ケムケムの森

ほしうさ

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おかえり

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「そうだ!みんなちょっと待って!」
私はライトを照らしながら思いつきました。
緑のボタンを押すとすぐにリッカがやってきました。
「大丈夫?魔獣?」
「ぇえ、あの草むらの向こうに...」
リッカはゆっくりと草むらへと近付いていきます。
「魔獣だぞー」
「え...」
「ただいま」
「おかえりなさい」
2人は会えなかった時間を取り戻すかのように力強く抱きしめ合いました。
私とあやとはそっと家へと戻りました。
道中、私たちは言葉をひとつも交わすことはありませんでした。
私たちの帰る場所は同じではない。それぞれの場所。あやととの生活は本当に幸せでした。きっとこのまま一緒にいても幸せになれたでしょう。それでも愛するパートナーの所に帰るのです。私たちのいるべき場所に。かけがえのない大切な場所に。
私たちは明日帰ることにしました。
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