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第1章
モンスターを食べ…
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グルルルル…
「…。」
「やっぱ、お腹減ってんじゃん…。ルト、我慢は良くないよ…?」
そういって今度はバッタのようなモンスターの脚をこちらに向けてくる。
「いや…!!大丈夫!!これは雑草が消化される音だから!決してお腹減ってる訳じゃない!」
なんとしてでもモンスターを食べるのだけは阻止したいところだが…。
グルルルル…
「んーーもう!!ルト白の国行く前に餓死とかしないでよ!?おいらしかまともなもの食べてないじゃん!!」
いや、モンスターもまともなものじゃないんじゃ…、いやでもこの世界では普通の事なのか?
グルルルル…
それにしても出会うモンスター全部食べてるけど満腹にならないのか…あいつ。
「ねえ、今どのくらいお腹満たされてる?」
「うーん、2分目?」
に、2分目!?
あいつの胃袋はブラックホールなのか。
もうモンスターざっと30匹は食ってるぞ。
…あ、この草紫色だ。危ないかな…。
まあ、今まで大丈夫だったし食べてみるか。
モシャモシャ
「おお!!この雑草匂いからブワッと鼻を刺してピリッと来てはじんわりと独特な味が広がってゆく…。うん、悪くない…。美味い。」
「ねー、ほんとその雑草大丈夫?それ食べてる人初めてみたよ。」
「大丈夫。モンスターより全然安全だよ!」
モシャモシャ
「あ~美味い。」
「はぁ~じゃあこの、森うさぎも食べ…「森うさぎ?」
森うさぎか。
うさぎならまだ食べられるかもしれない。
生は抵抗あるけど…焼けば…なんとか…
「なあ、その肉焼くことって出来るかな?」
「イヤリング使えば出来るんじゃない?」
「え。何イヤリングそんな事も出来るの?」
「前に人間がやってるの見た事ある。」
「なにその万能器具…。」
僕は早速その辺の枝や落ち葉を拾い集めてイヤリングを触る。
どうやればいいんだろう。
んーまあ適当に…。
今までイヤリングに頼めばなんとかなったけど…今回は…
「イヤリング、火を付けて!」
ボッ
「着いた!!!?」
い、一発で出来た…。
焚き火をイメージしたからなのかもしれないけど、イヤリング…ほんとに凄いな。
「おお!よし、じゃあ焼こう!!」
ギルはうさぎをそのまま火の中に入れようとした。
「ああ待って待って、血抜きして枝かなにかに刺して焼こう、…あ、ナイフがないから無理だ。」
「おいらが血抜きしてあげるよ。」
そう言ってギルは手をギラっと鋭い爪に変身させ、頭をスっと切った。
ギルはうさぎの血抜きを慣れた手つきで行っていく。
「おお…凄いグロい。」
「えへへ~。ナイフなんていらないよ~おいらがいるんだから~。」
「んじゃあその爪便利だから1本…「それは無理
」
こうして合計5匹の森うさぎ(これでもモンスターらしい)を木に吊るして置く。
「そろそろ日も暮れるしここで夜を迎えるか…。」
翌朝にはうさぎの肉も食べれるだろう。
「そーだね。もしなんかモンスターが寄ってきてもルトが寝てる間に全部食べるから安心して寝てよ。」
「お、おおそれは…凄く頼もしいな…。ありがとう…。」
「それか…」ボフンッ
ギルは少年の姿から変身し、元の獣姿に戻った。
途端に重低音な声が耳に響く。
「この姿で居たらこの森のモンスターはまず寄ってこない。霧を出してこの周辺にまずより付けなくなるだろうしな。」
あっ…モフモフ…。暖かい…。
「ああ。この姿がいいな。ギルのお腹辺りで寝てもいい?」
「な、なんでそんな目が輝いてるの?いいよ。」
そう言われた瞬間僕は今までの疲労がどっと来たのか倒れるようにギルのお腹へ飛び込んでそのまま寝た。
「ああ…暖かい…ふわふわモコモコ…」
「はは…だいぶおつかれのようだね。おやすみ、ルト」
「…。」
「やっぱ、お腹減ってんじゃん…。ルト、我慢は良くないよ…?」
そういって今度はバッタのようなモンスターの脚をこちらに向けてくる。
「いや…!!大丈夫!!これは雑草が消化される音だから!決してお腹減ってる訳じゃない!」
なんとしてでもモンスターを食べるのだけは阻止したいところだが…。
グルルルル…
「んーーもう!!ルト白の国行く前に餓死とかしないでよ!?おいらしかまともなもの食べてないじゃん!!」
いや、モンスターもまともなものじゃないんじゃ…、いやでもこの世界では普通の事なのか?
グルルルル…
それにしても出会うモンスター全部食べてるけど満腹にならないのか…あいつ。
「ねえ、今どのくらいお腹満たされてる?」
「うーん、2分目?」
に、2分目!?
あいつの胃袋はブラックホールなのか。
もうモンスターざっと30匹は食ってるぞ。
…あ、この草紫色だ。危ないかな…。
まあ、今まで大丈夫だったし食べてみるか。
モシャモシャ
「おお!!この雑草匂いからブワッと鼻を刺してピリッと来てはじんわりと独特な味が広がってゆく…。うん、悪くない…。美味い。」
「ねー、ほんとその雑草大丈夫?それ食べてる人初めてみたよ。」
「大丈夫。モンスターより全然安全だよ!」
モシャモシャ
「あ~美味い。」
「はぁ~じゃあこの、森うさぎも食べ…「森うさぎ?」
森うさぎか。
うさぎならまだ食べられるかもしれない。
生は抵抗あるけど…焼けば…なんとか…
「なあ、その肉焼くことって出来るかな?」
「イヤリング使えば出来るんじゃない?」
「え。何イヤリングそんな事も出来るの?」
「前に人間がやってるの見た事ある。」
「なにその万能器具…。」
僕は早速その辺の枝や落ち葉を拾い集めてイヤリングを触る。
どうやればいいんだろう。
んーまあ適当に…。
今までイヤリングに頼めばなんとかなったけど…今回は…
「イヤリング、火を付けて!」
ボッ
「着いた!!!?」
い、一発で出来た…。
焚き火をイメージしたからなのかもしれないけど、イヤリング…ほんとに凄いな。
「おお!よし、じゃあ焼こう!!」
ギルはうさぎをそのまま火の中に入れようとした。
「ああ待って待って、血抜きして枝かなにかに刺して焼こう、…あ、ナイフがないから無理だ。」
「おいらが血抜きしてあげるよ。」
そう言ってギルは手をギラっと鋭い爪に変身させ、頭をスっと切った。
ギルはうさぎの血抜きを慣れた手つきで行っていく。
「おお…凄いグロい。」
「えへへ~。ナイフなんていらないよ~おいらがいるんだから~。」
「んじゃあその爪便利だから1本…「それは無理
」
こうして合計5匹の森うさぎ(これでもモンスターらしい)を木に吊るして置く。
「そろそろ日も暮れるしここで夜を迎えるか…。」
翌朝にはうさぎの肉も食べれるだろう。
「そーだね。もしなんかモンスターが寄ってきてもルトが寝てる間に全部食べるから安心して寝てよ。」
「お、おおそれは…凄く頼もしいな…。ありがとう…。」
「それか…」ボフンッ
ギルは少年の姿から変身し、元の獣姿に戻った。
途端に重低音な声が耳に響く。
「この姿で居たらこの森のモンスターはまず寄ってこない。霧を出してこの周辺にまずより付けなくなるだろうしな。」
あっ…モフモフ…。暖かい…。
「ああ。この姿がいいな。ギルのお腹辺りで寝てもいい?」
「な、なんでそんな目が輝いてるの?いいよ。」
そう言われた瞬間僕は今までの疲労がどっと来たのか倒れるようにギルのお腹へ飛び込んでそのまま寝た。
「ああ…暖かい…ふわふわモコモコ…」
「はは…だいぶおつかれのようだね。おやすみ、ルト」
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