからですな」
そう言って、波中太は一頭の馬の鼻筋に自らの顔を当て、頬擦りを始める。
ヒメコはギョッとして後ずさるが、波中太に抱え上げられた八幡姫は嬉しそうに腕を伸ばして馬の筋に抱きつくと猫のように額をゴツンとぶつけてグリグリと頭を振った。力が強過ぎないか、馬が嫌がって姫を噛んだりしないかとヒヤヒヤするヒメコの横で波中太は馬の轡をしっかり握りながら声をかけて励ました。
「そうそう。もうちっと優しく。ふわふわの猫に頬擦りするようになさると馬がもっと喜びますぞ」
波中太の言葉に八幡姫は素直に頷くと、ふわふわ~、ふわふわ~と言いながら優しく馬の鼻筋に頰を当てて嬉しそうに笑った。ヒメコは少しホッとして羽中太に尋ねた。
「殿に何とお話しして私たちの乗馬の稽古のお赦しを得たのですか?」
波中太は、ああ、と空を見上げた。
「簡単ですよ。今の京では、公家や皇族の姫君の間で乗馬が流行っていて、各家が競って美しく小柄な名馬を宮中に献上してますぞ。姫にも幼い内から是非乗馬をと申し上げただけのこと」
「へえ。京の姫君が乗馬だなんて、清少納言がご存命なら、きっと面白可笑しく綴ってくれることでしょうね」
読みたいなぁと呟いたら、羽中太はサラッと返した。
「方便だがな」
「え、方便?」
「京の公家衆が姫にそんなことさせるわけあるまい。立ち歩きすら覚束ない重たい衣装を着てるのだぞ。それに京では馬を走らせる場もない。嘘に決まっておるではないか。そなた単純だな」
「ええっ?殿を騙したのですか?疑われませんでした?」
「そんな、まさかと笑われたので『いやいや、佐殿が京を離れて早や二十年。東国が変わったように京も変わって当然です』とうそぶいたら、許すと申された。ま、私のたばかりだと気付いておられるだろうが、御台様のご心境なども察してのことだろう。但し、私が常に側について監視すること。また、他の者達の目に晒されぬ場のみでと限定された。というわけだ。宜しく頼む」
はぁ、とヒメコは返事した。それで内庭にヒメコと八幡だけひっそり呼びだされたのかと納得する。
それにしても、この波中太という山伏はいい加減なように見えるが、余程頼朝に信頼されているのだなと思う。
では、次は仲良しの証に餌をあげましょう」
そう言って波中太は八幡姫をヒメコに預けると、手近な所に生えていた柔らかそうな緑の草をむしった。それを右手に持ち、左手で馬の横面を撫でながら草の先端を馬の鼻先にゆっくり近付ける。
「そら、美味いぞ。ゆっくりお食べ」
馬はハムハムと草を口の中に入れていく。
「姫もー」
八幡姫が腕を伸ばした。波中太は新しく草をむしって姫に渡す。ヒメコは八幡姫を抱いたまま恐る恐る馬へと近付いた。
「うまいぞー。お食べー」
八幡姫が差し出した草に馬が鼻を近づけ、少しずつむしって口の中に入れていくのをヒメコは不思議な感動をもって見つめた。
「どうした?ボンヤリして」
問われ、ええ、と微笑み返す。
「馬って可愛いですね。この子は勿論ですが、池月も可愛かったなと思い出してたんです」
そう答えたら、羽中太は「へえ」と声をあげた。
「私、何か変なこと言いました?」
尋ねたら、いいやと首を振られる。でも、ニヤッと笑って続けた。
「馬にも当然性別はあるが、軍馬は牡馬だけ。それも気性の荒い馬ばかりが選ばれている。それを可愛いとは、そなた末恐ろしいな」
「え、末恐ろしいって、どういう意味ですか?」
「そうだな。扱いの難しい男でもうまく手懐けて子犬にさせてしまう魔性の女とでも言っておこうか」
「ま、魔性の?」
仰け反ってしまう。
波中太は愉快そうに笑ってヒメコの肩を叩いた。
「いやいや、戯言だ。忘れろ」
忘れろと言われても、とても忘れられそうにない。
魔性の女と聞くと楊貴妃みたいな絶世の美女を想像するけれど、先程の波中太の物言いだとその印象はない。それより男を駄目にする困った女と言われた気がする。ヒメコはどっと落ち込んだ。
「姫姉ちゃま、どうしたの?お馬さんに草あげないの?」
声をかけられてハッと顔を上げる。馬と目が合った。どうしたのか?と問いかけるような目。その目がコシロ兄の目と重なって、ヒメコはひどく動揺した。
「し、失礼します!」
ヒメコは八幡姫の手を引いて逃げ出した。
「え、もう終わり?」
今日はそろそろお昼寝しなければ。またお馬さんに会いにきましょうね」
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